2014年10月24日発売
お見合い中にトリップした先はオレ様皇帝のベッド!?いきなり召喚された亜里珠を待っていたのは、絶対権力者からの果てしない寵愛。逞しい身体で夜も昼も抱かれ、止まらない蜜。「俺の精を注いでやる。栄えある皇子を産むんだ」絶え間ない溺愛のさなか、花嫁にすると宣言されて。けれど結婚阻止の陰謀が亜里珠を襲う!愛する人を手に入れんと命がけの決断をする皇帝。「おまえは俺の最初で最後の女だ」皇帝陛下の初恋の人は私!?これまでずっと異世界から恋していたなんて!
幸せな家庭に育ち、高校生になった香澄。間もなく近づく妹の誕生を楽しみにしていたある日、事故に遭ってしまう。不思議な世界であと1週間だけ命を与えられ……残された時間で、香澄は最後の願いを叶えようとする。
武士の身分を捨て、芸の道に生きることを決意した中藤冲也。手すさびの端唄の好評にもあきたらず、新作の浄瑠璃を書き上げて喝采を浴びるが、その成功は後ろ盾の金の力だと冷笑される。ならば、真に人々の心を打つ芸を究めてみせると、江戸での恵まれた暮しを捨て、身重の妻を置いて、浄瑠璃発祥の地、上方をめざすが…。己れの才を恃み、人生を芸に賭けた男の孤独な魂を描く傑作!
突如として世界に出現した謎の領域“エリアX”。そこでは生態系が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。監視機構“サザーン・リーチ”に派遣された、生物学者をはじめ女性4名からなる調査隊は領域奥深く侵入し、地図にない構造物を発見、そしてそこに棲む未知の存在を感知する。さらに進むべきか、引き返すべきか?無事に帰還できた隊は過去に存在しない…。大型エンタテインメント“サザーン・リーチ”三部作開幕。
若手文楽人形遣いの屋島達也は、師匠・吉村松涛のもとで充実した修業の日々をおくっていた。そんなある日、達也は怪しげな魅力を持つ花魁の文楽人形「桔梗」を見つける。桔梗は『しだれ桜恋心中』という演目専用に作られた、特別な人形らしい。だが、約60年前に『しだれ桜恋心中』が上演された際、技芸員が次々と不審死を遂げていたことを知り、達也は桔梗に近づくことを恐れはじめる。一方、補助金削減問題に揺れる日本文楽協会は、『しだれ桜恋心中』を呪いの演目として興行し、観客を呼びこもうとするが…。一つの演目に込められた想いが引き起こす悲劇を描いた、第4回アガサ・クリスティー賞受賞作。
貧しい村に生まれた少女は、三歳のときに都会の子供のいない裕福な夫妻に引き取られる。親代わりとなって少女を育ててきた兄は、つらい別離の後も妹のことを思いつづけるが…『君のためなら千回でも』の優れたストーリー・テラーがおくる傑作長篇。全世界で450万部突破。
奔放な母との関係に悩む聡明な若い女性。傷を負った都市で働く医師の人生を変えた少年期の出会い。様々な土地で人々が織り成すドラマは、貧しい兄妹が引き離されたあの日につながっていた。普遍的な愛を描き、70カ国以上で刊行が決定した世界的ベストセラー。
昭和五十九年、台風の夜。埼玉県浦和市で不動産会社経営の夫婦が殺された。浦和署の若手刑事・渡瀬は、ベテラン刑事の鳴海とコンビを組み、楠木青年への苛烈な聴取の結果、犯行の自白を得るが、楠木は、裁判で供述を一転。しかし、死刑が確定し、楠木は獄中で自殺してしまう。 事件から五年後の平成元年の冬。同一管内で発生した窃盗事件をきっかけに、渡瀬は、昭和五十九年の強盗殺人の真犯人が他にいる可能性に気づく。渡瀬は、警察内部の激しい妨害と戦いながら、過去の事件を洗い直していくが……。 正義とは? 真実とは? 人の真理を暴くのは、はたして法をつかさどる女神テミスが持つ「天秤」なのか?それとも「剣」なのか? 最後に鉄槌を下されるのは? 司法制度に、大きな疑問を投げかける王道社会派ミステリーと、ラストまで二転三転し、読者を翻弄するエンターテイメント性に溢れた本格ミステリーの奇跡の融合がついに実現!! 『連続殺人鬼カエル男』や『贖罪の奏鳴曲』などで中山ファンにはおなじみの渡瀬警部が「刑事の鬼」になるまでの前日譚。そして『静おばあちゃんにおまかせ』で、冴えわたる推理を見せた現役裁判官時代の高遠寺静も登場。 『どんでん返しの帝王』の異名をとる中山七里が、満を持して「司法制度」と「冤罪」という、大きなテーマに挑む。
あの時代にタイムスリップしたふたりの刑事が命じられたのは「行方不明になったエドウィン・ドルード氏の捜査」だった!しかし「現代の捜査方法」が信じてもらえず役にも立たない。そこに新たな事件が起き、物語は急展開を迎えるのだが…
目前に横たわる女。それを見下ろす銅像のようなふたり。「さて、この死体をどうする?」「どうせなら本格ミステリ作家の名にふさわしい殺人にするべきでしょ!」切羽詰まった売れない作家と編集者による「禁じ手」に、彩りの探偵を据えての推理合戦、すべては怒涛の結末のために!名探偵メントのために!
人気ボカロノベル『囚人と紙飛行機』新シリーズ開幕!カイムラルの過去の謎が明らかに!?Deino、涼、まどろみ、紅村岬が描く新たな「囚人」ワールドに注目!さらに、池野雅博による迫力満点の漫画も本編に収録!!
人類の切り札となり得る「振動弾頭」のサンプルをアメリカまで輸送する依頼を受けた千早群像は、イオナと共に霧の艦であるタカオ、キリシマ、ハルナを打ち破りつつ補給基地である硫黄島を目指す。そこではかつてイオナによって破れたヒュウガが、一行の到着を待ち受けていた。さらに、彼らを追撃してきた、コンゴウを旗艦とする霧の艦隊が硫黄島を包囲。絶体絶命の状況下で、群像はとある提案をコンゴウに対して行う。人類と霧、その共存の未来を探る群像の戦いの先に待つのは悲劇か、それとも…。
英国ヴィクトリア朝文学を代表し、英文学史に大きな足跡を残した ジョージ・エリオットことマリアン・エヴァンズ(1819 - 1880)の 長編作品『ロモラ』Romola を新訳で・・・。 花の都フィレンツェ、結婚というくびき。 学者の娘ロモラは、目の見えない父の研究を手伝う日々。そこに現れた、 若く、美しく、才覚のある青年ティート。やがて恋に落ち、結婚する二人。 けれど次第に明らかになるティートの秘められた過去と本性……。 1492 年4 月9 日のロレンツォ・デ・メディチの死の当日から、 1498 年のサヴォナローラの火刑とその死までという、 イタリア・フィレンツェの激動の史実に取材した渾身の一作。 メディチ家の面々やマキャヴェッリなど、実在の人物も多数登場! 緻密に取材した歴史物語に織り込まれているのは、親子、夫婦、 宗教といったさまざまな「くびき」と、そのなかで生きる一人の女性の 姿である。 小説家ヘンリー・ジェイムズは『ロモラ』を、エリオットの「最高作」と 断じた。また一九世紀の思想家トマス・カーライルや詩人ロバート・ ブラウニングを始めとする多くのイギリスの文人たちも、 『ロモラ』刊行当初、これに極めて高い評価を与えている。