小説むすび | 2018年発売

2018年発売

赤毛のアデレイド赤毛のアデレイド

いつしかこの心を占めていたのは、 あなたの優しい声と、笑顔でした。 イギリスとオランダの病院間で人事交流が行われることになり、 赤毛が印象的な小児科の看護師、アデレイドが推薦される。 オランダから候補者を視察しに来たファン・エッセン教授も、 彼女の献身的な働きぶりを見て、ぜひ来てほしいと声をかけてくれた。 無口だけれど、魅力的な声で完璧な英語を話す彼……。 長身で、笑うと得も言われぬすてきな表情になるハンサムな人……。 アデレイドは気づけば教授のことを考えてしまう自分を戒めつつ、 彼の役に立って喜んでもらいたい一心で、オランダ行きを承諾した。 ところがそこには、金髪に青い目のみごとな美貌をそなえた、 教授の“恋人”を自任する上流階級の令嬢が待っていた! 世界中の読者のみならず、数多くの作家たちから愛されるベティ・ニールズ。『赤毛のアデレイド』はそんな彼女の記念すべき処女作です。2007年に惜しくもこの世を去った友人のアン・ウィールが生前に本作へ寄せた賛辞も掲載されていますので、お見逃しなく!

悪党紳士のマイ・フェア・レディ悪党紳士のマイ・フェア・レディ

何も持たない、何も知らない娘を、 一から理想のレディに育ててやろう。 19歳のノエルは親兄弟を一度に亡くして悲嘆に暮れていたが、 若い親戚の男性に誘われ、彼のところに居候させてもらうことになった。 家賃の代わりに家事や仕事を手伝う生活にも慣れ始めたころ、 親戚の義兄である弁護士ジャレッドがニューヨークから引き揚げてくる。 彼はこの家の主で、堅苦しい冷血漢との評判どおり、 遠い親戚のお情けにすがっていると揶揄して彼女につらく当たった。 だがあるとき、ノエルが上流階級のパーティへの誘いを断った理由が、 すてきなドレスがなく、礼儀作法も踊り方も知らないからだと知ると、 ジャレッドはためつすがめつ彼女を観察し、驚きの発言をした。 「きみをつくり替えることは、不可能ではない」 故郷で乳しぼりから床磨きまでこなしてきたノエルが、都会帰りのジャレッドにレディ教育を受けることに。洒落者の紳士然とした彼に、“悪党”と呼ばれた過去があることなど、彼女は知る由もなく……。北米ロマンス界の最重鎮D・パーマーの傑作長編!

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