2019年12月19日発売
巡査部長チャンドラーが勤めるオーストラリア西部の小さな警察署に、土埃と血に塗れた男が駆け込んできた。殺人鬼によって山小屋に監禁され、「おまえが55番になる」と脅されたが、命からがら逃げてきたという。だがまもなく、先の男が犯人として描写した通りの男が現れ、犯人と被害者をそっくり入れ替えた主張をする。どちらが54人も殺した連続殺人鬼なのか?探り合いと騙し合いの果て、チャンドラーが掴んだ真実とは?
生まれ育った故郷を抜け出したいと願ったふたりの少女がいたーーエレナは街を出るが、恋の果てに帰ってくる。一方リラは、故郷で実業家として成功するが。ニューヨーク・タイムズ紙やタイム誌の年間ベストに選出。世界中の読書家を虜にした四部作、ついに完結
ヒステリックな母親がもたらすストレスは、大西恵子の精神を蝕んだ。苦痛から逃れるため薬物摂取に至り、彼女は壊れるばかり。父親の浩平は娘のために決意した。「どっかに逃げよう」十五歳の恵子は父と共に神戸へ赴き、慈愛に満ちた日々が心を癒していく。平穏な生活の合間、病の完治を期して訪れたクリニック。主治医の方針で二人は本心を綴ったレポートを提出することに。だが、暴かれる本音と醜悪な思惑が、幸福な生活に影を落とす。新たな問題作となる無慈悲の人間ドラマ。
小学6年生の橘玻璃は、少し前から小児脱毛症を患っている。慣れないウィッグはかゆみと違和感、友人にバレるのではという不安でいっぱいだ。そんな矢先、将棋部に属するハルは「Hu・cafe」という将棋の指せるカフェを近所で見つけ、店主の夕子さんの人柄に惹かれるようになる。女流棋士として活躍していた夕子さんは、訳あって引退し、カフェを開いたというのだが…大人への階段を上り始めた少女が、将棋と向き合い、悩みや苦しみを受け止めてゆく様をみずみずしく描く成長小説。
緊張の入社当日、初めて挨拶した上司は生まれたときから一寸、つまり三センチほどしかなく!?-一寸上司(一寸法師)。おばあさんが川で拾ったノートパソコンの桃のロゴから生まれた女の子は、情報工学の天才児で!?-ロゴから生まれた(桃太郎)。わらしべエージェンシー(わらしべ長者)、鬼の救い(こぶとり爺さん)など全12編収録。現代ショートショートの旗手による、魅惑のショートショート第2弾!
片桐真治は亡母の遺品から、行方不明だった母の弟・赤石の住所を知った。そこは過去、凄惨な殺人の現場となっていた房総半島奥地の山荘だった。翌日友人・貫井の勧めで、片桐は赤石を訪ねるが、赤石の態度に奇妙な違和感を感じる。帰途、自動車内でムカデに襲われ死にかけた片桐が戻ると、自宅が放火され、留守番をしていた貫井の妻と娘が惨殺されていたー。さらに一族の宿命の「敵」は奇怪な力で大量の死者を出しながら、片桐を狙う。彼に逆転の方法はあるのか!?第19回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した著者が満を持して放つ伝奇ホラー・サスペンス力作長編。
エドガー・アラン・ポーによって書かれた世界最初のミステリーは、短編小説『モルグ街の殺人』でした。シャーロック・ホームズのシリーズ短編が雑誌に連載されて大人気となったことで、ミステリーは大変な数の読者を獲得し、その波に乗って幾多の名探偵が生まれます。短編ミステリーには栄光の歴史があり、それは連綿と今日まで続いているのです。その最先端にご案内しましょう。あなたの心を捉えて離さない魅力に満ちたキャラクターも、謎も、捜査も、推理も、意外な結末も、この本に詰め込まれています。 日本推理作家協会 会員 有栖川有栖
あなたが日々何気なく発する一言の、「言葉の温度」は何度ですか?私たちが紡ぎだすひとつひとつの言葉には、それぞれに固有の温度がある。心地よい温かさで人を癒す言葉、熱すぎたり冷たすぎたりで誰かを傷つける言葉…日々の何気ない会話に耳をそばだて、本や映画の胸を打つ一節を心に留め、それらの言葉のもつ大切さや切実さを語りつくすー韓国で異例の150万部突破、社会現象にもなったベストセラーエッセイ。
"金田一”だけじゃない! “五大捕物帳”とも称される、横溝正史が残した時代劇調ミステリシリーズ。 すべての作品を集めた決定版全集! 江戸を舞台に、人形のような色男、佐七が繰り広げる推理劇。 美男で好色な佐七と焼きもち焼きの年上女房お粂との夫婦喧嘩、 佐七の子分の江戸っ子の辰と上方っ子の豆六のやりとりなど、ユーモラスな描写も満載。 戦前〜戦後に書き継がれた妖艶・怪奇・戦慄の作の全貌を知らしめる! 「羽子板娘」 「謎坊主」 「歎きの遊女」 「山雀供養」 「山形屋騒動」 「非人の仇討」 「三本の矢」 「犬娘」 「幽霊山伏」 「屠蘇機嫌女夫捕物」 「仮面の若殿」 「座頭の鈴」 「花見の仮面」 「音羽の猫」 「二枚短冊」 「離魂病」 「名月一夜狂言」 「螢屋敷」 「黒蝶呪縛」 「稚児地蔵」
愛と憎しみが交錯するジェットコースター・ロマンス! アマゾン・スタジオにより映像化予定! 2018年Amazon年間ベストセラー選出! 無名作家ローウェンのもとに、ベストセラー作家ヴェリティの共著者として大人気シリーズの執筆をしてほしいとの依頼が舞い込んだ。 ヴェリティは少し前に事故に遭い、今はほぼ寝たきりだという。 夢のようなオファーだけれど、疑念も浮かぶ。なぜ、この私に? だが顔を合わせたヴェリティの夫ジェレミーは魅力的な紳士で、熱心に口説かれるまま、彼らの家に住み込んで執筆することに同意してしまう。 早速資料を整理していると、ヴェリティの自叙伝らしき紙の束を見つけるが、そこには驚愕の事実が…… 原題:Verity 【 激しい愛、個性的な登場人物、驚くような結末に大絶賛の嵐! 】 ● 警告:本作はあなたの心をとろけさせはしない。あなたの魂を焦がすだろう。 ----------------キンドル・クラック・ブックレビュー ● これは小説ではない。本能的な体験だ。 ----------------B・B・イーストン(ベストセラー作家) ● まるでネットフリックスの”ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス”や映画”シンプル・フェイバー”のよう。 恐ろしい出来事が起こるわけではなく、それでも、至るところにそれを感じるのだ。 ----------------ザ・ナード・デイリー(エンタメ総合サイト) ◆ 著者について コリーン・フーヴァー Colleen Hoover テキサス州で生まれ育つ。テキサスA&M大学コマース校卒業。 2011年にアヴェット・ブラザーズの歌詞に影響されて書きはじめ、自費出版した小説『そして、きみが教えてくれたこと』(ヴィレッジブックス)が2012年にニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストに載った。 以来、主にヤングアダルト小説を執筆し、2015年、2016年、2017年と3年連続でグッドリーズの年間ベストロマンス小説賞を受賞。 ”Confess”はケイティ・ルクレール主演でドラマ化された。家族は夫と3人の子供。