2015年5月8日発売
陸上自衛隊員・笠間慶一郎は宿敵・善住坊を倒した後、現代に帰還する。しかしそこは歴史が改変され、存亡の危機にさらされた別の日本だった。歴史修復のミッションを託された慶一郎は再びタイムスリップ、歴史に介入していくが、仲間が一人また一人と消されていく…。大人気『戦スナ』シリーズ、怒涛の最終章!
佐藤浩市主演映画ノベライズ 北海道、美瑛。四季折々の彩り豊かな風景を見せてくれる美しい大自然のなかにたたずむ、赤い屋根のログハウス。第二の人生をこの素晴らしい景観のなかで過ごそうと、篤史と良子の夫婦は、長年住み慣れた東京から、この地にやってきた。 良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、持病だった心臓の病を悪化させ、帰らぬ人となってしまう。失意の底に沈む篤史だったが、そんなある日、良子からの手紙を受け取る。そこには、石塀をぜひ完成させてほしい、と綴られていた。それからも、良子からの手紙は、次々と篤史のもとに届き続けたーー。
家を捨て出ていった父の葬式で三姉妹は腹違いの妹に出会う。おとな以上に気丈な異母妹ーすずに、長女の幸は声をかける。「一緒に暮らさない?」しっかり者の長女・幸。姉とぶつかることの多い次女・佳乃。マイペースな三女・千佳。不倫の子という負い目を抱えながらも姉たちと共に暮らす決意をした四女、すず。こうして、四姉妹での新しい生活が始まったのだが…。鎌倉を舞台に、人の強さ、弱さ、優しさを温かい視点で描いた、累計二八〇万部突破・マンガ大賞2013受賞の大人気コミックス『海街diary』を原作に、待望の実写映画化。映画版の完全ノベライズ本!
高校時代、同じ演劇部に所属していた女友だち五人。外資系の会社で働きながら劇作家を目指す聖衣子、劇団で芝居を続けるサキ、雑誌編集者で未婚の母の真利江、エステティックサロンのインストラクター・羊子、裕福な家庭で育ったピアノバーの演奏者・伊佐子。境遇も職業も違う五人は、今でも定期的に女子会で近況を報告し合っていた。五人それぞれの人生をそれぞれの目線で綴った、女性の生き方オムニバス長編の元祖。仕事や恋、対人関係に揺れ、傷つきながらも知的で美しいハンサムガールへと変身する女性の姿を鮮やかに描く傑作。
北朝鮮が核ミサイルに燃料注入の危機に際し、京都に隠れていた「本物の内閣」が登場した。二条総理を中心に事態を収拾。京都に帰った内閣のもとに、全国学力テスト最下位に悩む大阪府知事がやってきた。たっての依頼で、二条内閣は裏方として教育問題に取り組むことに。しかし、京都御所に忍者が放たれ閣議を盗聴。二条内閣の大阪府への協力が白日の下に。そしてニュース番組で、二条内閣は軍国教育を推進させていると猛烈な批判を浴びる事態に発展。さらには、全団連なる怪しい団体まで登場し、大阪は一触即発の事態に。果たして史上最強の内閣の行く末は?
京都発! 思い出の「味」、捜します。 第一話 鍋焼きうどんーー番おいしかったものにもう一度出会うのは難しい。 窪山秀治は数年前に妻を亡くし、定年後に新たな伴侶と巡り会った。彼女は秀治の大好物だけうまく作れないという。 第二話 ビーフシチューーープロポーズされたレストランが思い出せない!? 師走に入ると、京の都もせわしない。二人の老婦人が、55年の食を求めて看板もない食堂に入っていった。 第三話 鯖寿司ーーおいしさに勝るのは、思い出というスパイス。 総理大臣である岩倉友海が探しているのは、50年も前食べさせてもらったおやつがわりの品だった。 第四話 とんかつーー“おいしい”の一言を、忘れる料理人はいない。 大分でピアノ教師をしている広瀬須也子の元夫は、京都でとんかつ屋を開いていたが、余命三ヶ月だという。 第五話 ナポリタンーーおいしいものを食べると、泣けてくる。 浜松に住む女子大生・美月明日香が探しているのは、祖父が旅行先で食べさせてくれた黄色いスパゲティだった。 第六話 肉じゃがーー男のソウルフードは、おふくろの味。 六本木ヒルズ在住の実業家・伊達久彦は、亡き母が作ってくれた肉じゃがを食べてみたいという。 【編集担当からのおすすめ情報】 柏井壽氏は、数々のTV番組や雑誌の京都特集を監修し、京都ガイドやエッセイの著作は、どれもベストセラーとなっています。本作は、誰もが必ず持っている食の思い出を、京都という「おもてなし」の街の空気に乗せた、涙なしでは読めない温かな物語です。読んだあと、家族の食卓、父の背中、母の手料理を必ず思い出すはずです。 作中に出てくる和食、そのほかの料理の美味しそうなこと! 一冊で六食味わえます!お得です!
難病に罹り余命宣告された五十五歳のボーディル。長年苦しめられた独善的な夫に別れを告げる一方で、三十歳の娘との関係修復を望んでいた。死を前にしたボーディルは半生を振り返り、「十代だったあの日、別の選択をしていれば人生は違っていたのだろうか」と自問自答を繰り返すばかり。ボーディル、娘ヴィクトリア、そして二人とは無縁のはずの、公私ともに幸福な男アンドレアス。やがてボーディルの「あの日」の行為が、時を経て思わぬ悲劇を呼ぶー。スウェーデン・ミステリ界の女王アルヴテーゲンが、人生の皮肉と現代の闇、負の連鎖を鋭く描く衝撃の最新作!
昭和四十三年、京都国立近代美術館からロートレックの名画「マルセル」が忽然と消えた。亡父・謙吉がこの事件を執拗に追っていたと知った新聞社文化部の瀬川千晶は、四十余年前の謎に導かれるまま、神戸、京都、パリで、家族の驚くべき真実と出会う。実在の未解決事件をテーマにした、芳醇なる絵画ミステリ。
「孤愁」とは、「愛するものの不在により引き起こされる胸の疼くような思いや懐かしさ」のこと。ポルトガルの外交官モラエスは、明治後期に来日、日本の自然、文化、女性を愛し、その著作で、日本の素晴しさ、日本人の美徳を世界に知らしめた。父・新田次郎の未完の絶筆を息子・藤原正彦が書き継いだ力作評伝。
戦国の世、井伊家を背負って立った女がいた 徳川四天王・井伊直政の養母、直虎。彼女は先を視る不思議な力を持っていた。戦国の世に領主となった女の熾烈な一生を描いた渾身作。