2015年10月21日発売
冷酷な現実を舞台にした8篇の“神話”。待望の邦訳、江國香織さん賞嘆!「人間を知るには、彼の作品を読めばいい」とノーベル賞作家ル・クレジオに評される韓国人作家、李承雨。本書は彼の代表作である短編集。八篇を通じて神話のダイナミズムを基調にした「人生という過酷な迷宮」が描かれ、それぞれに鮮やかな結末が用意されている。「生きることのミステリー」を存分に味わえる、〈東アジア文学〉の傑作。 冷酷な現実を舞台にした8篇の“神話”。 待望の邦訳、江國香織さん賞嘆! 「人間を知るには、彼の作品を読めばいい」とノーベル賞作家ル・クレジオに評される韓国人作家、李承雨。本書は彼の代表作である短編集。八篇を通じて神話のダイナミズムを基調にした「人生という過酷な迷宮」が描かれ、それぞれに鮮やかな結末が用意されている。「生きることのミステリー」を存分に味わえる、〈東アジア文学〉の傑作。 目次 「香港パク」 「宣告」 「首相は死なない」 「迷宮についての推測」 「白い道」 「太陽はどのように昇るのだろうか」 「日記」 「洞窟」 あとがき 訳者解説
外国スパイから「凶神」と恐れられた公安警察の元エース。組織を追われた男のもとに、かつての特別協力者が現れたー。命をかけた諜報戦は、あなたの目の前でも起きている。公安警察、最後の狂犬が“北”の利権を狙う政財官に喰らいつく。
中国の謀報機関・国家安全部の辣腕工作員と、警察に紛れ込んだ「潜入者」の罠にかかり、公安部を追われた元スパイハンター・筒見慶太郎。だが、左遷先のニューヨークで発生した外務大臣毒殺未遂事件を機に、8年の月日を経て再び彼らと対決の時がー。極秘の存在とされる公安部ウラ作業班の元精鋭たちが再び立ち上がる。これが国際謀報戦の現実だ!
みんな遠くへ行ってしまう。本当の自分を知っているのにねーー。四年ぶりの長篇小説! 麦彦とヘガティー、思春期直前の二人が、脆くはかない殻のようなイノセンスを抱えて全力で走り抜ける。この不条理に満ちた世界をーー。サンドイッチ売り場の奇妙な女性、まだ見ぬ家族……さまざまな〈あこがれ〉の対象を持ちながら必死で生きる少年少女のぎりぎりのユートピアを繊細かつ強靭無比な筆力で描き尽くす感動作。
児童文学作品を原作とする映画・アニメが増えてきた。映像は、文字よりもはるかに強烈な印象をもたらす。『不思議の国のアリス』『若草物語』『小公子』『ピーター・パン』を取り上げ、原作と映画作品を社会的・歴史的文脈から考察。児童文学のメディアミックス研究に新たな可能性を示す。映像化された児童文学などの資料満載。 はじめに 1 『不思議の国のアリス』──ノンセンスに意味を求めて(吉本和弘) 2 『若草物語』──映画の四姉妹はどのように成長したか(横川寿美子) 3 『小公子』──母と息子の肖像(川端有子) 4 『ピーター・パン』──永遠の少年と変わりゆく家族(水間千恵) 資料 1 児童文学の映画化について勉強したい人のための文献案内 2 映像化された児童文学の古典 3 戦後に日本で公開された児童文学を原作とする映画
信玄に臣従して真田家の祖となった祖父・幸隆、その智謀を秀吉に讃えられた父・昌幸、そして大坂の陣に“真田丸”を死守して家康の心胆寒からしめた幸村。戦国末期、真田三代と彼らに仕えた異能の者たちの戦いを、超豪華作家陣の傑作歴史小説で描き出す! 南原幹雄「太陽を斬る」 海音寺潮五郎「執念谷の物語」 山田風太郎「刑部忍法陣」 柴田錬三郎「曾呂利新左衛門」 菊池寛「真田幸村」 五味康祐「猿飛佐助の死」 井上靖「真田影武者」 池波正太郎「角兵衛狂乱図」 編者解説
ある金曜日の朝、ミシガン湖畔の小さな町・コールドウォーターで、次々と電話が鳴りだした。その電話は、病気で亡くなった母親や姉、戦地で散っていった息子たちがかけてくる「天国からの電話」だった…。
小学二年生の真中結衣は、真夜中にトイレに行って外が異様に明るいので、夏に見た花火を思い出して、家の外に出る。 隣家の放火で結衣の家も類焼で家族全員焼死、結衣は児童養護施設に引き取られる。 数年後、個人の養護施設に毎年クリスマスに来る足長叔父さんの息子、近藤悠斗中学二年は結衣に興味を持って、交際を始める。 お金持ちの少年と孤児の温かなラブストーリーが始まる。 養護施設のお兄ちゃん渋谷修平と近藤悠斗、真中結衣の涙と喜びのストーリー、錦帯橋、宮島を舞台に、施設で育った結衣とお金持ちの息子悠斗が楽しい旅と寂しい旅をする。 夢の様な話の始まりです。