2017年8月21日発売
凡 例 第一巻のあらすじ 主な登場人物 地 図 第 十七 章 エスターの物語 第 十八 章 レディー・デッドロック 第 十九 章 そこから動け! 第 二十 章 新しい下宿人 第二十一章 スモールウィード一家 第二十二章 バケット氏 第二十三章 エスターの物語 第二十四章 上 訴 第二十五章 スナグズビー夫人は何もかもお見通し 第二十六章 射撃の名手たち 第二十七章 元軍人は一人ならず 第二十八章 鉄工所の親方 第二十九章 若い男 第 三十 章 エスターの物語 第三十一章 看護する者とされる者 第三十二章 約束の時間 【全巻構成】 (一)第一〜十六章 (二)第十七〜三十二章 (三)第三十三〜四十九章 (四)第五十〜六十七章
日々の暮らしの中のなにげない出来事、揺れ動く心象風景ーその一瞬の物語を、“恋愛小説の名手”がさまざまな花々に託して描き出す。その世界観を牛尾篤が洗練された筆致であざやかに映し出した、ふたつの才能によるコラボレーション。直木賞作家が贈る、優しさの花束。秀作「幼なじみ」をあわせて収録。
著者の最大の代表作にして、 中国で最も権威ある文学賞の一つである 茅盾(ぼうじゅん)文学賞受賞作! 「出延津記」「回延津記」の全後篇で 70年の歳月を隔てて描かれる大河ドラマは、 中国でテレビドラマ化、 2016年11月には映画も公開されるほどの人気作品。 原タイトル『一句頂一万句』は、 一万句に相当する一句、 つまりは「ひと言の重み」という意味で、 小説中、その「ひと言」が何を示しているのか、 探してみてください。 「前篇の主人公の楊百順こと呉モーゼも後篇の主人公、 牛愛国も妻とは話が合わず、話の合う友人、 あるいは養女、あるいは情人を捜し求めてさすらいます。 他の登場人物たちにとっても話が合う相手を求めることが どんなに難しいことかが描かれています。 人の一生はそういう相手を捜し求める旅なのだというのが 劉さんの言いたいことなのだと思います。 中国の批評家が、この小説は中国人の「千年の孤独」を 描いていると評したのも、なるほどと深くうなずきました。」 (訳者あとがきより)
ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し短篇小説の着想を得た名著、120年の時を越えて、待望の本邦初訳! はじめに 第一章 夢 犬のファンティ/マーク・トゥエインの話/食堂に入りこんだ豚/モクセイソウ/なくした小切手/アヒルの卵/なくした鍵/古い証券/十分の一税の滞納金/ふたりのクルマ/アッシリアの神官/よろい戸の節目 第二章 夢と幻視 メアリー・スチュアートの宝石/死の床/パーシバル首相暗殺の夢/ガラガラヘビ/赤いランプ/口ひげの下の傷/サンゴ模様のクラバット/サテンの上靴/死んだ店主 第三章 水晶玉による幻視 ある外交官の話/ランプの下にいた人/ベルをつけた牛/ルイ一四世の臨終 第四章 幻覚 二頭立ての馬車/食事会から帰ってきた幽霊/赤い傷跡/幽霊と肖像画/抑えこむ手/修道士の聞いた声/エレベーター前に立つ男 第五章 生き霊 エカテリーナ二世の生き霊/幽体離脱/タビストック通りで/ウィンヤード氏の幽霊/ブルーアム卿の物語/死にゆく母親の話/花嫁の幻影 第六章 死者の幽霊 デヴォン州スプレイトンの幽霊、一六八二年/ジョージ・ヴィリヤーズ卿の幽霊/ある王党員の記述/ウィンダムの手紙/リトルトン卿のもとに現れた幽霊 第七章 目的を持って現れた幽霊 デイヴィーズ軍曹の殺害/デイヴィーズ軍曹殺害事件について/庭師の幽霊/モーズの犬/ピーターの幽霊 第八章 幽霊 タイコンデロガ/ティローン伯爵の幽霊/午前一時半のできごと/常夜灯を消す幽霊 第九章 幽霊と幽霊屋敷 きしむ階段/食料品屋の咳/ガイドの父親の話/夢でノックしたドア/ピンク色の服の娘/幽霊部屋の犬/黒い服の婦人/踊る悪魔 第一〇章 近世の幽霊屋敷 ウェスリー家の幽霊/セント・ヴィンセント卿の身内の幽霊譚 第一一章 さらなる幽霊屋敷 霊に憑かれたチャン夫人/アマーストの大いなる謎/ドナルド・バンとボカン/ヒャルタスタッドの悪魔/ガルプスダルの幽霊 第一二章 大昔の幽霊 グラームの物語/〈ファウルフォーズ〉またはロングフォーマカスの蹄鉄工 第一三章 アイスランドの幽霊 フローザーの怪異 第一四章 さまざまなおばけ 出現する手/冷たい手/黒い犬と親指のない手/指を嚙む幽霊 原註/訳註/訳者あとがき 一二〇年の時を経てあらわれた幻の本 吉田篤弘
北インドの大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、あまつさえ、互いの伴侶を殺害した、イギリス陸軍士官エドワード・マンローと叛乱軍の首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、憂鬱に沈むマンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中を蠢く叛乱軍の残党たち、正気を失い、松明を持って密林をさまよう謎の女性「さまよえる炎」……。血の糸で引き合う宿敵同士の運命やいかに。「ヴェルヌの最も不思議な魅力を湛えた小説」(ジュリアン・グラック)であり、インドを横断する『八十日間世界一周』と表裏をなし、『八十日間』を逆向きに反復しかつ更新する傑作、130年の時を経てついにその全体像が姿を現す。本邦初完訳。 目次 蒸気で動く家 第一部 第二部 訳註 解説 石橋正孝 訳者あとがき 細目次