小説むすび | 2019年9月27日発売

2019年9月27日発売

愛を禁じられたフィアンセ愛を禁じられたフィアンセ

王子様に憧れても、奇跡は起こらない。 シンデレラになれるのは物語の中だけ。 ジョージーナが田舎からはるばるロンドンへ出てきたのは、 億万長者マティアスに恋人のふりをしてほしいと頼むためだった。 昔から親しい、心臓の悪い彼の母の望みをかなえたかったのだ。 ただし、マティアスはどんな女性も虜にするプレイボーイだが、 地味なジョージーナはどんな男性の注目も集めたことがなかった。 だから、彼が予想に反して恋人役を承知すると心配になった。 マティアスが買ってくれた、驚くほど高価な服を着ていても、 私は彼の好みのブロンド美人とは違いすぎる。それに……。 あきらめたはずの恋心がよみがえるのは、なんて残酷で苦しいの。 生まじめで恋に臆病なヒロインで読者の心をつかんできたC・ウィリアムズ。今回のヒロインはなかでも特に魅力的で、うっとりするほどハンサムなヒーローへの想いを“私ではつり合わない”と胸に封じつつ、惹かれずにいられない細かな心の動きは必読です!

公爵と初恋の森公爵と初恋の森

このままでは、もう一度恋をしてしまう。 そんな予感に、彼女はおびえた。 アイルランドの懐かしい古城で、キアラはトムと再会した。 十代のころ、夏の休暇のたびにこの城に仕える祖父母のもとを訪れ、 キアラは当主である公爵の子息トムと愛し合うようになった。 だが、互いにまだ18歳、主従の子同士の恋が祝福されるはずもなく、 妊娠、流産と数々の誤解を経て、二人は引き裂かれたのだった。 今、城の庭師として働くキアラは、近ごろ公爵位を継いだトムから、 城と庭を売却すると聞かされる。あの日以来この地に寄りつかず、 実業家としても大成功している彼には、思い入れなどないのだろう。 そして、キアラが思い出に胸を震わせようと、身分違いは昔のままーー ところが翌日、大雪が城を襲う。二人きりで閉じこめられて……。 森の中で、愛をささやき合ったあの日。苦くも甘い記憶の残る場所が人手に渡ると聞き、ショックを受けるヒロインですが、時はクリスマス、はからずも共に過ごすことになって……。豪華な舞踏会シーンなど、クラシックな雰囲気たっぷりのラブストーリーをどうぞ。

甘い罠にかかって甘い罠にかかって

「女には男が、男には女が必要だ」 富豪が仕掛けた、甘く切ない恋の罠。 ブライズは2年前に親友の婚約パーティで出会ったアダムが嫌いだ。 男の色香漂うこの大富豪は、会うたびに違う美女を連れている。 今日だって、ブライズが親友の娘のために練ったパーティの計画を、 彼は傲慢にもことごとく自分色に染め変えてしまった。 口惜しい思いでアダムを見つめるブライズの瞳が、涙で曇る。 彼なんか大嫌い……いいえ、本当はすごく惹かれているけれど、 女を支配しようとする彼のような男性には近づかないほうがいいのだ。 けれども、パーティ終了後に二人きりになり、この2年で初めて 誘惑のサインを見せたアダムに、彼女はたまらず純潔を捧げてしまうーー 2カ月後、予期せぬ結果が我が身に訪れるとは、つゆも思わずに。 ロマンスの女帝リンダ・ハワードも賛辞を贈った名作家ビバリー・バートンの珠玉作! 相性がよくないと思っていたアダムと熱く結ばれた翌朝、考え直したブライズは彼が起き出す前にそっと帰宅したのでしたが……。一夜の情熱から始まる恋物語。

公爵の秘密の願い公爵の秘密の願い

さえない私がいったいどうして、 公爵閣下の花嫁候補に……? 両親を亡くして以来、親戚に虐げられてきたソフィアのもとに ゆうべ花火見物で出会った無礼でたくましい男性が訪ねてきた。 彼はティークストン公爵を名乗り、彼女を馬車で連れ出した。 あまりの驚きに圧倒され、気の利いた会話もできないソフィアを、 公爵は名家の令嬢たちとともに1週間のハウスパーティーに招待した。 花嫁候補を見比べるために大勢まとめて屋敷に滞在させるなんて、 いったいどういう男性なの? 結婚を急ぐ事情でもあるのかしら。 とらえどころのない公爵の魅力に心乱されるソフィアだったが、 ある朝、森の中で彼に生き写しの少女と出会う。 それを知った公爵はソフィアを闇夜の密会に誘い出して……。 生き生きとした人物描写に定評のある大人気作家アニー・バロウズが、繊細かつ軽やかな筆致で公爵と乙女の心のひだを描きます。愛の伝えかたがわからず途方に暮れる傲慢ヒーローと、無欲でたおやかな薄幸ヒロインが織りなす魅惑のシンデレラ・リージェンシー!

生きかえった花嫁生きかえった花嫁

記憶を失った娘を導くものは、 初めて心に芽生えた、愛だった。 こんな寂れた路傍に、古ぎれのように行き倒れた女が……。 爵位や本名をゆえあって隠して暮らしている騎士のウィリアムは、 今にも息絶えそうな女性を捨て置けず、私宅へ運んで看護した。 3週間後、ようやく意識を取り戻した彼女は、 自分を介抱する男らしい彼をひたと見つめ、弱々しく口を開いた。 「あなたは誰? 誰なの……わたしは?」 ウィリアムは名も生い立ちもわからぬ彼女を“イザベル”と名づけ、 白魚のような指を見て、高貴な生まれかもしれないと考えた。 そしてある日、イザベルが発した言葉に、彼は思わず息をのんだーー 「その振る舞いや話し方。あなたはまぎれもなく爵位を授けられた人ね」 妹の命を守るため、ウィリアムはこの3年間、地位や特権を持つ騎士の爵位を隠し、風貌も変えて暮らしてきました。そんな彼の秘密を言い当てたイザベルの出自もまた、気になるところですが……?素性のわからない者同士、心と心が惹かれ合う、記憶喪失ロマンス。

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