小説むすび | 2019年8月発売

2019年8月発売

百万ユーロのシンデレラ百万ユーロのシンデレラ

彼がほしいのは週末だけの婚約者。 永遠に続く週末を願うのは私だけ……。 幼くして両親が離婚したアシュリンにとって家族は宝物だった。 だから異父姉の息子が重病を患い、高額の治療費が必要と聞いて 姉の亡父の遺産を独占した実業家ダンテの住むシチリアへ飛んだ。 だがダンテは援助を拒み、逆にアシュリンに協力を求めてきた。 パーティに婚約者として同行すれば100万ユーロ払おう、と。 取引先の要人が同席する場で遊び人の汚名を返上したいらしい。 かわいい甥を救うためなら、なんだってするわ。 アシュリンは承諾し、男女の一線だけは越えないと約束する。 ところが当日、宿には部屋が1つしかないと知って……。 婚約者のふりから始まるせつないシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。本国編集部のお墨付きの実力派作家、ミシェル・スマートも日本デビューを果たして早3年。共感を呼ぶ愛らしいヒロインを描くその手腕に、ますます磨きがかかっています。要注目!

秘書の愛と献身秘書の愛と献身

すべては余命短い父のため。 罪なき偽りの、婚約宣言……。 高級デパートチェーンの社長秘書エヴァは、会議の準備中、 服にコーヒーをこぼしてしまい、慌てて着替えをしていた。 運悪くそこへ次期社長のジョスが現れ、彼女は恥ずかしさに息をのんだ。 長年、有能な彼にときめいても、必死に恋心を抑えてきたのだ。 今も平静を装いながら、エヴァが背中のファスナーを上げるのを 手伝ってほしいと頼むと、ジョスは紳士らしく手を貸してくれた。 だが、まさにその瞬間を目撃した彼の父である現社長が、 二人の仲を誤解した様子の訳知り顔で、衝撃の事実を告げるーー じつは自分は末期癌だが、これで安心して息子に会社を譲れる、と。 エヴァが誤解を正そうとすると、ジョスがそれを遮るように宣言した。 「彼女とは真剣な関係だ。じつは、僕たち、婚約したんだ」 母の死後、父に寄宿学校へやられたことが、子供だったエヴァの心に大きな傷跡を残しました。愛し、信頼する人に見捨てられたことで、誰かを愛することに臆病になってしまったのです。そんな彼女を相手に婚約宣言をしたジョスもまた、心に傷を抱えていて……。

仰せのままにキスを仰せのままにキスを

放蕩富豪のいたずらな指輪が、 無垢な乙女の恋心を翻弄するーー 23歳のモリーはまだ男性経験がないが、2週間前の仮面パーティで 夢のようなキスをしてくれた男性こそ、運命の人と確信した。 顔はわからないながらも、相手の指輪から、彼が誰かは見当がついた。 そこでモリーは、相手の弟であるジュリアンを訪ねる。 ジュリアンとは兄妹も同然に育ったので気恥ずかしいけれど、 意を決して恋の相談をすると、彼は思いがけない提案をした。 1カ月間、ジュリアンとモリーが恋人同士のふりをすれば、 兄の嫉妬心をかき立て、振り向かせることができるというのだ。 だがモリーは知る由もなかったーー目の前のジュリアンこそ、 あの夜、魅惑のキスで彼女の心を奪った“運命の人”とは! かりそめの結婚契約から生まれた真実の愛を描いた、『億万長者と硝子の花嫁』の主人公ランドンの弟、ジュリアンが本作のヒーローです。3歳のときに孤児となってジュリアンの家に引き取られたモリー。血のつながらない兄と妹のような二人の、恋のゆくえは?

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