2018年発売
三度笠を被り長い楊枝をくわえた姿で、無宿渡世の旅を続ける木枯し紋次郎。己の腕だけを頼りに、人との関わりを避けて孤独に生きる紋次郎だが、否応なしに旅先で事件に巻き込まれてゆく。幼なじみの身代わりとして殺人罪を被って島送りになった紋次郎が、島抜けに参加して事件の真相を追う第1話「赦免花は散った」。瀕死の老商人の依頼により、家出した息子を探す「流れ舟は帰らず」。宿場を脱走した女郎たちとの逃避行の意外な?末を綴る「笛が流れた雁坂峠」。ミステリの巨匠が描く、凄腕の旅人にして名探偵が活躍する珠玉の10編を収録。
県警本部より首席監察官が視察にやって来る。監察官とは警察内部の警察だ。この知らせに問題だらけの田舎の刑事たちは大慌て。しかもこの監察官、黒川鈴木の高校の同級生でありライバルだったのだが、警察官としては致命的な欠点があり……。はた迷惑な来訪者のせいで署内がパニックに陥るが、小劇団事務所荒らしの捜査に駆り出された黒川。無能な部下・白石や恐るべき黒川夫人、そして暴走する元ライバルに頭を抱えながら捜査を進めるが、やがて殺人事件に発展し?! 田舎でだってやっぱり難事件は起こる。大好評ミステリ第三弾。
聞仲・趙公明・三仙姑・十絶陣に破竹の勢いで勝利する姜子牙率いる周軍。 トウ九公・トウ嬋玉親子は周に下り、殷郊・殷洪兄弟は運命に逆らい横死する。 闡教・截教のぶつかり合いも本格化。次々に仙人が地上に舞い降りる、全訳第3巻! 人物紹介 封神演義 主要地図 《本編》 第五十一回 子牙、営を劫い聞仲を破る 第五十二回 絶龍嶺にて聞仲、天に帰す 第五十三回 トウ九公、勅を奉じて西征す 第五十四回 土行孫、功を立て耀を顕す 第五十五回 土行孫、西岐に帰伏する 第五十六回 子牙、計を設けて九公を収む 第五十七回 冀州侯蘇護、西岐を伐つ 第五十八回 子牙、西岐にて呂岳に逢う 第五十九回 殷洪、下山して四将を収む 第六十回 馬元、下山して殷洪を助く 第六十一回 太極図に殷洪、絶命す 第六十二回 張山と李錦、西岐を伐つ 第六十三回 申公豹、殷郊に反逆を説く 第六十四回 羅宣、火もて西岐城を焚く 第六十五回 殷郊、岐山にて犁鋤を受く 第六十六回 洪錦、西岐城にて大いに戦う 第六十七回 姜子牙、金台にて将を拝す 第六十八回 首陽山で伯夷・叔斉、兵を阻む 第六十九回 孔宣、金鶏嶺にて周軍を阻む 第七十回 準提道人、孔宣を調伏す 第七十一回 姜子牙、三路に兵を分かつ 第七十二回 広成子、三たび碧遊宮に謁す 第七十三回 青龍関にて飛虎、兵を失う 第七十四回 哼哈、二将神通を顕す 第七十五回 土行孫、騎を盗みて囚われの身となる コラムー『封神演義』とメディアについて 山下一夫 封神演義関連年表
働くって、生きるってどういうことだろうー。モモコ、22歳。就活に失敗して、バイトもクビになって、そのまま大学卒業。もしかして私、世界じゅうで誰からも必要とされてないー!?何をやってもうまくいかなかったり、はみだしてしまったり。寄るべない気持ちでたゆたうように生きる若者の、云うに云われぬ憂鬱と活路。はりつめた心とこわばった躰を解きほぐす、アンチ・お仕事小説!
被害者と加害者、その家族たちの“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う四つの事件。社会の歪みが生み出す不平等に、虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。非力な彼らを餌食にする犯人を前に、刑事のまなざしが怒りに燃える。私たちが願うのは、被害者の幸せだけでいいのだろうか?
我、天下を掌握せり。主君・信長の横死。その時、秀吉の天下人への道が拓かれた。日本史上最大出世の完成。だが、猿面の下に隠した苦悩は、残されたままだったーー。「豊臣秀吉が語る、天下人ができるまで」ついに完結。 我、天下を掌握せり。主君・信長の横死。その時、秀吉の天下人への道が拓かれた。日本史上最大出世の完成。だが、猿面の下に隠した苦悩は、残されたままだったーー。 「豊臣秀吉が語る、天下人ができるまで」ついに完結。
この町では、人の命に価値は認められない。 生き延びるため、己の技能を磨かなければ、追放あるのみーー。 ある晩、血にまみれた少女が織の家の敷地内で発見された。 舌を切られた少女の手の平に彫られていたのは、織り子のエリアナの名前だった。 少女の素性と入れ墨のことを探るうちに、 エリアナは町の背後に見えない組織の力が蠢(うごめ)いていることに気づく。 度重なる洪水が島を襲い、未知の病によって動植物や島民に異変が起こり始め、 織り子たちが織り上げた道はゆっくりと沈んでいく。 やがてエリアナは、糸が織られるように絡みあう島の過去と現在に、 自分の運命も編みこまれていることを知る。 織り子たちが織り上げた糸の壁ーーもしくは、島では固く禁じられている夢のなかにいるかのように。
東京に出張した僕は、新聞記事で、大学時代を過ごした高円寺のアパートの大家の雪子さんが、熱中症でひとり亡くなったことを知った。20年ぶりにアパートを訪ねようと向かう道で、僕は、当時の日々を思い出していく。 東京に出張した薫は、新聞記事で、大学時代を過ごしたアパートの大家・雪子さんが、熱中症でひとり亡くなったことを知った。 20年ぶりにアパートに向かう道で、彼は、当時の日々を思い出していく。 人間関係の襞を繊細に描く、著者新境地の傑作! 第158回芥川賞候補作。
自らの魔法ー「プラスチック爆弾を生み出す能力」をフルに活用し、国王であった父、そして兄であるマックスを倒し、ラングミュア王国を手に入れた少年王・ヴェルナー。まずはラングミュア王国を混乱から立て直すことを目指すが、混乱するラングミュアを他国が放置するはずもなく、まずは兄マックスの婚約者・エリザベートの祖国、ヘルムホルツ帝国から使者がやってくる。爆弾の威力を誇示し、牽制するヴェルナーだが、さらにまた別の国から使者が来てー!
規格外の固有スキル『鑑定』ランクEXを持つ少年メル・ライルートは、悪竜に与する妖精を退け、パワーアップした鬼人族の剣士も倒す。そうして悪竜本体に宣戦布告した。さっそく悪竜退治の準備に取りかかるメルとその仲間たち。悪竜に効果抜群の秘剣を手に入れるため、人とリザードマンとの抗争の地へ赴く。しかしその背後では、悪竜の暗躍がーー!? 当代の勇者メルは“神の眼”の力を駆使して悪竜との最終決戦に挑む! 規格外の固有スキル『鑑定』ランクEXを持つ少年メル・ライルートは、悪竜に与する妖精を退け、パワーアップした鬼人族の剣士も倒す。そうして悪竜本体に宣戦布告した。 さっそく悪竜退治の準備に取りかかるメルとその仲間たち。悪竜に効果抜群の秘剣を手に入れるため、人とリザードマンとの抗争の地へ赴く。 しかしその背後では、悪竜が自身の手足となって働く“姉妹”たちを暗躍させていた。 それでもメルは彼女たちの動きを察知し、その企みを防ぐばかりか、奇想天外な策に打って出てーー。 当代の勇者メルは仲間とともに、“神の眼”の力を駆使して悪竜との最終決戦に挑む! 一話 新たなる刺客たち 二話 尻尾セブンの取り扱い 三話 てんやわんやの決戦準備 四話 希望 おまけ短編 その後、穏やかなる日々
北陸の漁村で育った二十歳の十兵衛は、険しい龍神参りを成功させ村に大漁をもたらす。一時は英雄となるも、初恋の君と過ちを犯して村を追われてしまう。突きん棒漁師・伝照に命を救われ、三陸で銛突き漁の修行を始める十兵衛。狙う獲物は、師の片目を奪った巨大メカジキー。
笑えなくなったら、泊まりに来てください。 「おすすめ文庫王国2018」エンターテインメント部門第1位 (選者・藤田香織氏) 『ビオレタ』の著者が贈る感動作! 祖父から大正末期に建てられた宿泊施設「ミナトホテル」の裏庭の鍵捜しを頼まれた芯輔。金一封のお礼につられて赴いた先は、「わけあり」のお客だけを泊める、いっぷう変わったところだった。さらには失踪したホテルの猫も捜す羽目になり……。 温かな涙に包まれる感動作。 ★おすすめコメント★ 文章も、主人公も、 ぴりっとキュート! ハートウォーミングな映画を 見ているかのようでした。 ーー宮下奈都(作家) この作家が好きだ! と、 大きな声で叫びたい! ーー藤田香織(書評家)
亀梨和也主演の復讐劇が小説に! 毎週火曜日よる9時〜放映中のドラマを完全ノベライズ! 【あらすじ】 中村慶介は、人気テレビ番組『ザ・プレミアワイド』により、 母親を女児殺害事件の犯人扱いされ、 自殺に追い込まれた過去を持つ男。 それから12年後、慶介は事件の真相究明と、 母を追い詰めた者たちへの復讐に動き始める。 復讐の矛先が向けられるのは、 当時、事件の取材・放送にかかわった 番組の司会者、スタッフたち、 そして事件の真相解明のカギを握る姉妹。 慶介は素性を隠してターゲットに近づき、 公開されるとその者の人生が終わる 致命的な映像“ファイナルカット”を 突きつけることで、 彼らを“ある目的”のため 言いなりにしていくがーー。 華麗にして痛快! 前代未聞の復讐劇!!
今日は食べます? 仕事を終えて、気持ちよく美味しい晩飯を食べよう。 芦屋の古い一軒家に暮らす眼科医の遠峯、そこに転がり込んできた高校時代の後輩・白石。 小説家になっていた白石は、スランプだという。 気分転換しに来ましたという彼と突然始まった同居は、なかなかに快適で……。 事情説明の焼肉、男飯な弁当のみそ炒り卵、 誕生日祝いで前菜がメインな中華コース、 脱稿明けの分厚いハムとふわふわ卵の贅沢サンドイッチ、 コロッケが乗った遠峯の「理想のカレー」、 気分転換の単調作業で白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、 遠峯の帰省土産ジンギスカン、白石の人生初フォアグラ様、 そうそう、甘党の遠峯はデザートも欠かせない。 くりきんとんにモンブラン、クリームパンに桜餅──。 ご飯が美味しければ、一年なんてあっという間。 椹野先生のお気に入りがいっぱい! 美味しい歳時記。