2019年7月10日発売
長年、戦争を続ける人族と魔族。人族の象徴となる“勇者”の称号を新しく授かったのは、たった6歳の少年だった。お飾りとして扱われても、足手まといと思われても、少年ユリウスは、人を救う為に一心に奔走した。人身売買組織の摘発、各国の魔物討伐、宿敵であるはずの魔族から請けた「魔王暗殺」の依頼…。のちに、誰もが彼を愛し、彼こそが人類の希望だと信じた。幼き勇者の茨の道が、いま明かされるー!
食材を採取できるダンジョンに連れてきてもらった悠利は、鑑定技能(スキル)の無駄遣いをしながら目当ての品を次々ゲット! その途中、不思議な子供に出会い何故かお菓子を振る舞うことになった結果、懐かれて!?
“復元”を最強スキルに育て上げ、25年目にして名を馳せつつあるトール。赤鉄級に昇格し、ひょんなことから若返った大家・ユーリルを仲間に加え、次の狩場・血流しの川へ挑む。だがそこは、冒険者局の過剰な管理体制によって閉塞した環境だった。悩むトールたちの前に、はぐれ者の冒険者・ロロルフたちがとっておきの秘密を持ち込んでくる。どうやら現状に風穴を空けるためにはトールのスキルーではなく、“スライム退治の腕”が必須なようで…!?
魔王を一人で暗殺し、伝説と呼ばれた最強の暗殺者ロラン。手にしたことのない「普通」を目指し、ギルド職員としての生活をスタートさせたロランだったが、最強基準の常識は世間とかけ離れたものばかり。そんな彼のもとには、今日も難題ばかりが訪れる。国王から名指しで王女の護衛依頼があったり、奴隷娘を凄腕冒険者に育て上げることになったり、王都での職員研修で魔法理論に革命を起こしたりーロランの求める普通の日常は、果たしてやってくるのか!?
会社から帰宅した佐藤孝弘は、今日もいつも通りお気に入りのゲーム(ランカーになる位はやりこんだ)をして、ベッドに入った。が、目覚めると暗闇…というか宇宙船の中!?お約束のように野良の宙賊に襲われるも、ゲームの中で自分が超強化した愛機そっくりな船のお陰で瞬殺!どうやら、俺はゲームに似た時空にいるらしい。でも、これなら傭兵稼業で金には困らないし、家でも買ってのんびり暮らすかーと思ったら、無一文の美少女を拾ってしまい…?
ギルドセイバーと協力し、進化する『名前つき』を撃破したアリヒトたち。この功績で『奨励探索者』となった一行は、その特典であるギルドの保養地の使用権を使って、迷宮国に転生してから初の休日を満喫することに。普段と違う仲間の姿に驚き、ハプニングに巻き込まれながらも絆を深め、新たな力も手に入れたアリヒトだったが、その裏では、エリーティアがかつて所属していた『白夜旅団』の刺客が『後衛』の能力を狙って忍び寄っておりー。
魔石から魔物の能力を吸収する力で、海龍を単騎討伐し、民には英雄として慕われ、国王からは名代として外交を任されるまでに成長したアイン。しかし貿易交渉の帰路、その身に宿る魔物の力が制御不能になってしまった……!? その原因を求めて、最先端の研究都市イストを訪れるが……折角なら楽しみたいよね! そして始まる調査と観光を兼ねたお忍び旅行で、能力の真相とイストの闇に迫ることにーー。 「王」を目指す少年の力の秘密が暴かれる、波乱の第三巻!
「んっふふふ…桁が、もう少しで…ふふふ」没落侯爵家の令嬢・テレーゼは帳簿を眺めるのが日課。念願叶い城の女官見習になり、あとはガッポリ稼ぐだけと思っていた矢先、先輩女官に目をつけられる。でも超鈍感なテレーゼは地味な嫌がらせにも気づかず、お母様直伝・お城で生き抜くメソッドを持ってマイペースにお仕事一筋!だが大公の婚約記念式典が近づくと、妃の専属女官の座を巡る争奪戦に巻きこまれ!?節約好きの型破り令嬢、今日も大金めざして爆走中!
皆さん、ごきげんよう。代々王家に仕える公爵令嬢に転生した私・ルーシェ。チート能力(予知夢)のおかげで、将来恐ろしい未来が待ち受けていると知った私は、おとなしく家出することを決意しましたの。だけど王女様に気に入られてお城にご招待されたり、王子様に勝負を挑まれたりと、忙しい日々。そんな中、最近王都で誘拐事件が頻発しているという不穏な噂が。さらわれているのは黒髪の子どもたちばかり…って私、その状況、夢で見たような気がしますー!?
2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。 第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。 「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集! メディア、SNSで大反響! 朝日、日経、読売、毎日、東京、中日、北陸中日、北海道、河北新報、信濃毎日、京都、共同、週刊文春、週刊新潮、週刊朝日、文藝春秋、GINZA、MORE、FIGAR JAPON、VOGUE JAPAN、ELLE JAPON、クロワッサン、婦人公論、ミセス、本の雑誌、POPEYE、本の雑誌、mi-mollet、現代ビジネス、クーリエ・ジャポン、本の雑誌、図書新聞、週刊読書人、文藝、すばる、小説すばる、波、本、RKBラジオ、NHKラジオ深夜便、TOKYO FM。 J-WAVE……。「ダ・ヴィンチ」の「ひとめ惚れ大賞」受賞! 2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レイモンド・カーヴァー、日本で近年人気が高まっているリディア・デイヴィスなどの名だたる作家たちに影響を与えながら、寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみその名を知られてきた作家、ルシア・ベルリン。 2004年の逝去から10年を経て、2015年、短篇集A Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、The New York Times Book Reviewはじめ、その年の多くのメディアのベスト本リストに選ばれました。 本書は、同書から岸本佐知子がよりすぐった24篇を収録。 この一冊を読めば、世界が「再発見」した、この注目の作家の世界がわかります! このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、 とにかく読んで、揺さぶられてください --岸本佐知子「訳者あとがき」より 彼女の小説を読んでいると、自分がそれまで何をしていたかも、 どこにいるかも、自分が誰かさえ忘れてしまう。 --リディア・デイヴィスによる原書序文「物語こそがすべて」(本書収録)より 毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。 夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。 刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」)。…… 自身の人生に根ざして紡ぎ出された奇跡の文学。
オープンしたばかりの紅茶専門カフェ。美人オーナー・美和にはある黒歴史があった(『富良野線・美馬牛駅』)。行方不明になった祖母を探す大学生の康生は、いわれのないトラブルに巻き込まれて…(『釧網本線・北浜駅』)。社長命令で横領事件の犯人を追う尾崎のもとに目撃情報が。犯人は蕎麦屋にいる?(『宗谷本線・音威子府駅』)。偽装自殺を企て、落石岬の崖っぷちをさまよう荒川。だが次々と邪魔が入り…(『根室本線・落石駅』)。ライラック36号、スーパーおおぞら8号、地下鉄南北線が乗り入れる札幌駅のコンコース人々の一瞬の交錯が、奇跡を呼び起こす!(『函館本線・札幌駅』)。北海道の五つの駅をめぐる、出会いと別れと謎解きと。
捨て子を保護し、諜者として育てる幕府の隠密組織“拾人衆”。これを率いる水戸光圀は、父を旗本奴に殺されてのち、自我流の剣法を身につけた少年・六維了助に出会う。拾人衆に加わった了助は、様々な能力に長けた仲間と共に、江戸を焼いた「明暦の大火」が幕府転覆を目論む者たちによる放火だったのではという疑惑を追うがーくじり剣法の六維了助、見参!
騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。 『向日葵の咲かない夏』の原点に回帰しつつ、驚愕度・完成度を大幅更新する衝撃のミステリー! 第1章「弓投げの崖を見てはいけない」 自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。 第2章その話を聞かせてはいけない」 友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か? 第3章「絵の謎に気づいてはいけない」 宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。 どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……! ラストページの後に再読すると物語に隠された“本当の真相”が浮かび上がる超絶技巧。 さらに終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、これまでの物語すべてがが絡み合い、さらなる“真実”に辿り着く大仕掛けが待ち受ける。 「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説。
文政8年冬。日光街道周辺で凶悪な押込みを働いていた杉宮の辰麿一味が江戸に潜り込んでおり、探索に協力してほしいと小籐次は乞われる。その直後、畳屋の隠居夫婦、続いて古筆屋一家が惨殺された。一味の真の目的を探るうち、小籐次は自分やその周辺が標的にされる可能性に気付く。久慈屋に迫る危機を小籐次は防げるのか?
胸をえぐられる、切なさが溢れだすーー 『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の著者が描く、究極の恋愛小説。 大反響のベストセラーがついに文庫化! 音もなく空気が抜けるように、気づけば「恋」が人生から消えている。 そんな時僕らはどうすべきか?夢中でページをめくった。 ーー新海誠(アニメーション監督) こんな物騒で厄介な小説を手放しで褒めていいのか、 わたしは身を震わせる。 ーーあさのあつこ(作家) 4月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人・ハルから手紙が届いた。 “天空の鏡”ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。 だが藤代は1年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。 失った恋に翻弄される12か月がはじまるーー なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去ってしまうのか。 川村元気が挑む、恋愛なき時代における異形の恋愛小説。 “あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。 それが、永遠に続くものだと信じていた。” “私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。” “わたしは愛したときに、はじめて愛された。 それはまるで、日食のようでした。” 解説「失うことの深さ」あさのあつこ
「先生に、私の全てを知ってもらいたいのです。私の内面に入れますか」心療内科を訪れた美しい女性、ゆかり。男は彼女の記憶に奇妙に欠けた部分があることに気付き、その原因を追い始めるー。傷つき、損なわれたものを元に戻したいと思うことは冒涜なのか。Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した傑作長編小説。
大分県警刑事研修所、通称「刑事学校」の教官・畑中圭介は6人の若き刑事たちを実地で指導している。大分市内の不良グループの内偵を開始した生徒たちは、不良たちを操る異常な犯罪者の存在をつきとめる。犯罪という社会の影の部分を前に苦悩しながらも飛躍的な成長を遂げる生徒たち。文庫オリジナル警察アクション第2弾!
四百年の長きにわたり会津を治めながら、相次ぐ当主の早世で嫡流の男系が途絶えた芦名家。常陸の佐竹家より新たな当主として婿養子を迎えたものの、家中に軋轢が生じ、北からは伊達政宗の脅威が迫る。芦名家の行方は家臣筆頭の金上盛備の双肩にかかっており、ついに伊達との摺上原での最終決戦を迎えた。本屋が選ぶ時代小説大賞2017受賞!