2015年発売
信長包囲網が完成しつつある戦国の世、ついに最強の敵・武田信玄が動く。信玄の父・信虎は、類い稀なる銃の使い手・慶一郎を武田側へ寝返るよう卑怯な手段で脅迫し、慶一郎は信玄の元に向かうことに。一方、信長の命を受け女忍者・さくらが信玄暗殺を企てる。信長と信玄の生死は?果たして歴史は変わるのか?
ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞー男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。あの主人公が同年代の54歳と知って愕然とする「磯野波平を探して」。もはや見ないふりできない肥満解消のため家族でダイエットに励む「肉村さん一家176kg」他。短編の名手による、笑って泣ける7つの家族の物語。
季節外れの吹雪で孤立した館、奇面館。主人影山逸史に招かれた六人の客はそれぞれの仮面を被らされた。前代未聞の異様な状況下で、事件は進展する。主人の〈奇面の間〉に転がっていたのは、頭部と両手の指を切り落とされた凄惨な死体。六人の仮面には鍵がかけられていた。名探偵・鹿谷門実の圧巻の推理が始まる! プロローグ 第一章 四月の吹雪 第二章 六人の招待客 第三章 未来の仮面 第四章 奇面の集い 第五章 二重身の刻 第六章 眠りの罠 第七章 惨劇 第八章 閉ざされた仮面 第九章 同一性の問題
関係者の大半が仮面を被らされ、素顔が見えない!前代未聞の異様な状況に疑心暗鬼が渦巻く中、名探偵・鹿谷門実が解き明かす「奇面館の秘密」の数々。果たして真相はどこに!?本格ミステリの醍醐味に満ちた、圧倒的迫力の推理&解決編。名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くし、読者を未曾有の驚愕へと誘う。
結婚式を中止しなければ惨劇が起きるという脅迫状が会社社長に届く。式の数時間後に同会場で花嫁が狙撃され死亡。警備保障会社の優秀なBG二ノ宮舜は社長の義娘、風間小麦の警護を任されるが、小麦の自宅にも銃弾が撃ち込まれてしまう。スナイパーとBGの攻防の行く末は?
雲の中で生まれた一族が、春に運命の配属先を告げられる(「水のココロ」)、天才が完成させた「振られずに告白できるシステム」とは(「アプリケーション」=採点は各九・五点)。エンタメのエッセンスを凝縮した究極の60編。脳を刺激してアイデアが広がる選評も必読。2分間で楽しめる娯楽の殿堂!
コードネーム“定吉七番”-大阪商工会議所秘密会所に所属し、唯一「殺しの許可証」を持つ丁稚。遡ること四半世紀、スイスアルプスのクレバスに消えたはずの定吉が、関西経済圏破壊を目論む悪の結社“NATTO”封殺のために、今蘇る。本家007も恐れをなす(はず?)爆笑和製スパイアクション!
母親を亡くした8歳の秋雨が美妙の家に引き取られたのは、彼女が15歳の時だった。辛くあたる母から秋雨を庇ううちに姉弟という間柄を超えていくようであったが、その思いをずっと胸に秘めたまま、出会いから五十五年となるその日、美妙は娘夫婦と孫娘が起き出す前に、取り壊しが決まった家へと向かうー。
沈没する船、不吉な山老人、海の大蛇、空飛ぶクジラ、巨大な化け猫、燃え上がる建物。聖女リータに捧げられた幻の奉納画とはー虚実が分かちがたく絡み合った物語世界を、ペンと絵筆によってあらわしたブッツァーティ最後の傑作。
一八六一年四月、南部ジョージア州。大農園主の娘として育った一六歳のスカーレットはある日、生まれて初めて試練に直面する…。南北戦争とその後の混乱の時代を、強靱な意思の力で生き抜いてゆくスカーレットの人生と激しい愛を描いた長編小説。新訳。作品に多角的に迫る「解説」、物語の背景がみえてくるていねいな注、関連略年表付。
当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。その応挙の絵を絵図とこき下ろし、我こそ京随一の絵師と豪語する深山箏白こと豊蔵。彦太郎が豊蔵を殴りつけるという最悪の出会いから、会えば喧嘩の二人だが、絵師としては認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでいくー。京画壇華やかなりし頃を舞台に、天才絵師の矜持と苦悩、数奇な生き様を描いた、読みごたえたっぷりの傑作時代小説!
男が教師になって二年目の夏、女子生徒の母親が首吊り自殺をする。この瞬間から、男の人生は軋みながら、音を立てずに崩れていくー男は、女に喰われるために生きているのか?三年坂、鳥辺野ー古都の曰く因縁が、男と女の業をあぶり出す。
小学六年生になった息子の様子がおかしい。どうも恋をしているらしい。探偵である“おれ”が訊ねるとあっさり認めたが、彼女は間もなくイギリスへ引っ越すという。それでも告白するという息子に、おれは全力で応援することを告げる。一方、ある事件を通して知り合った老人から「知り合いが振り込め詐欺に遭った。何とかしたいので手伝ってくれ」との連絡が入る。おれは話をきくため、カフェに向かった…。東京・吉祥寺の町を探偵・川庄が今日も走る。個性的な脇役も光る書き下ろし探偵ミステリー。
京都の寺町三条商店街にポツリとたたずむ、骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵はひょんなことから、そこの店主の息子、家頭清貴と知り合い、アルバイトを始めることになる。清貴は、物腰は柔らかいが恐ろしく勘が鋭く、『寺町のホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、客から持ち込まれる、骨董品にまつわる様々な依頼を受けるがー古都を舞台にした、傑作ライトミステリー!
天天コーポレーション研究所の受付嬢、砂川ゆいみは風呂が大好き。銭湯で失恋の痛手を癒しているときに、入浴剤開発員の鏡美月と知り合ったことから、モニターに抜擢される。美月は営業部の円城格馬とともに、バスタオルと水着に身を包み、今日も理想の風呂を目指して研究に励む。ゆいみ、美月、格馬ははたして理想のお湯を作れるのか!?本邦初!?OL風呂小説!