2016年4月12日発売
友人の結婚式で出会った彼女は、他の場所では全く違うプロフィールを名乗っていたー「レンタル世界」。高校時代から発明家として脚光を浴びてきた薫。しかし、薫をずっと近くで見ていた雪子は、彼女があまりに効率を重んじることに疑問を感じるー「ままならないから私とあなた」
渋谷で出会った謎の女性・ロダに勧められ、ミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した。しかし、これまで異性と話すことすらなかった彼女にとって、“国”が教える恋愛や家族は異様なもので、パートナーに選ばれたサツキとの団地生活も不安と驚きの連続だった。それでもシステムに手厚く護られた二人は、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得るのだが…。生きることの痛みと選択、そして輝きを見つめる衝撃作!
フランス宮廷に完璧な美を備えた女性が現れた。彼女は恋を知らぬままクレーヴ公の求婚に応じ人妻となるが、舞踏会で出会った輝くばかりの貴公子に心ときめく。夫への敬愛、初めて知った恋心。葛藤の日々に耐えられなくなった夫人は、あろうことかその恋心を夫に告白してしまう…。
平凡な会社員・沖野のぞみが、アパートの外で拾ったゴミ袋を持ち帰ると中には一億円が!一年後、その大金で起業し成功を収めた彼女。だが、謎の人物からの脅迫電話が引き金となり、都知事候補の殺害などの異変が周囲で続発。晴美の友人の死をきっかけにのぞみと知り合った片山兄妹とホームズは、一連の事件の鍵を握る“闇将軍”の陰謀を暴けるか!?国民的大人気シリーズ!
琉北大学の職員・島本龍也は、学生の御園百合菜から指導教授のセクハラの相談を受けた。だが百合菜は、大学内の女子トイレで惨殺死体となって発見される。しかも事件は、獣のような金切り声を現場に残す女子学生連続殺人へと発展していった。かつて猟奇殺人事件を解決した琉北大学教授の高倉孝一もまた、事件の渦中に巻き込まれていく。日常に潜む闇の恐怖が忍び寄る!
大学生の津村哲郎が死亡した。アルバイトで月二百時間を超える残業の果ての「過労死」だった。彼の妹も、大学に通いながら風俗で働いていた。いくつもの事件を結びつけるキーワードが浮かび上がる。奨学金ーそこには若者たちを陥れる罠が!犯人像作成のプロと特別検屍官。警視庁行動科学課の美女コンビが、彼らの声なき叫びに迫る!人気シリーズ第4弾。
年齢も職業も異なる人々が集い手作り料理を食べる“共同台所”には、今日も誰かが訪れる。夢を諦めかけの専門学校生、妻を亡くした頑固な老人、勉強ひと筋の小学生。そんな“すみっこごはん”に解散の危機!?街の再開発の対象地区に含まれているという噂が流れ始めたのだ。世話好きおばさんの常連・田上さんは、この事態に敢然と立ち向かう。大人気シリーズ、待望の続編!
祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが…。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。
三年以内に一定水準の論文を提出できない研究者は大学を去れー通称「出すか出されるか法」が施行された。北の街にある蛸足大学を卒業したミクラは、困った教授らの論文を代筆する代書屋の見習いとなる。癖のある研究者の出す難題と格闘するミクラだが、次々現れる恋の相手への妄想が膨らみ、仕事は行き詰まりがちになる…。理系男子の、不思議でキュートな世界。
「さよなら」なぜ、この言葉をもっと早く言えなかったのだろう。恋や友情、仕事と、日々の中で誰しもがいつか直面する別れのシーン。そんなとき、傷つきながらも、気丈であれる強さを持ちたい。凛と、潔く、美しい別れのための振る舞いを、遠距離恋愛、女友達、仕事など、八つのテーマにちなんだ短編小説とエッセイで描き出す。新たな装いで贈る別れのための書。
暴力団狩りのプロ・西城秀夫、沖縄へー。本土復帰を目前にした沖縄は、米軍流れの武器弾薬に麻薬、売春婦たちで溢れかえっていた。莫大な利権に群がる地元暴力団と乗り込んできた本土組織。西城の任務は、中でも勢力を伸ばす山野組を壊滅させることだ。目的のためには手段を選ばないダーティー・ヒーローが、縦横無尽に暴れ回る!超弩級ハード・アクション。
佐七と彦次郎はお紀勢を争っていたが、彦次郎が行方不明となり、佐七とお紀勢が結婚する。ある日、二人に生まれた子の修平が誘拐され、すぐ戻ってくる事件が起きる。その日から夫婦の間に見えない亀裂が…(表題作)。欲に流される者、人生を立て直そうと必死にあがく者。心根を惑わす骨董品をめぐり、深く哀しい人間の“業”を静謐に味わい深く描く、珠玉の短編集。
中学二年から三年に進級した井嶋杏里、市居一馬、里館美穂、前畑久邦の仲良し四人組。高校進学を前にして、それぞれの夢に向かって突き進もうとする四人の前に、新たな壁が立ちはだかる。将来への不安、新しい環境への不安に押し潰されそうになりながら、かけがえのない友だちと家族に支えられ悩みながらも成長する十五歳を描いた、あさのあつこの青春傑作小説。
公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。
不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い…。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。
デビュー作が文学賞を受賞し、個性的な顔立ちとファッションで一躍ベストセラー作家となった21歳のラウラ。書きたい衝動にすべてを捧げる日々を送る中、映画監督を志す大学生ダンガと出会い強い惹かれ合う。最高の理解者となった彼との密度が高まる一方、「デビュー作は超えられない」という新担当の暴言に激しく動揺してー。胸を焦がす衝撃作。
大きくなったユウスケの前に、「はるひ」という名の女の子が現れる。初対面のはずなのに、なぜか妙に親しげだ。その後も「肝試しがしたい」「殺人の相談にのって」と無理難題を押し付ける。だが、ただの気まぐれに思えた彼女の頼み事は、全て「ある人」を守る為のものだった。時を超えて明らかになる温かな真実。ベストセラー「ささら」シリーズ最終巻。
愛していた者の“生前の秘密”を知ってしまった時、人は悲しき闇に放り込まれる。夫が女性と写る写真を見つけ、過去を悔やみ始めた未亡人。死んだ娘の日記を読んで、親の知らない“別の顔”を探し求める父ー。亡き人の声を聴くことはできないが、この街では、涙にくれる人の前にアルパカが現れ、真実の扉を開けてくれる。心温まる癒し系ミステリ。