2018年5月発売
頼みの綱である催事場の売上げも落ち込み、依然閉店危機にある堀内百貨店。そんな折、事業部長の伝治は、酒売り場の後藤里美が接客の不安から、退社を検討していると耳にする。里美は企画部門に興味を示しているため、催事企画を提出させたところ「蕎麦の食べ比べ」を提案。伝治、「マドンナ」の瑠衣らは、その実現のため奔走するが…。
元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。理由はふたつ。ひとつは、捜査先が探偵の天敵とも言える学校であること。もうひとつは、依頼人が、犬猿の仲である姉の未央子であること。大喧嘩の末、凪子は未央子の息子・輝也の死を捜査することになる。警察は自殺と判断したにもかかわらず、凶器をもった男たちに襲撃された凪子は、事件に裏があることを確信するがーー。 ☆☆☆島田荘司氏・知念実希人氏、絶賛!☆☆☆ 女の本性は、最後の一行で明かされるーー! 元警察官の著者が描く、元警察官の探偵・梓凪子。 扱う事件は、他人の聖域。 ーーーー 元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。 理由はふたつ。 ひとつは、捜査先が探偵の天敵とも言える学校であること。 もうひとつは、依頼人が、犬猿の仲である姉の未央子であること。 大喧嘩の末、凪子は未央子の息子・輝也の死を捜査することになる。 警察は自殺と判断したにもかかわらず、凶器をもった男たちに襲撃された凪子は、事件に裏があることを確信するがーー。 責任を認めない教師、なにかを隠している姉、不可解な行動を繰り返す輝也の同級生ーー。 すべての鍵は、人々がひた隠しに守っている心のなかの“聖域”だった。 ーーーー 第10回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作
人生のすべてを祖母と母の介護に捧げてきた勝村瞳子は、四十歳目前にして未来が見えない。妻の束縛ルールと執拗なDVに悩む丹羽顕は、母に認知症の疑いがあることを知り、愕然となる。心療内科で出会った二人は次第に心を通わせていく。だが…。「-妻を、殺してしまいました」「…すぐに行くから、待っていてください」自首しようとする顕を止めて、遺体を隠そうと言い出す瞳子。はたして殺人の隠蔽は成功するのか?交錯する思惑と嘘。エスカレートする母と娘の愛憎。予想外の結末が待ち受けるノンストップ・サスペンス!
訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の突然死…どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。誰にでも明日起こりうるドラマに思わず涙する“賃貸ミステリ”。
最上級職“竜騎士”から初級職“運び屋”に転職したアクセル。新天地である『水の都』で仕事をこなすアクセルの前に、昔の馴染みである魔術の勇者・サキが現れて…?アクセルはさらに皆から愛され憧れられ頼られまくる!元竜騎士の最強運び屋が超速で送り届ける、トランスポーターファンタジー第二弾!
第四次世界大戦から逃れて人類が生き延びる術は、宇宙開発にしかないー。遙かなる未来に向けて決断を下した日本政府は、巨費を投じて衛星軌道開発に取り組んでいた。最前線はトラック諸島に建造中の宇宙港JSP-03。同地では、硬式宇宙服ARMSのテストも進む。だが、日本の急速な擡頭に怒れる亡国のナショナリストが、牙を剥こうとしていた…。架空戦史の雄・佐藤大輔が、明日の地球に向けて遺した伝説のシリーズ第3巻。
『コロンビア・ゼロ』に続く「新・航空宇宙軍史」シリーズの第2弾。SFマガジン掲載の「スティクニー備蓄基地」「イカロス軌道」「航空宇宙軍戦略爆撃隊」「亡霊艦隊」「ペルソナの影」の5篇に書き下ろしの「工作艦間宮の戦争」を加える。
『利き蜜師物語』ついに完結! 冬のカガミノで、奇病トコネムリが突然変異を起こした。 一気に罹患していく村人たち。 仙道は病のかげに銀蜂の王の存在を感じ取る。 すべての魔術師を己の支配下におき、世界を支配しようとする王。 まゆと仙道は命がけで最後の戦いに挑む。 やがて、仙道の体にはある変化が起き始め......。 読書メーター「読みたい本ランキング」3巻連続第1位! 反響続々の『利き蜜師物語』シリーズ、驚きと感動の最終話!
高校生の「僕」は、刑事の叔父さんとディケンズの小説『骨董屋』を原文で読み進めていくうちに、まるでそのストーリーが反映するかのように、とてつもない事件に巻きこまれてしまう。-人間の悪とは、罪とは何か。そしてそれをのり越える「ゆるし」「癒し」とは何か。
瀬戸内の一寒村に赴任した若い女性教師と十二人の生徒の、昭和初期から戦後までの二十数年にわたるふれあいの物語。子供たちを育み守ろうとする先生と、時代の引き起こすきびしさと貧しさに翻弄されながら懸命に生きる子供たち。戦争への怒りと悲しみが訴えかけられる。日本人に読み継がれる壺井栄(1899-1967)の名作。
アルベルチーヌの突然の出奔、続く事故死の報。なぜ出ていったのか、女たちを愛したからか?疑惑と後悔に悶える「私」は「真実」を暴こうと狂奔する。苦痛が無関心に変わるころ、初恋のジルベルトに再会し、その境遇の変転と念願のヴェネツィア旅行に深い感慨を覚える。
法王庁の陰謀とヒトの運命をもねじ曲げる“ちから”の存在について知ったアシュレは、ともに戦った仲間とイリスを守るため、カテル島に身を寄せていた。数奇な運命に翻弄された旅路の傷と疲れを、シオンとイリスのふたりとともに隠れ家で癒やす日々。奇跡的な生還から、アシュレは本当の英雄への階段を昇り始めようとしていた。そんな中、イリスが体調を大きく崩した。その原因がイリスが懐胎した“ねがいの仔”にあることを、シオンは見抜いていた。イリスが宿した存在は、あの日、廃王国の底で降臨した「ヒトならざるなにか」なのだと。一刻の猶予も許されぬ状況に、アシュレは決断をしなければならなかった。いまイリスの胎内に宿るものを、この世界に出現させてしまってよいものかどうかー。
求愛の返事が聞けないまま婚約者を亡くしたと語る老人に出会った幸。「香水瓶を返して」と言う女性が訪れた日から、身辺に彼女の幻影を見るようになった春野。全6編収録。シリーズ最終巻。
大ざっぱな性格のせいで失敗ばかりの新米刑事・克平。殺人事件の事件聴取でミスを犯し捜査から外され、資料探しを言いつけられる。その時、偶然見つけた私設図書館で不思議な少女と出会い……?
20XX年、謎のウイルスが人類を襲う。イケメンに限り感染すると昏睡状態に陥るため、彼らは法律で隔離されることに! 平凡な顔のフリーター、ヒロキも保菌者とされ、隔離施設に収容されることになるが……!?