小説むすび | 2017年11月23日発売

2017年11月23日発売

公爵と疎遠の妻公爵と疎遠の妻

口先だけの言葉に平気でいられるほど、 あなたへの愛は軽くない。 この5年というもの、オリヴィアの結婚生活は灰色だった。 公爵ガブリエルとの結婚1年目は甘く美しい思い出に彩られていたが、 長男を産んだその日に夫が別の女性の香りを漂わせて帰宅し、 彼女はショックのあまり、もう自分には指一本触れさせないと宣言した。 ところが今、そろそろ予備の跡継ぎをもうけるよう義母に急かされ、 オリヴィアは窮地に追い込まれたーーあの日、女性と会っていた理由を いまだに説明しない彼に、再びわたしのベッドへ来てと言うなんて……。 意に染まないけれどこれが公爵夫人の務めと、彼女は夫に協力を求めた。 すると予想だにせぬ返答が、オリヴィアの胸を突き刺した! 「うんざりする務めだが、さっさと片づけてしまうしかないな」 長く血の通わない結婚生活を続けてきたオリヴィアですが、本当は公爵の気配を感じるだけで息をきらすほど彼を求めていたのでした。けれども夫のぞんざいな言葉にひどく傷つけられ……。物語終盤、愛の名言が飛び出す傑作です! 『公爵と名もなき娘』の関連作。

クリスマス・セレクション 聖夜のプロポーズクリスマス・セレクション 聖夜のプロポーズ

コリーヌは裕福な会社経営者のアレックスと結婚して12年になる。だが、今や億万長者となったというのに、夫は仕事一筋で家庭を顧みようとしない。ふたりの心はすれ違い、このところは別居生活が続いている。明日のクリスマスイブさえ一緒に過ごせないと言ってきたら、彼女は離婚する覚悟だったが…。(『億万長者とクリスマス』)。誤って自分に届けられたクリスマスカードを手に、オリビアは真上に住むイーサンを訪ねた。女性関係の派手なプレイボーイの彼とはあまり交流がない。そこに突然、若い女性が現れ、腕に抱いた赤ん坊を彼に渡して走り去った。プレイボーイには当然の報いと愉快に思うオリビアだったが、その赤ん坊に隠された秘密を知って…(『天使がくれたクリスマス』)。病院で栄養士の助手として働くシアドシアは、愛猫と屋根裏部屋で暮らしている。クリスマスも、唯一の身寄りである大おばたちと質素に祝うしかない。ある日、憂鬱な雑用をきっかけにハンサムなベンディンク教授と知り合う。彼は病院の理事で雲の上の人だ。かなわぬ恋と知りつつ、いつしか彼女は教授と過ごすイブを夢見ていた。(『聖夜の訪問者』)

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