2017年7月発売
新世紀最初の日食。世界中の人々が黒い太陽から放たれるフレアに見とれていたそのとき、巨大地震が太平洋全域を襲う。中部太平洋で沈没船探査をしていたジャックのもとには米海軍からの救援要請が届いた。米大統領を乗せたエアフォース・ワンが太平洋上空で姿を消したのだ。軍に遺恨のあるジャックは渋りながらも捜索に乗り出す。一方そのころ人類学者のグレイスは与那国島沖に沈むという〈ドラゴン〉と呼ばれる遺跡へ向かっていた。そこで彼女が目にしたのは地震で隆起した古代都市だった! 〈扶桑社ミステリーのジェームズ・ロリンズ作品〉 『アイス・ハント』(上・下) 『アマゾニア』(上・下) 『地底世界 サブテラニアン』(上・下) 『エデンの祭壇』(上・下) 『暗黒結晶 ディープ・ファゾム』(上・下)
暗黒結晶 ディープ・ファゾム(下) サルベージ船〈ディープ・ファゾム〉を駆ってエアフォース・ワンの捜索に乗り出したジャックだったが、海中では正体不明の物体と〈力〉が彼を待ち受けていた。これはいったい? 大地震や大統領専用機の失踪に関連があるのか? 一方グレイスは沖縄の遺跡で、別のさらに大きな存在があることを示唆する証拠を手に入れる。そして太平洋上では、アメリカと中国がいまにも核戦争の黙示録を上演しようと策動していた……。業師ロリンズの筆が最高速度で爆走するアクション・アドベンチャー巨編! 〈扶桑社ミステリーのジェームズ・ロリンズ作品〉 『アイス・ハント』(上・下) 『アマゾニア』(上・下) 『地底世界 サブテラニアン』(上・下) 『エデンの祭壇』(上・下) 『暗黒結晶 ディープ・ファゾム』(上・下)
冬の霜のような目をした戦士。 凍てついた心を溶かす陽の光ー。 パラノーマル・ロマンス〈超能力者(サイ)=動物に 変身する種族(チェンジリング)〉シリーズ第13弾! 〈アロー部隊〉に所属する瞬間移動者のヴァシックは、 暗殺者としての過酷な任務を果たすなか、いつしか死 の安らぎを望むようになっていた。 そんな彼に、実験のため集められた共感能力者たちの 護衛という新たな任務が与えられる。 ヴァシックが担当することになったアイビーは、能力 の高まりのせいで再度の条件づけを経験しながらも 自我を保ってみせた強い女性だった。その輝きに触れて、 彼の凍てついた心は溶け始める。 〈扶桑社ロマンスのナリーニ・シン作品〉 『黒き狩人と夜空の瞳』 『冷たい瞳が燃えるとき』 『氷の戦士と美しき狼』 『気高き豹と炎の天使』 『封印の獣と偽りの氷姫(ひょうき)』 『燃える刻印を押されて』 『遠き記憶が輝くとき』 『裁きの剣と氷獄の乙女』 『藍色の瞳の女神と戯れて』 『雪の狼と紅蓮(ぐれん)の宝玉』(上・下) 『金眼の黒狼(こくろう)と月下の戦姫(せんき)』(上・下) 『黒曜石の心と真夜中の瞳』(上・下) 『冬の盾と陽光の乙女』(上・下)
彼女がくれたのは無償の愛。 それは世界を救う唯一の希望ー。 パラノーマル・ロマンス〈超能力者(サイ)=動物に 変身する種族(チェンジリング)〉シリーズ第13弾! 〈サイネット〉をむしばみ壊滅的な被害を引き起こす感染。 それを食いとめる鍵が、共感能力者たちの封じ込められていた 能力にあることが改めて確認され、〈アロー部隊〉のメンバーと Eサイたちは、感染の影響で生じる大規模な集団発症事件と 〈サイネット〉崩壊の危機に力を合わせて立ち向かう。 命を懸けた作戦のなかで、ヴァシックとアイビーはその精神的な 絆をしだいに深めてゆくが、一方でアイビーはヴァシックの身体 に生命に関わる問題が潜んでいることを知る…… 巻末には特別短編を収録! 〈扶桑社ロマンスのナリーニ・シン作品〉 『黒き狩人と夜空の瞳』 『冷たい瞳が燃えるとき』 『氷の戦士と美しき狼』 『気高き豹と炎の天使』 『封印の獣と偽りの氷姫(ひょうき)』 『燃える刻印を押されて』 『遠き記憶が輝くとき』 『裁きの剣と氷獄の乙女』 『藍色の瞳の女神と戯れて』 『雪の狼と紅蓮(ぐれん)の宝玉』(上・下) 『金眼の黒狼(こくろう)と月下の戦姫(せんき)』(上・下) 『黒曜石の心と真夜中の瞳』(上・下) 『冬の盾と陽光の乙女』(上・下)
平安時代、身体を売って暮らす似非巫女の綾児(あやこ)は、その美貌を見込まれて、菅原道真を祀る神社をでっちあげる策謀に誘われた。神社の筆頭巫女として、権力を存分にふるえるかに思われたのだが……。
埼玉県のリハビリテーション病院で働く玲子はやる気に欠ける看護師2年目。新しく赴任してきた若い医師小塚太一に、「リハビリってどんな意味?」と問いかけられて答えられずー。医師と療法士と看護師と患者、チーム医療の中で成長していく玲子。爽やかで新しい医療小説!
テレビで岩井志麻子を見るたび、私は姉である本間切美を思い出す。生前、姉は芸術家になりたかった。ネットではカルト的な人気があった姉だが、芸術家としては凡庸で素人目でも稚拙とわかる作品は、見る者を不快にさせ不気味で狂気に満ちあふれていた。そして願いは死をもって成就した。切断された姉の首は、彼女の住んでいたマンションの一室で、子供たちに人気のヒョウのぬいぐるみの首にくるまれて転がっていた。この猟奇的な殺され方は、なぜかQ国で起きた「ガオちゃん殺人事件」に酷似していた…。
読み終えた時、周囲が一変して見えるほどの圧倒的な力を持つ 現代の黙示録 真夏に雪のように降るウイルスに、人々が冒されはじめる。 食べても食べても食べ足りない異様な食欲。 物語は欲望を制御できない人類の行く末を暗示する。
日本最大の繁華街・銀座で死体遺棄事件が発生!遺体はショーウインドーに吊るされ、現場には、黒いアルミホイルと蓄光テープという不可解な手掛かりが遺されていた。臨場した如月塔子と十一係は捜査を開始するが、世間に見せつけるような残酷な犯行は続き、次なる被害者が拉致されてしまう。閃きを武器に活躍を重ねる女性刑事・如月、卓抜した捜査能力を持つ鷹野、熱血漢・門脇、最年長の人情派・徳重、情報収集に優れた尾留川ー捜査一課十一係“殺人分析班”は卑劣な犯人に辿り着くことができるのか!?
ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨死体が見つかった。検察官テオドル・シャツキは、現場が病院に続く地下の防空壕だったことから、戦時中のドイツ人の遺体と考えていた。ところが検死の結果、遺体の男は十日前には生きていたことが判明、この短期間で白骨化することはあり得ないという。さらに調査を続けると、複数の人間の骨が入り交じっていた。やがて、この男は生きたまま大量の配水管洗浄剤で溶かされて死んだことがわかるが…。こんなミステリーがあったのかー「ポーランドのルメートル」が描く衝撃の傑作クライムノベルが日本初上陸!
新宿区市ヶ谷にある防衛省統合幕僚監部会議室のモニターに、一人の東洋人が映し出されたー通称ゴルゴ13。この伝説的スナイパーを脅迫し、日本政府との専属契約を迫るという計画が浮上していた。「わが国の自衛隊は憲法上、攻撃的なことは何も出来ません。それをやらせる、強引に」脅迫材料は、ゴルゴ出生の秘密。一つの仮説を立証するため、政府の調査員が各国へ飛んだ。血なまぐさい惨劇は、そこから始まった。直木賞作家・船戸与一が、作家デビュー前に脚本を担当した『ゴルゴ13』作品から選りすぐりの三話を自ら小説家。魂が震える読み切り第三弾!
読めばクセになる、吃驚の11ストーリーズ 先生、これから連続側転するから見ててくださいーー。 そういって、大学研究室で働く女性秘書は、高層ホテルの最上階のバーで、結構なスピードで部屋の隅から隅までくるくるとまわり始めた。そんな奇怪ながらも有能な彼女に惹かれた准教授はある日、求婚を申し出るのだが、彼女は研究室に珍奇な両生類の水槽を設置したまま、行方知らずとなってしまう(「あほろーとる」)。 ほかにも、馬、河童、蟋蟀、猫など様々な生き物をモチーフに、日常と非日常の境界線をのびやかな筆致で揺るがす、読めば読むほどクセになる11の物語たち。(解説・東直子さん) 【編集担当からのおすすめ情報】 カバーイラストは、西加奈子さんの描きおろしです。
爽涙!スポーツ小説の大傑作、待望の文庫化 芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。だが、彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった。 弱小厩舎のため強い競走馬も持てず、さらなる嫌がらせを受け、困っていた矢先に出合った一頭の馬。虐待により心身共にボロボロだったこの馬も懸命な介護と歩み寄りにより、生まれ変わったかのような素晴らしい競走馬に変貌を遂げる。当初は廃業寸前だった厩舎も、瑞穂の真摯な努力と純粋な心、情熱から、徐々に皆の心は一つとなり、ついには夢のまた夢である狭き門、中央競馬の桜花賞を目指すまでになる。が、その行く手には様々な試練が待ち受ける。温かな絆でつながった彼らの運命は…? 偏見、セクハラ、虐待、裏切り、老い…。様々な理由から心に傷を抱え、人生をあきらめかけている人間達の起死回生ストーリー。人は何歳からでも成長できる、そして人生はやり直せる。すべての方々に読んでいただきたい、人生への応援歌となる1冊です。 【編集担当からのおすすめ情報】 単行本として刊行されてから、競馬ファンにも競馬に興味がない方からも熱い支持を受けたスポーツエンタメ小説です。もともと乗馬が趣味で馬が大好きな著者がみっちりと一年間かけて取材したからこそ可能になった臨場感溢れる競馬描写、馬好きだからこそ書ける馬への愛情溢れる目線…。 この本が刊行された翌年、彗星のように登場した人気女性騎手、藤田菜七子さんも、この本を大絶賛してくれています。オビコメントだけでなく、彼女だからこそ語れる特別インタビュー「私にとって大切な一冊」にもご注目ください。藤田菜七子さんの言葉を借りれば「この本を読んだ人はみんな勇気が湧いてきて、元気になれる」一冊です。 読後の圧倒的爽快感を是非体感してみてください。 小説の力を感じるはずです。 プロローグ 4 1 卒業 7 2 出発 19 3 厩舎 31 4 追憶 54 5 初戦 71 6 特別 86 7 秘密 100 8 真相 120 9 苦戦 138 10 決意 152 11 運命 173 12 夜空 188 13 調教 196 14 能試 213 15 認定 232 16 遠征 251 17 女王 275 18 反動 294 19 傷痕 318 20 挑戦 343 21 桜花 380 エピローグ 403 私にとって大切な小説 藤田菜七子 407
米国国防総省VS北朝鮮工作員 北朝鮮工作員が命がけで守ろうとしたもの、それはーー。 旧防衛庁出身作家の渾身作にして、第3回大藪春彦賞を受賞した大傑作エンターテインメント、手に汗にぎる上巻!! きわめて精巧に作られた偽造紙幣”スーパーK”の運び屋と目される北朝鮮工作員が、秘密裏に日本に入国した。 来日前、ソウルで激しい銃撃戦を起こした工作員・チョンは、現場に文書を残していた。 米国国防総省(ペンタゴン)直轄の情報機関に所属するアナリスト・葉山隆に与えられたのは、”チョン文書”の解読と、日本でチョンが潜伏する場所の手がかりを探ることだった。 上司・エディからの命令に、しぶしぶ調査を進めていた葉山は、チョンと深い縁があると思われる日本人女性とその息子の存在に行きあたる。 同じ頃、在日米軍横須賀基地にある海軍調査局(NISC)に勤める坂下冬樹のもとに、岩国駐留の米兵が偽ドル札をつかまされたという情報が入る。 ストリップ劇場や米兵の集まるクラブに現れた東洋人が両替を持ちかけたものらしい。 偽ドル札は、従来水準をはるかに超える優れた代物で、大量に出回れば深刻な問題に発展することが予想された。 同時期、北朝鮮では対外情報調査部に勤める夫を持つ女性・李光朱と、その娘・春花が、長期帰郷の名目で平壌(ピョンヤン)から北へ向かっていた。 二人は白頭山(ペクトウサン)を望む山あいの町・茂山(ムサン)にたどり着く。 十月十日の朝鮮労働党創立記念日、二人は中朝国境を越える準備をしていた。
米国国防総省直轄の情報機関に所属する葉山隆は、北朝鮮工作員・チョンの足取りを追ううち、チョンが日本で杉川春子と家庭を持ち、息子をもうけていたと知る。同じ頃、チョンが祖国に残した妻・光朱と娘・春花は、国境を流れる豆満江を越えようとしていた。だが、渡渉の途中に北朝鮮の警備隊に銃撃され、光朱は命を落とす。チョンが二つの家族に抱く愛情はどちらも本物だと確信した葉山は、彼を亡命させる決意を固める。祖国とは何か?家族とは何か?工作員の行為にひそむ、凄絶な悲しみが読む者の胸を打つ。ラストは感涙必至。第三回大藪春彦賞受賞作!
防空壕跡から見つかった白骨死体の事件を捜査する検察官シャツキ。身元は判明するものの、犯人に繋がる手がかりは一向に得られない。プライベートでは高校生の娘との衝突をくり返し、苛立ちが募るさなか、検察局を訪れた女性から「夫が怖い」と相談を受けるが、虐待の証拠はなく、すげなく追い返してしまった。部下ファルクにその対応を責められ、不安から彼女の家を訪れてみると、そこには瀕死の女が横たわっていた。そして事件の真相に手が届こうとした時、シャツキ自身の身に思いもよらぬ事件がー。衝撃過ぎるポーラスドミステリー、完結編。
待望のベストセラーシリーズ、最新巻! ときは一九七五年。とある町の駐在所の栗林巡査部長は署内でも評判のよく出来た人で、地元住民からの信望も厚かった。そんなわけで、異例の六年間も同じ派出所に勤務していた。その栗林さんの後任に選ばれたが、ご存じ駐在さん。「駐在さんの700日戦争 赴任編」では、ママチャリたちいたずら高校生たちとの出会いからいたずら合戦を繰り広げる闘争の歴史、彼らとの世代を超えた交流を、駐在さんの視点から振り返ります。 千葉くんとママチャリのおバカな小学生時代のエピソードが大爆笑間違いなしの「外伝 千葉くんと僕と」も収録。この巻から読んでも大丈夫!