2014年3月発売
4月の初め、湘南の海岸に大量の白ギスの死体が打ち上がる事件が続いていた。異常を感じた県の要請で対策本部に呼ばれたのは、海洋生物の生態系を守る魚類保護官・銛浩美。魚の大量死に隠された謎と陰謀を追う!
如月弦太朗は卒業後の進路に明確な目標を持てず、悩んでいた。卒業式とプロム・パーティーを三日後に控えて、突如新たなゾディアーツたちが出現し、プロムをぶち壊すと宣言する。さらにその背後には仮面ライダーイカロスと名乗る謎の存在がいた。弦太朗、賢吾、ユウキ、流星…。仮面ライダー部がふたたび立ち上がった!
古戸ヱリエの挑戦を受け、戦人は新たなゲームマスターとして六軒島を舞台にした第6のゲームを構築する。そこに現れたのは死んだはずのベアトリーチェだったー紗音と譲治、嘉音と朱志香の恋の行方。そして、ベアトリーチェの戦人への想い。だが、恋の成就のために、彼らに課された試練は、あまりにも苛烈なものだった!魔女幻想を打ち破る旅に出よー竜騎士07が叩きつけたのは、真相に至る材料をちりばめた、第6の挑戦状!
京都・鴨川で龍樹家当主・落花が水死体で見つかり、死の謎を巡って私的裁判・双龍会が開かれる。落花の妹・龍樹撫子は、兄・大和を姉殺しの真犯人として告発、弁護役の元恋人・城坂論語と対決することに。一方、龍樹家の龍師・御堂達也と瓶賀流は、落花の死の謎を探るうち、京都一の権力者・黄昏卿と遺伝子研究の病院との関係を掴む。双龍会で暴きだされる真相とはー?シリーズ最終章。
至極平凡な男子高校生・馨は、名門財閥・松岡家の三男で予知夢の能力をもつ貴継の運命の相手、つまりは嫁だ。夏休みも終わり、馨の通う赤坂学園ではいよいよ高校生活最大のイベント、文化祭の準備が始まった。馨たちのクラスの出し物は定番のお化け屋敷。だがそのさなか、天敵・奥田と取り巻き連中の馨へのイジメが次第に露骨になっていく。馨はそのことを貴継に言い出せず…。溺愛エロコメ最終章!
神秘の国カリデュラに取材で訪れた保は、王宮で開かれたパーティーで王子・カミールに襲われてしまう。自分を気に入ったと、その後もカミールに淫され、そして王宮に囚われる保。強引で我が侭なカミールに困惑しつつも、国を真摯に想うその姿に惹かれはじめるが、逃げ出すことをやめ彼のそばにいる自分に戸惑う。そんな中、カミールの結婚話を知った保は自分の…カミールのためと離れる決意をするが…。
ディスレクシア(読み書き困難)のため生きづらさを抱える翔。息子のハンディキャップを受け止めきれずにいる両親。家族関係に悩みを抱えるクラスメイトの山上と中島。人生のはじまりの時間を生きる少年少女たちと、人生のとまどいの時間を生きる大人たち。それぞれの思いが交差した先に灯る、小さな光を描く連作短編集。
昼下がりの保健室。そこは教室に居場所のないサエとナツのささやかな楽園だった。けれどサエが突然“自分のクラスに戻る”と言い出してー(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。“お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた架空の遺書。その手帳を偶然にも人気者の同級生が拾ってしまうー(『死にたいノート』より)。揺れ動く6人の中学生の心を綴る6つのストーリー。
あの世とこの世のプラットホーム「月台」で乙姫はよみがえるのか?変幻自在に進化しつづける竜宮城の物語。
三国からなる半島で「楽園」と謳われる“江南”が、ソニンの滞在中に未曾有の大嵐に襲われてしまう。“沙維”ではイウォル王子が被害状況を調査する任を負い、友と慕うクワン王子のいる江南へ向かうことに。一方、かつて江南と交戦した北の大国“巨山”は、無償の救援物資を送り、さらなる支援のために、美しき王女イェラが江南を訪れる。隣国からの申し出は、救いの手なのか、侵略への布石なのか。若き王子と王女の駆け引きの行方は?
世俗から隔絶された全寮制の男子校・聖マカーリィ学院。高等部2年生の饗庭怜は、鐘楼と呼ばれる塔から落下し、その前後の記憶を失ってしまった。学校では、自殺未遂と噂されたが、怜には自殺する理由など思い当たらない。友人・白石智生から殺人未遂の可能性を示唆され、真実を探ろうとする怜。失われた記憶のピースを集める中、怜は死体を発見してしまう。何者かの追い詰められていく怜に手を差し伸べたのは、中等部1年生の工藤アキラだった。
六篇の短編連作で綴るドラマチックなラブストーリー。仙波莉子と京川俊は、絶対に出逢うはずのない二人だった。しかし、ある朝、太一の猫、タマがミルクをこぼしたことをきっかけに、いくつもの偶然が積み重なり、二人は恋に落ちる(「もしタマがミルクをこぼさなかったら…」)。風の強い日に、パンティが向かいのベランダに飛んでいったことが縁で、藍川奈都は入江敦広と出逢うことに(「パンティは風に乗ってー」)。運命の恋を信じたくなる恋物語が満載。全ての短編を読み終えた瞬間に気がつく衝撃の結末。
相棒史上、最高密度のミステリーを小説で! 東京から300km離れた絶海の孤島、鳳凰島。ある実業家が個人所有しているこの島では、元自衛隊員たちで組織されるグループが共同生活を送っていた。 ジャングルの中を駆け回り、実戦さながらの訓練を繰り広げる「民兵」集団の中で、ある日、死亡事故が発生。特命係の杉下右京と甲斐享に現地での調査が依頼される。実は2人が島に渡るのは、事故の調査だけではなく、この島で訓練をするグループには「妙な噂」があり、その真偽を確かめるためでもあった。 気の進まないまま島に上陸した2人だったが、右京はいつもの鋭い洞察力で島で起きた事故は殺人事件だという確信を持つ。外界から閉ざされた絶海の孤島、「巨大な密室」の中で解き明かされて行く事件の真相。しかし、2人の前には思いもよらぬ巨大な力が立ちはだかるのだった。 作品を重ねるごとにスケールアップする「相棒」劇場版。謎を追って、ジャングルを駆け回る特命係2人の活躍を、完全ノベライズ。 【編集担当からのおすすめ情報】 巨大なスケールで描く密室ミステリー。謎の裏にもうひとつのドラマが。
自殺幇助をする「神父」とは何者か…!? 警察組織において、テロや誘拐などの特殊事案を担当するSAT、SITに続く”第3のS”として作られた新部隊、NPS(警察庁特殊急襲捜査班)。その目的は、どんな凶悪犯でも殺さずに「確保」することだ。 NPSの突1として熱い理想に燃える神御蔵一號のもとに、あくまでも犯人の「制圧」を目指すSAT随一のスナイパー・蘇我伊織が異動してくる。そんな折、自殺者の傍からナイクラッド弾が見つかるという事件が続発する。浮上してきたのは、「神父」というハンドルネームの人物で……!? 同名の人気漫画のノベライズ第2弾! 【編集担当からのおすすめ情報】 向井理、綾野剛ほか出演の連続ドラマ『S-最後の警官ー』(全国TBS系列日曜劇場)も大人気。映画化決定でますます目が離せません!
昭和六十三年。ゲーム機賭博で数億円の荒稼ぎをしていた赤坂の喫茶店経営・石山詩子が、常習賭博の現行犯で逮捕された。フリーライターの蒲田は拘置所で詩子と面会する。旧友で亡くなった刑事の寺本から「あの人のことを頼む」と墾願されていた。家庭を壊し、刑事という立場も顧みずして死の直前まで意識野にのぼらせ続けた女は、一方、寺本のことなどまったく意に介す様子を見せなかった。その後、巻き込まれるようにして蒲田は政財界の中枢をになう人物たちと会う羽目になり、詩子との不可思議な関係を目の当たりにする。そして平成元年を迎え、物語は動き出す。超弩級の悪女エンタテインメント文庫化!
金四郎が掴んだ花魁の死の真相と切ない思い 吉原日本堤の外に広がる田んぼで、稲本屋の花魁・雛菊が刀で斬られて亡くなっていた。見つけたのは、昨夜雛菊と話を交わしていた、18才の遠山金四郎だった。金四郎は、実は旗本家の跡継ぎだったが、複雑な家族関係から遠山家を継ぐことは当分無く、家を出て歌舞伎の森田座で笛方をしていた。 金四郎は、旧知の狂歌師・大田南畝、浮世絵師の歌川国貞とともに、彼女がだれに殺されたのかを探り始める。調べを進めていくと、雛菊があるときから店に来る男たちに心中を持ちかけていたことを知る。 彼女は、なぜ心中を望むようになったのか。 金四郎は、いつしか雛菊の暗い心のうちに踏み込んでいく。そして、彼女に関わっていた男たちも、いろいろなものを抱えて生きていることに気づき、簡単には変えられない世の中の非情さと己の無力さを知るのだった。 雛菊の死を巡る謎は意外な真実が待ち受けており、全編サスペンスに溢れた優れたミステリーにもなっている。 第11回小学館文庫小説賞の受賞作。文庫化にあたり、「恋の手本となりにけり」から題名を変更し、著者が大幅に加筆しました。 【編集担当からのおすすめ情報】 この作品のきっかけとなったのは、著者の永井さんが新聞記者時代に受け取った1通のファクスだったといいます。「身元不明の変死体発見」と書かれたその事件に、とてもショックを受けたそうですが、結局記事になることもなく消えていきました。そんな人たちのことを考えた著者が、時代を江戸時代に置き換えて書き上げたのが、この作品です。
「太った探偵」が活躍するシリーズ第5弾 ギリシャの高名な詩人サントスは、その作品が高く評価されるものの、詩集の売れ行きは芳しくなく細々と生活していた。彼の娘レダがまだ幼い頃に、妻は娘を残して他の詩人と駆け落ちしており、サントスはレダと二人で暮らしていた。そんなある日、サントスはオリーブを喉に詰まらせあっけなく死んでしまう。残された遺書には「自分がふたたび日の光を浴びるまで、誰も何も受け取ることは許されない」と書かれていた。 そして4年後。ギリシャ正教の慣習による改葬の儀の日、掘り返された棺に入っていたのは、なんと豚の骨だった。遺族への遺産相続の手続きもできず、困り果てたサントスのエージェントから真相究明を依頼された「太った探偵」ヘルメスは、やがて意外な事実に突き当たる…。 神々の国ギリシャを舞台に、謎深き「太った探偵」ヘルメスの活躍がますます冴える好評シリーズ第5弾。
高校教師・藤原孜のもとに、担任している女子生徒五人から、自殺予告メールが届いた。一通目「先生にみんなで最後にメールしようよって言い出したのは、ナツキだったと思う。先生は、これから全員の遺書めいたメールを受信します」、二通目「全員のメールを読んだ後に、一人だけ、たった一人だけに返信するんです」、三通目「顔見れば分かる。みんな選ばれたいって思ってる」、四通目「私は殺される。これは私を殺す為の、彼女達が考えた完全犯罪なんです」、五通目「先生、お願い、私に返信してください」。殺すのは誰で、死ぬのは誰か?悪夢のようなラスト!