小説むすび | 2014年4月発売

2014年4月発売

ベースボールを読むベースボールを読む

小説・映画から野球文化を読み解く。 アメリカの「国民的遊戯」と称されるベースボールが文学作品や映像作品で表現される際に見られる特徴を分析し、そこに透けて見えるアメリカ文化の姿、人々の希望と欲望、そして“神話”としてのベースボールを考察する。 はじめにー野球例外主義 第1章 ベースボールの履歴書ー裏通りから巨大ビジネスへ  バット・アンド・ボール・ゲーム  遊戯の職業化  ニグロリーグ  デッドボールからライヴボールへ  戦争と野球  拡張の時代 -ナショナル・パスタイムからインターナショナル・パス  タイムへ  遊戯の精神ーメジャーだけがベースボールじゃない 第2章 ベースボールの文化表象  パストラルの詩学  郷愁と風刺  皮肉と感傷  神話と野球文学  マジック・リアリズム 第3章 「なぜ書くか」をいかに読むかー 隠喩媒体としてのベースボール  イノセンス  めぐる季節  ノスタルジア  逸話が伝える記憶  パストラルの時空間  マジック・リアリズム  野球と民主主義  アメリカの夢、アメリカ人の条件  野球文学の水脈 第4章 最初の野球映画「最期の試合」  国民的遊戯の創生  走れ、ウィリアム  10 人のインディアンー消えゆく先住民たち  文化的食人ー人間からシンボルへ  ネイティヴ・アメリカン・パスタイム 第5章 フィールド・オブ・アメリカン・ドリームス  父と子の和解の物語  テイク・ミー・トゥー・カムデン・ヤーズ  緑がもたらす心の安らぎと経済的成功  J. D. サリンジャーからテレンス・マンへ  ジェイムズ・アール・ジョーンズの数奇な野球人生  見えない人間たち おわりに 読書案内

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