2016年発売
璃子が近所の文具店に持ち込んだ、書くことのできない万年筆。行方不明になった父が残したものだ。文具店の青年・遥人は、その万年筆専用のインクを探してくれるというが、彼の周りには奇妙な生き物がいて!?
大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?
ありふれた中堅メーカーでパワハラ事件の不可解な人事をきっかけに、次々と明らかになる会社の秘密。 会社とは何か、働くとは何かに迫る全国民必読の傑作クライム・ノベル。(解説/村上貴史)
閉館間近の映画館で「吸血鬼もの」の映画を観ていたエリカは、奇妙な冷気を感じる。終了後、近くの席で一人の女性が気を失っていて!? 事件の匂いにエリカとクロロックが立ち上がる!(解説/宮木あや子)
大正末年から昭和十年代の激動期。詐欺師や博奕打ち、やくざ者を相手に身体を張って生き抜く遊郭の女たちの忘れえぬ肖像と、生き馬の目を抜く世界での己の苛烈な生きざまを、岩伍の独特の語りを通して綴る宮尾文学の名作。文字が大きく読みやすい、新版登場。
中学一年の史子は、生まれる前の記憶があると語る不思議な女の子シーちゃんと友達になる。彼女に恋をしたが、何も言えないまま転校。遠く離れたふたりが、十数年後、再び巡り会った時、史子は思いもよらぬ行動にでる…。昭和から平成を生きた女性を通して、同性、夫婦、親子の様々な愛を問う。愛のために全てを捨てた女が最後に選んだ道は、私憤か反権力か!驚愕の復讐劇。書き下ろし長編ミステリー。
念願のマイホームを購入した氷見一家。そこは、元の地主の意向で隣り合う四軒の家が前庭を共有する、少し変わった敷地だった。元地主の仁木家は資産家で、夫は覆面作家だという噂。活動的な妻・美和が四軒のつきあいを主導している能生家。共働きで他三軒とは少し距離を置いている高井戸家。そんな三つの家族とともに、氷見家の幸せな暮らしが始まるが…。誰もが思い当たる「ご近所」の物語。
過去・現在・未来、時空を超え、“あり得たかもしれない”人生を生き直す女サリーと、サリーに魅せられる男たち。壮大なヴィジョンで描かれる、愛と快楽、自由と隷属を巡る、濃密で哀切なラヴストーリー。
今も英国で愛される作家、ディケンズ。『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)
「あたしたち、最強の相棒。」 韓国最凶の特殊部隊が日本に潜入。 迎え撃つは、元公安のシングルマザー&女性体育教師!? ・あらすじ 韓国の大物工作員キル・ホグン率いる最精鋭特殊部隊が日本で韓国要人の拉致作戦を実行した。事件に巻き込まれ、人質となってしまった中学1年生の祐太朗。日本政府と警察は事件の隠蔽を決定した。祐太朗の母親で、かつて最愛の夫をキルに殺された元公安の秋来律子は、ワケあり担任教師の渋矢美晴とバディを組み、息子の救出に挑む。 因縁の関係にある律子とキルの死闘の行方は。そして絶体絶命の母子の運命はーー。 ・著者コメント 「(アクションorサスペンスor興奮に)手に汗を握りつつ、泣いて笑ってしんみりと。 私の持てる技術をありったけ投入した、あなたのためのエンターテインメントです」 ・著者プロフィール:月村了衛(つきむら・りょうえ) 1963年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞を受賞。2013年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。2015年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土爆の花』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)と、驚異的なペースで受賞を重ねている。他の著書に『神子上典膳』『黒警』『機龍警察 未亡旅団』『機龍警察 火宅』『槐』『影の中の影』などがある。
准男爵リチャードは家宝を取り戻そうと、お堅い歴史学徒で牧師の娘ジュヌヴィエーヴを誘惑するが、どんどん本気の恋となっていき、しかも彼女の貞操と家宝を狙う悪人まで出現して……。シリーズ第2弾!
秘書派遣会社を経営しているアーシュラの部下であり親友でもあったアンが謎の死を遂げ、速記で隠し場所を示された遺品は奇妙な物ばかりだった。自殺か心臓麻痺と判断されたが、アーシュラは他殺と考え、犯人を突き止めようと決意する。自ら秘書を担当していたクライアント=スレイターに休暇を願い出るものの、彼は協力したいと言う。犯人探しの過程で惹かれ合う二人。しかし、各々が秘密の過去を持っていた。一方、事件は予想以上の展開を見せ、意外な犯人が浮かび上がるー。
一度だけ関係を持った男性に裏切られただけでなく、家族からも娼婦と罵られ、二度と愛を信じないと心に誓ったフィリッパ。一方のアンソニーは自分が公爵の庶子であるのを知り、華やかな社交界に背を向けつつあった。舞踊会で出会い、フィリッパの閉ざされた心の奥に眠る情熱を感じとったアンソニーは現実から逃避するように快楽的な関係に溺れ、フィリッパもそれまで知らなかった悦びを覚えていく。永遠に続くかに思われためくるめく関係。だがある日アンソニーはフィリッパを愛していることに気づきー
20世紀以降の現代東欧文学の世界を一望できるガイドブック。 各国・地域別に、近現代文学の流れを文学史/概説パートによって概観するとともに、重要作家を個別に紹介します。 さらに、越境する東欧文学・東欧をルーツとする文学も紹介し、より広い視野で、東欧の文学を捉えていきます。
若き医師は、戦乱の世をいかに生きるのか 侍がいやになり、故郷を捨てて京で医者修行中の英俊。戦乱の世に翻弄されながら、彼は果たして“慈仁”の境地に辿り着けるのか。
痛快すぎる女子銀行員が ズバッと「事件」を解決! 『花咲舞が黙ってない』 ドラマ化!! 新シーズン原作! 出演・今田美桜 山本耕史 菊地凛子 上川隆也ほか 4月13日[土]よる9時〜日本テレビ系で放送! (2024年4月現在) 東京第一銀行調査役についた相馬健。 事務処理に問題をかかえる支店に独り「臨店指導」する彼に、 念願の部下がつけられるという。 しかし、そこにやってきたのは花咲舞。 上司を上司とも思わないスーパー問題女子行員だったーー さまざまなトラブルを解決に導き、 腐った銀行を内側から叩きなおす迷コンビの活躍を描く、 痛快オフィスミステリー! 池井戸潤作品で唯一のヒロインが大活躍! 【目次】 ■激戦区 ■三番窓口 ■腐魚 ■主任検査官 ■荒磯の子 ■過払い ■彼岸花 ■不祥事 ●解説 加藤正俊(日本テレビプロデューサー)
105歳の誕生日を目前に控えた豪快な女性ヒルダが切り盛りする農場で、怪しげな死亡事故が発生。実績を買われシャンディ教授が解決にかつぎだされるが、新聞記者の不手際で近くにあるルーン石碑の呪いが原因だ、いう噂が広まってしまい、やじ馬が悪夢のように押し寄せることに。 教授はまたも農業大学関係者や動物たちの力を借りて、事態に対処しようとするが……。愉快なミステリを求める読者にうってつけの、傑作シリーズ第3弾!
平凡だけど心優しい、キラキラネームの上原ライト。首席の女警でいつも能面、歩くパソコンこと内田アキラ。警察学校で大きな差のついた新任巡査ふたりは、ターミナル駅の東と西で、人生初の交番勤務を始めるー朝から次の朝まで、24時間の泊まり勤務。ライトは生き残ることができるのか。アキラはやっぱり優秀なのか。ふたりを襲う、あまりにも過酷な試練と陰謀とは?