2016年2月発売
若き医師は、戦乱の世をいかに生きるのか 侍がいやになり、故郷を捨てて京で医者修行中の英俊。戦乱の世に翻弄されながら、彼は果たして“慈仁”の境地に辿り着けるのか。
痛快すぎる女子銀行員が ズバッと「事件」を解決! 『花咲舞が黙ってない』 ドラマ化!! 新シーズン原作! 出演・今田美桜 山本耕史 菊地凛子 上川隆也ほか 4月13日[土]よる9時〜日本テレビ系で放送! (2024年4月現在) 東京第一銀行調査役についた相馬健。 事務処理に問題をかかえる支店に独り「臨店指導」する彼に、 念願の部下がつけられるという。 しかし、そこにやってきたのは花咲舞。 上司を上司とも思わないスーパー問題女子行員だったーー さまざまなトラブルを解決に導き、 腐った銀行を内側から叩きなおす迷コンビの活躍を描く、 痛快オフィスミステリー! 池井戸潤作品で唯一のヒロインが大活躍! 【目次】 ■激戦区 ■三番窓口 ■腐魚 ■主任検査官 ■荒磯の子 ■過払い ■彼岸花 ■不祥事 ●解説 加藤正俊(日本テレビプロデューサー)
105歳の誕生日を目前に控えた豪快な女性ヒルダが切り盛りする農場で、怪しげな死亡事故が発生。実績を買われシャンディ教授が解決にかつぎだされるが、新聞記者の不手際で近くにあるルーン石碑の呪いが原因だ、いう噂が広まってしまい、やじ馬が悪夢のように押し寄せることに。 教授はまたも農業大学関係者や動物たちの力を借りて、事態に対処しようとするが……。愉快なミステリを求める読者にうってつけの、傑作シリーズ第3弾!
平凡だけど心優しい、キラキラネームの上原ライト。首席の女警でいつも能面、歩くパソコンこと内田アキラ。警察学校で大きな差のついた新任巡査ふたりは、ターミナル駅の東と西で、人生初の交番勤務を始めるー朝から次の朝まで、24時間の泊まり勤務。ライトは生き残ることができるのか。アキラはやっぱり優秀なのか。ふたりを襲う、あまりにも過酷な試練と陰謀とは?
いよいよお台場に建設されるカジノ場の企画運営を任されたチームは、政府の楽観的な計画を信用せず、世界のどこにもない「おもてなし」カジノを実現すべく奔走する。キーワードは「飲む・打つ・買う」。ニッポンが世界に誇る美食と、エキゾチシズム満点の賭場、そして極上の風俗サービスである。前例主義と省益を振りかざす官僚どもを打ち負かし、夢のカジノは果たして誕生するのか?
金で買われた愛人関係から晴れて恋人同士になった誠二と椿。ラブラブなふたりの前に誠二の元カノが登場!優柔不断な誠二の態度を見た椿は人生初のアルバイト&自立を目指すがそれがまた誠二の心を刺激して…。不器用すぎる男と素直になれない女の濃密ラブストーリー。
イタリア統一、パリ・コミューン、ドレフュス事件…、そしてナチのホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書『シオン賢者の議定書』それらすべてにひとりの文書偽造家が関わっていたとしたら?世界的大ベストセラー『薔薇の名前』のウンベルト・エーコが描く憎しみと差別のメカニズム。
母が誘拐され殺された。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ。口にはホース、その先には漏斗が。容疑者にされた父の疑いを晴らすべく、ミュンヘン市警の捜査官ザビーネは腕利き変人分析官と犯人を追う。浮かんできたのは、別々の都市の聖堂で、同様に奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。『夏を殺す少女』の著者が童謡殺人に挑む。
寛政四年夏。日本橋から二里西にある戸塚村の外村甚平は、近くの尾張徳川家・戸山下屋敷に御用聞きとして出入りする大百姓。屋敷は敷地面積十三万坪のうちほとんどが庭園。荒れているが、巨大な池に「箱根山」と呼ばれる山、神社仏閣まである。半年後に将軍・徳川家斉が御成になり、この庭を通り抜けるため、屋敷奉行は甚平に、将軍を喜ばせる仕掛けを考えてくれと持ちかける。不思議な滝、怪しい洞窟、お化け屋敷のような町屋。村人を束ね、悪戦苦闘の末、飄逸味あるアトラクションが次々とできあがり、さて、将軍の御成当日ー第7回日経小説大賞受賞。
“探偵小説の父”ウィルキー・コリンズの短編から、 異なる味わいをもたらす5 つの短編物語をセレクト! ヴィクトリア朝の古くさい物語? いえいえ、侮るなかれ! 市井の人々の直面する謎、秘密、運命…… シリアスに、ときにユーモラスに語られる ストーリーテリングの妙をご賞味あれ!! 【第1話】アン・ロッドウェイの日記 【第2話】運命の揺りかご 【第3話】巡査と料理番 【第4話】ミス・モリスと旅の人 【第5話】ミスター・レペルと家政婦長
「物語の王国へおいでなさい、アミル」本好きな少女・アミルが招かれたのは、『物語機関(ノベルエンジン)』という独自の技術を使って本を独占し、長い戦争の中で中立を保つイストリヤ王国ーー通称『物語の王国(ノベルダム)』。遅刻魔の上司・ディレイや個性的な同僚とともに王立図書館司書『本の虫』として働き始めるアミルだが、広大な図書館には未完の傑作『五國物語』の謎が隠されていて……!? 物語を愛するすべての人へ贈る、異世界ビブリオファンタジー!
頬に傷痕のあるお吉は押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。弘化五年、赤坂御門外での事件から、将軍の寵愛をほしいままにしているお琴の様方をめぐる、女子同士の色模様という、面妖な企てが浮かび上がってくる。はたしてお吉の想いは届くのか、そして大奥の謀議は明かされるのか。文字通り我が身を削って書き継いだ著者渾身の遺作、抜群の面白さ。 頬に傷痕のあるお吉は、押しも押されぬお狂言師。お小人目付けの日向新吾と互いに想い合う仲だが、日向には縁談が持ち上がる。 弘化五年、赤坂御門外での事件から、将軍の寵愛をほしいままにしているお琴の様方をめぐる面妖な企てが浮かび上がってくる。 はたしてお吉の想いは届くのか、そして大奥の怪しい女子同士の色模様にまつわる謀議は明かされるのかーー。 文字通り我が身を削って書き継いだ、著者渾身の遺作、 抜群の面白さ。 1 わかれ道 2 その秋の夜 3 といちはいち 4 愛しいひと 5 カナリア 6 それぞれの胸底 7 ふくら雀は家紋にござる 解説 加賀まりこ「妹に」 細谷正充「早すぎた永訣」
もう若くない、まだ若い、そんな複雑な気持ちを抱えた、人生の折り返し地点にきた女と男が抱える様々な問題ーー家族、仕事、そして恋愛ーーを切り取る、短編集。「たそがれどきに見つけたもの」「その日、その夜」「末成り」「ホール・ニュー・ワールド」「王子と温泉」「さようなら、妻」 「たそがれどきに見つけたもの」--SNSで高校時代の友だちに久しぶりに再会。彼女はまだ、そのときのことを引きずっているようで。 「その日、その夜」--きむ子は思った。(お尻、出したまま死ぬのはいやだなあ)と。 「末成り」--ちょっと話を盛りすぎちゃったかな……ゼンコ姐さんー内田善子は家に帰って、服を脱ぎ濃いめのメイクを落としながら考える 「ホール・ニュー・ワールド」--コンビニのパート先でちょっと話すようになった朴くんに、淡い恋心を抱く智子。朴くんも、やぶさかではないんじゃないかと思っている。 「王子と温泉」--結婚して、子どもが生まれてから初めてのひとり旅。夫と娘に送り出されて行った先は、贔屓にしている”王子”との温泉ツアーだった。 「さようなら、妻」--1985年、6月。妻と初めてふたりきりで会った日。彼女はあじさい柄のワンピースを着ていた。 「たそがれどきに見つけたもの」 「その日、その夜」 「末成り」 「ホール・ニュー・ワールド」 「王子と温泉」 「さようなら、妻」
大ヒット警察学校小説、待望の続編! ●第一話 創傷(そうしょう) 初任科第百期短期課程の桐沢篤は、風間教場に編入された不運を呪っていた。医師から警察官に転職した桐沢は、ゴールデンウイーク明けに最初の洗礼を受ける。 ●第二話 心眼 風間教場では、備品の盗難が相次いでいた。盗まれたのは、PCのマウス、ファーストミット、マレット(木琴を叩く枹)。単独では使い道のないものばかりだ。 ●第三話 罰則 津木田卓は、プールでの救助訓練が嫌でたまらなかった。教官の貞方は屈強な体格のスパルタ教師で、特に潜水の練習はきつい。本気で殺されると思ってしまうほどだ。 ●第四話 敬慕 菱沼羽津希は、自分のことを初任科第百期短期課程のなかでも特別な存在だと思っている。広告塔として白羽の矢が立つのは、容姿に秀でている自分なのだ。 ●第五話 机上 仁志川鴻は、将来の配属先として刑事課強行犯係を強く希望している。元刑事だという教官の風間には、殺人捜査の模擬実習を提案しているところだ。 ●第六話 奉職 警察学校時代の成績は、昇進や昇級、人事異動等ことあるごとに参照される。美浦亮真は、同期で親友の桐沢篤が総代候補と目されるなか、大きな試練に直面していた。 【編集担当からのおすすめ情報】 週刊文春「2013年ミステリー部門」第一位に輝き、 2014年本屋大賞にもノミネートされ、 警察小説に新機軸を打ち出したベストセラー、いよいよ続編登場! もちろん、白髪隻眼の教官・風間公親は健在!
嶺藤がクリムゾンに拉致された!レインボーテレビに監禁された嶺藤救出のため潜伏中の奥多摩から向かう日向に、最凶最悪の敵・クリムゾンが真っ向から立ちはだかる。ついに明らかになる全貌。果たして日向は、全世界を相手取った強大な陰謀を企む敵を倒し、家族を、そして世界を救うことができるのか!?高速ハード・アクション三部作。書き下ろし、堂々完結!
幼い頃から、誰よりも非情なことを平然とやってしまう近藤房子。小学校六年の時、唯一の理解者であった最愛の姉が自ら命を絶ってしまう。その理由を知った房子は、実の父に殺意の目を向けるのだったー。SROを翻弄し続けるあの最凶の殺人鬼が、驚愕の半生を語る。その過去はあまりにも衝撃的!大人気警察小説、待望のシリーズ最新刊。
小猿から太閤へと上り詰めた秀吉、そして天下を統一した家康。二人は忍者だったー。秀吉は長年仕えた信長暗殺を決意し、竹中半兵衛・石川五右衛門・蜂須賀小六らの精鋭とともに本能寺を急襲した。主君を裏切る苦悩の決断だったが、彼ら“山の民”にとって信長の天下獲りを阻止することは、今や使命となっていたのだ…。長編伝奇時代小説。
記者たちの熱意、それだけに徹した三百六十七ページ。--宮部みゆき(読売新聞4/17刊)入魂の書である。--星野智幸(朝日新聞4/10刊)面白さも完成度も『クライマーズハイ』に匹敵する傑作。--北上次郎(「読楽」3月刊)誤報を打ち飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。さいたま支局の豪太郎はかつての事件との関連性を疑い、独自に取材を開始する。 記者たちの熱意、それだけに徹した三百六十七ページ。--宮部みゆき(読売新聞4/17刊) 入魂の書である。--星野智幸(朝日新聞4/10刊) 面白さも完成度も『クライマーズハイ』に匹敵する傑作。--北上次郎(「読楽」3月刊) 熱気がある、ユーモアがある、独特の軽快さがある。今年の本命作登場だ。--温水ゆかり( 「GINGER」4月号) マスコミ不信、警察不信が声高に叫ばれる今こそ読まれるべき、正義と情熱の物語。本城雅人は、この一冊を書くために作家になった。--吉田大助 「被害者女児死亡」--世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。さいたま支局の関口豪太郎はかつての事件との関連性を疑い、東京本社の藤瀬祐里は豪太郎の応援に合流し、整理部員となった松本博史は二人を静観する。間違っているのかもしれない。無意味なのかもしれない。しかし豪太郎は諦めない。タネを撒き、ネタに育て、真実を獲得するため、今日も真夜中に動き出す。 特別な結果を出すのは、いつだって、本気の人間だ。