小説むすび | 2017年11月23日発売

2017年11月23日発売

塔の上の秘恋塔の上の秘恋

塔の上に咲いた秘恋の花は、 せつない散り模様で……。 赤ん坊のとき母に捨てられ、冷血な医師の父に育てられたヴィクトリア。 独りぼっちの少女は父の働く病院の上にある塔で孤独を癒やした。 やがて彼女はそこで働くようになり、敏腕ドクターのドミニクと出会う。 顔を合わせれば口論する二人だったが、塔の上で鉢合わせしたある日、 ふとしたきっかけで激情に駆られて熱いひとときを過ごした。 彼に惹かれる想いを抑えて一夜限りの関係と距離を置くことにしたが、 思いがけずヴィクトリアは妊娠し、状況は一変した。 事もあろうに、人間不信のドミニクは自分の子かどうかさえ疑う始末。 それを知ったヴィクトリアは決心したーー おなかの子は私一人で育てるわ……もう私には近づかないで! ロマンス作家として円熟の境に入った感のあるC・マリネッリ。本作は、親の愛を知らない孤独なヒロインと過去の衝撃体験から人間不信に陥っているヒーローの一筋縄ではいかないドキドキの恋物語で、ウィットに富んだ会話も楽しめます!

フィヨルドランドの片思いフィヨルドランドの片思い

暗闇を抜けて迷い込んだのは 美しい湖畔の家ーーそして、淡い恋。 「きみは誰だ? ぼくの家で何をしている?」 見知らぬ男性に激怒され、寝巻き姿のジョスリンはうろたえた。 ゆうべ濃霧で道に迷った末、景勝地の知人宅に辿り着いたはずだったが、 どうやら入る家を間違えてしまったようだ。 話すうち、マグナスと名乗る裕福な彼とは遠戚関係にあることがわかり、 驚くことに、彼は住み込みでナニーをしてくれないかと言いだした。 求職中の彼女は喜んで引き受け、やがて彼に淡い恋心を抱くようになる。 彼にとって私は、弟の遺児たちの世話係にすぎないというのに……。 日増しに募る切なさを押し隠し、懸命に働き続けるジョスリンの前に ある日突然、マグナスの元婚約者だという女性が現れて……。 大人の魅力あふれるマグナスの周囲には女性たちの影がつきまとい、ジョスリンは未熟な恋心を封印します。その矢先、彼の過去の秘密が明らかになり……。往年の名作家エッシー・サマーズが、雄大な自然を舞台に描く切なくも美しいクラシック・ロマンスをどうぞ。

公爵と疎遠の妻公爵と疎遠の妻

口先だけの言葉に平気でいられるほど、 あなたへの愛は軽くない。 この5年というもの、オリヴィアの結婚生活は灰色だった。 公爵ガブリエルとの結婚1年目は甘く美しい思い出に彩られていたが、 長男を産んだその日に夫が別の女性の香りを漂わせて帰宅し、 彼女はショックのあまり、もう自分には指一本触れさせないと宣言した。 ところが今、そろそろ予備の跡継ぎをもうけるよう義母に急かされ、 オリヴィアは窮地に追い込まれたーーあの日、女性と会っていた理由を いまだに説明しない彼に、再びわたしのベッドへ来てと言うなんて……。 意に染まないけれどこれが公爵夫人の務めと、彼女は夫に協力を求めた。 すると予想だにせぬ返答が、オリヴィアの胸を突き刺した! 「うんざりする務めだが、さっさと片づけてしまうしかないな」 長く血の通わない結婚生活を続けてきたオリヴィアですが、本当は公爵の気配を感じるだけで息をきらすほど彼を求めていたのでした。けれども夫のぞんざいな言葉にひどく傷つけられ……。物語終盤、愛の名言が飛び出す傑作です! 『公爵と名もなき娘』の関連作。

無慈悲な富豪が授けた命無慈悲な富豪が授けた命

身も心も捧げ、小さな命を宿しても、 わたしはあなたの愛には価しない女なの? アナスタシアが昏睡状態から目覚めたとき、そばにはイヴァンがいた。 7年前、姿を消した恋人がどうして戻ってきたの? 瀕死の傷を負ったアナスタシアを、彼は助けてくれたらしかった。 そして、とまどう彼女を豪奢な自宅へと連れていき、 離れ離れだった時間などなかったように熱く求めた。 それでも、アナスタシアは不安でたまらなかった。 以前、イヴァンはつき合って2カ月で突然いなくなったからだ。 再会して2カ月後、彼女は体の異変に気づく。 赤ちゃんができたと知ったら、イヴァンはどうするかしら? わたしのそばにずっといてくれる? それとも、また冷たく捨てる? ドラマティックな作風で知られるオリヴィア・ゲイツ。大人気ミニシリーズ〈黒い城の億万長者〉の第6作をお贈りします。7年前、ヒーローがヒロインに別れを告げた理由はなんだったのか。彼の心がわからず、ヒロインはおなかの子のために重大な決断を下します。

秘書の花嫁契約秘書の花嫁契約

魅惑の億万長者が秘書に仕掛けた、 愛なき結婚の罠 秘書のエミリーは突然のプロポーズに唖然とした。 相手は憧れのボスーー大金持ちで長身黒髪の魅惑的な男性、ジェイク。 夢見心地で承諾し妻になったが、切望する子供をなかなか授からない。 そんなとき、エミリーは残酷な真実を知る。結婚と妻の妊娠で、 ジェイクは莫大な遺産を相続する権利を得られるのだ。 私は彼の財産を殖やすための道具にすぎなかった……。 ショックのあまり離婚を切りだしたエミリーに、ジェイクは淡々と告げた。 「あと半年、書類上だけでも妻を続けてくれれば100万ドル払おう」 そのあいだに子供を作るつもりなの? 悲しみのなかで受け入れた セクシーな夫のとろけるようなキス。皮肉にも彼女は妊娠するが……。 D-1741『愛なき富豪が授けた命』、D-1766『傲慢な億万長者の誤算』に続く関連作です。魅惑のボスとの結婚が冷酷な打算からのものだと知って、夫への愛を断ち切ろうとするヒロイン。その直後、妊娠に気づいた妻と夫の関係は、どう変わっていくのでしょうか?

クリスマス・セレクション 聖夜のプロポーズクリスマス・セレクション 聖夜のプロポーズ

コリーヌは裕福な会社経営者のアレックスと結婚して12年になる。だが、今や億万長者となったというのに、夫は仕事一筋で家庭を顧みようとしない。ふたりの心はすれ違い、このところは別居生活が続いている。明日のクリスマスイブさえ一緒に過ごせないと言ってきたら、彼女は離婚する覚悟だったが…。(『億万長者とクリスマス』)。誤って自分に届けられたクリスマスカードを手に、オリビアは真上に住むイーサンを訪ねた。女性関係の派手なプレイボーイの彼とはあまり交流がない。そこに突然、若い女性が現れ、腕に抱いた赤ん坊を彼に渡して走り去った。プレイボーイには当然の報いと愉快に思うオリビアだったが、その赤ん坊に隠された秘密を知って…(『天使がくれたクリスマス』)。病院で栄養士の助手として働くシアドシアは、愛猫と屋根裏部屋で暮らしている。クリスマスも、唯一の身寄りである大おばたちと質素に祝うしかない。ある日、憂鬱な雑用をきっかけにハンサムなベンディンク教授と知り合う。彼は病院の理事で雲の上の人だ。かなわぬ恋と知りつつ、いつしか彼女は教授と過ごすイブを夢見ていた。(『聖夜の訪問者』)

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