小説むすび | 2017年6月29日発売

2017年6月29日発売

怪談専門誌 幽 VOL.27(27)怪談専門誌 幽 VOL.27(27)

いっけん「怪談」よりも「伝奇小説」「時代小説」「ミステリー」のイメージが強烈な山田風太郎。だがその名も『怪談部屋』『二十世紀怪談』をはじめとする初期の奇想小説のみならず、その根幹には常に「怪異なるもの」に対する偏愛が、如実に窺われる。〈忍法帖〉シリーズの忍者たちが繰りだす超絶忍法の数々に脈打つ怪奇幻妖趣味しかり。有名な三遊亭圓朝の怪談復権アジテーション(『真景累ヶ淵』冒頭)から物語が語りだされるゴースト伝奇ストーリー『幻燈辻馬車』しかり。あるいは、死神さながら膨大な「死」の瞬間を凝視した特異なノンフィクション『人間臨終図巻』またしかり。その奔放多彩な文業はまさしく「二十世紀の怪談」を志向していたとも云えるのではないだろうか。今回の特集では、怪談専門誌としての独自のスタンスから、今も多くの作家たちの畏敬をあつめる現代エンターテインメントの巨人「山風(ヤマフウ)」の一面に、斬新なアプローチを試みる。巻頭では水木しげる氏が漫画化し、さらに京極夏彦氏が彩色を施した「大いなる幻術」をカラー12Pで掲載!貴重なインタビュー再録や、筒井康隆氏、貴志祐介氏が語る風太郎作品の魅力、菊地秀行氏、仁木英之氏、花房観音氏による短編競作など計約60P。

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

著者

FUNA / 東西

出版社

講談社

発売日

2017年6月29日 発売

光波は、ある日崖から転落し中世ヨーロッパ程度の文明レベルである異世界へと転移してしまう。しかし、狼との死闘を経て地球との行き来ができることを知った光波は、2つの世界を行き来して生きることを決意する。その理由は老後の安泰のため!老後資金を計算すると、必要な資金は金貨8万枚! 異世界の文明が歪まない程度に(でも自分が楽できるなら自重はしない)、いろいろなものを持ち込んでお金儲けにまい進します! 山野光波は、ある日崖から転落し中世ヨーロッパ程度の文明レベルである異世界へと転移してしまう。しかし、狼との死闘を経て地球との行き来ができることを知った光波は、2つの世界を行き来して生きることを決意する。その理由は老後の安泰のため! 貨幣価値と老後資金を計算すると、必要な資金は金貨8万枚! 異世界の文明が歪まない程度に(でも自分が楽できるなら自重はしない!)、いろいろなものを持ち込んでお金儲けにまい進します! それでも怪しまれたらーー転移しちゃえば大丈夫!? 第一章 ミツハ、異世界へ行く 第二章 野獣死すべし 第三章 野望の王国 第四章 仕込み 第五章 真珠が武器ならミツハは兵器! 第六章 拠点確保 第七章 雑貨屋ミツハ 第八章 デビュタント 第九章 冒険者たち 書き下ろし 荒稼ぎ あとがき

俺の『鑑定』スキルがチートすぎて 〜伝説の勇者を読み“盗り”最強へ〜俺の『鑑定』スキルがチートすぎて 〜伝説の勇者を読み“盗り”最強へ〜

出版社

講談社

発売日

2017年6月29日 発売

メル・ライルートが、15歳になって授かった固有スキルは人や物の情報を読み取る『鑑定』スキル。しかも幻のランクSをも超える、存在しないはずの規格外ーーランクEXだった! しかし『鑑定』は人の情報をも読み取れるため、身分を隠したい犯罪者に狙われる危険が。さっそく命を狙われたメルはどうにか返り討ちにするも、追われる立場に! 神の眼を手にした少年は、伝説の勇者の能力を読み“盗って”、最強へと駆け上がる! 天涯孤独の少年メル・ライルートが、15歳になって授かった固有スキルは人や物の情報を読み取る『鑑定』スキル。しかも幻のランク“S”をも超える、存在しないはずの規格外ーーランク“EX”だった! しかし『鑑定』は人の情報をも読み取れるため、身分を隠したい犯罪者に狙われる危険がある。さっそく命を狙われたメルはどうにか返り討ちにするも、追われる立場に!? エルフの少女とともに逃亡生活を余儀なくされる彼はしかし、チート能力を駆使して困難をあっさり乗り越えていきーー。 “神の眼”を手にした少年は、伝説の勇者の能力(ルビ:ちから)を読み“盗って”、最強へと駆け上がるっ! 一話 もらったスキルは規格外 二話 東へ 三話 勇者終焉の街 四話 勇者を継ぐ者 五話 悪竜の影 六話 思い出は消えても── おまけ短編 花かんむり

蒼のファンファーレ蒼のファンファーレ

出版社

小学館

発売日

2017年6月29日 発売

爽やかな涙を呼ぶスポーツエンタメ決定版! 「藻屑の漂流先」と揶揄されていた緑川厩舎のメンバー達。 廃業寸前だった彼らが、芦原瑞穂という女性騎手の真摯な姿勢と情熱で生まれ変わり、G1の桜花賞に挑戦、惨敗した翌年。 場違いな超良血馬がやってくる。馬主はマスメディアでも有名な風水師。 何もかも謎めいている彼は、厩舎を立て直すきっかけとなった馬(フィッシュアイズ)との勝負を望んでくる。その狙いとは・・・・。 母との関係に揺れる誠、初めての恋愛感情に戸惑う瑞穂、昔の恋人と出会ってしまう光司・・・。 様々な出来事、思いを乗り越えて、再び心が一つになった厩舎のメンバー達。目指すのは、再び、G1。チャンピオンズカップ。 心に傷を抱えたはみ出し者たちが再び一丸となって臨む、大きな大きな夢の行方は・・・? 【編集担当からのおすすめ情報】 お待たせいたしました!愛すべき緑川厩舎のメンバーが戻ってきました。前編となる小説「風の向こうへ駆け抜けろ」は、馬好き、競馬好きの方々はもちろん、多くの方から応援していただいた一冊となりました。おかげさまで、この「蒼のファンファーレ」は、JRA発行の「優駿」誌上にて、13回連載させていただくことになり、好評を博しました。「この小説が大好きだったんです」という声をいまだにいただき、秋には「風の向こうへ駆け抜けろ」のNHKラジオドラマ化も決まりました。 現在大人気の藤田菜七子騎手も愛読者の一人。今回、この「蒼のファンファーレ」オビコメントと、同時文庫化する「風の向こうへ駆け抜けろ」巻末では「私にとって大切な小説」という特別寄稿をくださっています。 心に傷を抱えながらも前を向くはみ出し者達の絆と冒険を、どうぞご堪能ください。そして、一緒に闘い、笑い、涙してください。きっと明日を生きる勇気がわいてくるはずです。 どうぞよろしくお願いいたします。 目次 プロローグ 4 1 厩舎 6 2 予言 20 3 新馬 28 4 予兆 40 5 食卓 50 6 電話 62 7 麗人 73 8 会見 87 9 血統 100 10 過去 121 11 自覚 134 12 牽制 143 13 不在 153 14 誓い 165 15 落涙 186 16 京都 197 17 岐路 208 18 誘い 225 19 伏兵 230 20 中京 241 21 発声 257 22 G1 264 23 好敵 286 エピローグ 303

仮面のダンス仮面のダンス

人生は美しい。 変化と冒険で溢れている。 ただ、運を味方にしなければならない。 1944年3月から翌45年2月まで、戦況の不利に喘ぐ終末期のナチス・ドイツに占領されたハンガリーの首都ブタペシュト。ユダヤ系ハンガリー人の法律家ティヴァダル・ソロスは、妻と義母、そして二人の息子や親しい友人たちとともに生き延びるために、「仮面」をつけて生活する道を選択した。 極限状態にあっても冷静さとユーモアを失わず、偽造の身分証や隠れ家を求めて繰り広げられる頭脳ゲーム。結果として、家族の全員と数多くのユダヤ人の命を救ったティヴァダルが、濃密な1年弱の経験を語った自叙伝が本書である。 20世紀前半のハンガリーにおけるユダヤ人社会や、これまで日本に紹介されることが少なかったドイツ軍占領下のブダペシュトの様子を克明に描くと同時に、投資家、社会事業家として世界に名を馳せる息子ジョージ・ソロスの思想を育んだ背景も明らかにする。 「この日本語版は、本書『仮面のダンス』の11番目の言語への翻訳である。父ティヴァダル・ソロスが、今や日本の読者に直接語りかけることができるようになったことを、私はとても嬉しく思う。ハンガリーを占領したナチスに直面したときの父の勇気、楽観主義、そして創意工夫によって、私たち家族は生き延びることができた。またこういった父の美点は、生涯を通じて私の発想の源であり、私を鼓舞しつづけてきた。今度はこの本を通じて、きっと多くの人たちを奮い立たせるであろう。」(ジョージ・ソロス)

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