小説むすび | 2019年7月18日発売

2019年7月18日発売

クオーレクオーレ

ジェノバの少年マルコが母親を捜して遠くアンデスの麓の町まで旅する「母をたずねて三千里」の原作を収録。どこの国でも、いつの時代でも変わらない親子の愛や家族の絆、あるいは博愛の精神を、心あたたまる筆致で描く、デ・アミーチス(1846-1908)の代表作。世界中の人びとに愛読されつづけてきたイタリア文学の古典的名作の新訳。改版 十 月  始業式の日  担任の先生  不幸なできごと  カラブリアの男の子  ぼくの同級生  やさしいふるまい  二年のときの先生  屋根裏部屋で  学 校  パドヴァの愛国少年(今月のお話)  えんとつ掃除の子  万霊節(死者の日) 十一月  ぼくの友だちガッローネ  炭屋と紳士  弟の担任の先生  かあさん  同級生のコレッティ  校長先生  兵隊さん  ネッリをかばうもの  クラスの一番  ロンバルディーアの少年監視兵(今月のお話)  貧しいひとたち 十二月  商売人  み え  初 雪  左官屋くん  雪合戦  女の先生たち  けがをしたひとの家で  フィレンツェのちいさな代書屋(今月のお話)  意志の力  感謝の気持ち 一 月  助手の先生  スタルディの図書室  鍛冶屋の息子  うれしいお客さま  ヴィットリオ・エマヌエーレの葬儀  フランティ,学校を追いだされる  サルデーニャの少年鼓手(今月のお話)  国を愛する心  ねたみ  フランティのおかあさん  希 望 二 月  ふさわしいメダル  すばらしい決心  機関車  思いあがり  仕事のけが  囚 人  おとうの看護人(今月のお話)  仕事場  ちいさな道化師  謝肉祭の最後の日  目の見えない子どもたち  病気の先生  道 三 月  夜の学校  けんか  子どもの親たち  七十八号  ちいさな死  三月十四日の前日  賞状授与式  口あらそい  ねえさん  ロマーニャの血(今月のお話)  瀕死の「左官屋くん」  カヴール伯爵 四 月  春  ウンベルト王  幼稚園  体育の授業で  とうさんの先生  回復期  労働者の友だち  ガッローネのおかあさん  ジュゼッペ・マッツィーニ  市民勲章(今月のお話) 五 月  くる病の子どもたち  犠 牲  火 事  母をたずねて三千里アペニン山脈からアンデス山脈まで(今月のお話)  夏  詩  耳のきこえない女の子 六 月  ガリバルディ  軍 隊  イタリア  気温三十二度  とうさん  野原で  工員さんの賞状授与式  先生が亡くなった  ありがとう  遭 難(最後の月のお話) 七 月  かあさんの最後のページ  試 験  最後の試験  さようなら 《解説》想像力のゆくえーー教育と物語のはざまで(和田忠彦)

カム・ギャザー・ラウンド・ピープルカム・ギャザー・ラウンド・ピープル

出版社

集英社

発売日

2019年7月18日 発売

第161回(2019年上半期)芥川賞候補作 高山羽根子『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』 おばあちゃんは背中が一番美しかったこと、下校中知らないおじさんにお腹をなめられたこと、自分の言いたいことを看板に書いたりする「やりかた」があると知ったこと、高校時代、話のつまらない「ニシダ」という友だちがいたこと……。大人になった「私」は雨宿りのために立ち寄ったお店で「イズミ」と出会う。イズミは東京の記録を撮りため、SNSにアップしている。映像の中、デモの先頭に立っているのは、ワンピース姿の美しい男性、成長したニシダだった。 イズミにつれられてやってきたデモの群衆の中、ニシダはステージの上から私を見つけ、私は逃げ出した。敷き詰められた過去の記憶とともに、私は渋谷の街を思い切り走る、ニシダにつかまらないように。 【著者略歴】 高山羽根子(たかやま・はねこ) 1975年富山県生まれ。2010年「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作を受賞し、デビュー。2015年、短編集『うどん キツネつきの』が第36回日本SF大賞最終候補に選出。2016年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞を受賞。2019年「居た場所」で第160回芥川龍之介賞候補。「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」で第161回芥川龍之介賞候補。

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