小説むすび | 2013年発売

2013年発売

サクラ秘密基地サクラ秘密基地

出版社

文藝春秋

発売日

2013年3月13日 発売

“直木賞受賞作”『花まんま』や、“涙腺崩壊”のキャッチフレーズ『かたみ歌』で、読者の涙を誘った短編の名手・朱川湊人が、家族と写真にまつわるちょっぴり不思議で哀しいお話をお贈りします。二〇一二年秋に、三十九年の長期連載が幕を閉じたミステリ界の巨人・佐野洋氏の連載「推理日記」で、設定の妙を大絶賛された、UFOをでっち上げた同級生の美人の女の子の身の上話「飛行物体ルルー」、とある事故をきっかけにして、優しかった近所のおねえさんの意外な一面を見てしまった少年の淡い慕情の顚末「コスモス書簡」、ぶっきらぼうで、口より手が先に出る不器用な父と、その父に寄り添うように暮らす聡い男の子、そして同じボロアパートに、とある事情で身を隠すように暮らすことになった“私”との心の交流を描いた「スズメ鈴松」、ほのかな想いを寄せながら亡くなった同級生の想いが、不思議なカメラに乗り移ってもたらされた写真にまつわる奇妙な出来事「黄昏アルバム」、小学生の男子四人でつくった秘密基地にまつわる哀しい過去を巡る表題作「サクラ秘密基地」など、夕焼けを見るような郷愁と、乾いた心に切ない涙を誘う、短編を六本を収録。

カント・アンジェリコカント・アンジェリコ

出版社

講談社

発売日

2013年3月16日 発売

《去勢歌手》(カストラート)が奏でる天使の歌(カント・アンジェリコ)! 人を狂わせるカストラートの真実。甘く危険な謎をパリ・ルーヴル宮に追え!サイバー・バロックの刺激に満ちたサスペンス。(講談社文庫) 少年のまま透きとおった甘やかな天使の声、大人の声の力強さと声量、ソプラノの声域と超絶技巧。神聖さを体現する《去勢歌手》(カストラート)が奏でる天使の歌(カント・アンジェリコ)! 人を狂わせるカストラートの真実。甘く危険な謎をパリ・ルーヴル宮に追え!サイバー・バロックの刺激に満ちたサスペンス。 あなたにも天使たちの後光が輝いて見えるように、この舞台には電気の飾りものを用意しよう。彼らの声が聞こえるように電話を引いてもいい。ルーヴル宮には時代錯誤の建築部分にピラミッドのおまけもつけよう。天使たちを追い回すのは遊び人の教皇使節、国を失った王女、身分を隠した旅の隠居、電気屋の枢機卿(すうきけい)、ハッカー崩れのテロリスト等々でどうだろうーー「序曲と前口上」より 序曲と前口上 第一幕 パリとルーヴル宮 プロローグ 第一場 ルーヴル宮のカフェM亭 第二場 R街の高級ホテルの一室 第三場 ミケーレのアリア 第四場 ルーヴル宮のモンタンジュ劇場 電話回線上、M亭その他 第五場 ミケーレのアリア 第六場 パリの繁華街 モンタンジュ劇場 第七場 モンタンジュ劇場 第八場 ミケーレのアリア 第九場 マリエッタの寝室 M亭 間奏曲 第二幕 ルーヴル宮 第一場 モンタンジュ劇場からコルサバードの中庭、方形宮へ 第二場 方形宮の一隅 第三場 方形宮の中庭からモンタンジュ劇場の舞台裏へ 第四場 モンタンジュ劇場から楽屋、方形宮諸アカデミーの部屋へ 第五場 王室蒐集品収蔵室 第六場 方形宮の小ギャルリー 第七場 大ギャルリー西端のフロール館 第八場 大ギャルリーから再びモンタンジュ劇場へ 第九場 モンタンジュ劇場 退場と閉幕

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