小説むすび | 2019年12月25日発売

2019年12月25日発売

メイドとまだ見ぬ億万長者メイドとまだ見ぬ億万長者

愛すれば愛するほど、 あなたの心は遠く離れて……。 ギリシアの大富豪アレックスの別荘で家政婦として働くミリー。 とはいえ彼とは、今まで一度も顔を合わせたことがない。 その彼が突然別荘を訪れ、薄暗い書斎でミリーに結婚を申し込んだ。 一族の会社を継ぐために、子供をもうけなくてはならないと言って。 その見返りは500万ユーロ。折しもミリーは、義妹を父の虐待から救い、 学校に通わせてやるために、どうしてもお金が必要だった。 でも私のような女に、億万長者の妻が務まるのかしら? 以前、男性から“小ねずみ”と呼ばれたほどに地味な私が……。 だがアレックスにも、暗闇で求婚したのには理由があった。 ある不幸な事故で美しい顔に傷を負って以来、世間を避けていてーー ハーレクイン・イマージュの代表作家として大人気のケイト・ヒューイット。また一つ、感動のロマンスを描きました! 互いに傷ついて、誤解して……そして生まれる真の愛と、小さな絆。二人の行方から最後まで目が離せない、上質のラブストーリーをどうぞ。

時計じかけの恋物語時計じかけの恋物語

時計の針が止まればいいのに……。 この恋が、終わらないように。 半月後に迫る、妹の結婚式。シアトルで働くアンドレアは焦っていた。 5人姉妹の中で自分だけ女らしくないという劣等感があり、 同伴する相手もいないことを気に病んで、“恋人”を探しているのだ。 それなのに、マッチングサービスはまったく役に立たず、 勇気を振り絞ってバーで声をかけたハンサムな男性にも断られる始末。 悩みを抱えたまま、ある日アンドレアが仕事で取引先の大企業へ赴き、 ゲージという名の重役を待っていると、そこへ現れたのはなんと、 先日のバーで彼女の頼みをにべもなく断った“ハンサム”だった! あまりの恥ずかしさにアンドレアが顔を赤らめ逃げようとしたとき、 彼の口から驚きの提案がーーやっぱり君の恋人役を引き受ける、と。 スーツを颯爽と着こなすゲージが魅力的であればあるほど、アンドレアのいたたまれなさは増すばかり。一度は断った偽りの恋人役を無償で演じてやると言いだしたゲージの真意とは……? 『始まりは秘密の接吻』の関連作。ベストセラー作家J・レモンの快作です!

完璧な公爵の不覚の恋完璧な公爵の不覚の恋

その娘との出会いは、完璧な公爵にとって まったく正しくないものだった。 聖職者の娘ながらおてんばなヴェリティは、 色気漂う唇の美青年が現れた瞬間、それが誰なのかすぐにわかった。 第4代アイルシャム公爵ウィルーー人呼んで、“品行方正卿”。 最近爵位を継ぎ、彼女の家の隣に位置する領地へ越してきたのだ。 先代である祖父から英才教育を受けた彼は、しきたりを重んじ、 礼儀も非の打ち所がなく、つねに正しい行動をすると評判だった。 快活なヴェリティの淑女らしからぬ言動に呆れ返る公爵と、 公爵の完璧なふるまいをどうにか突き崩そうとするヴェリティ。 彼の鉄壁は難攻不落に思えたが、ある日ヴェリティが池に落ちかけ、 助けた公爵がどういうわけか、彼女の無垢な唇に口づけをして……。 いきなり唇を奪っておいて、すぐに間違いだったと軌道修正を図る公爵。そんな彼に対し、ヴェリティは反感を覚えると同時に、胸の奥がきゅんとして苦しくなるのでした。正反対の性格のふたりが繰り広げる、もどかしくてキュートなシンデレラ・リージェンシー!

竪琴を奏でる騎士竪琴を奏でる騎士

修道院の窓から覗く外の世界は、 自由だと思っていたのに……。 13年ものあいだ、つらい修道院暮らしをしてきたエリザベスは、 おじがもたらした縁談に心躍らせると同時に不安を覚えた。 食事もろくに与えられず、鞭で叩かれる生活からは逃れたいが、 縁談相手のカークヒーズ卿レイモンは、誰からも恐れられる騎士だった。 しかも、本来嫁ぐはずだった美人のいとこが逃げ出したため、 身代わりに差し出される不器量な自分が受け入れられるかはわからない。 修道院に戻りたくない一心で、エリザベスは彼に懇願したーー よく働く貞淑な妻になります、愛人を持ちたいなら文句は言いません、と。 すると、感情の読み取れない顔で、レイモンがおじに告げた。 「この女と結婚することにした」 レイモンは悪夢のような結婚から、二度と女を愛するつもりはないのですが、跡継ぎをもうける手段を得ることは悪い話ではありませんでした。一方、修道院にいる間、男性を目にしたことすらなかったエリザベスは、彼に触れられただけで心臓が激しく打ち……。

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