2020年10月発売
乙女ゲームの世界に転生した主人公のシリルは、執事として、主の悪役令嬢・ソフィアを破滅の運命から救うため、完璧な淑女へと育て上げた。学園の派閥争いを解決し一躍有名となった2人は、教師であり王族の執事でもあるトリスタンから、生徒会に加入するよう依頼を受ける。 しかし、生徒会長のフォルは2人の生徒会への参加を望んでいないようでーー? フォルの出した難題を見事解決し、彼女と分かり合った2人は生徒会へと加入し、間近に迫った学園祭への生徒会の出し物として、演劇の準備をすることに。 ソフィアの役は悪役令嬢!? そして、舞台のタイトルは、原作ゲームと全く同じ「光と闇のエスプレッシーヴォ」。 自分と同じ転生者が学園にいることに気付いたシリルは、その正体と真意を探るため、行動を起こす。その最中、フォルを待つ避けられぬ運命が明かされていくーー。 それがお嬢様の願いなら、どんな運命だろうと打ち砕くーー万能執事の悪役令嬢救済ストーリー第2弾!
少年は“哭女"として、今日も葬儀で涙を流す。 舞台は中国、唐の時代。ひとの葬儀で女装をして泣くことを生業とする少年の苦悩と成長、そして年上の貴族青年・青蘭との奇跡のような友情を描く、歴史青春ミステリ小説。 哭女ーー雇われて葬式で泣くことを生業とする女性のこと(中国や朝鮮半島、またヨーロッパなどでも実在する職業である)。 舞台は唐代の中国、神都随一と噂される哭女の“泪飛"は葬式に引っ張りだこ。葬儀では涙を絶やすことは許されない。そこで盛大に涙し故人の功績を称え謳うことが家の格を表すため、いい家柄の葬儀では優秀な哭女が雇われるのだ。しかし泪飛にはある重大な秘密があった。それは周旋屋の老婆・右聴と泪飛だけが知る事実ーー泪飛は少年なのだ。 泪飛と名を語り女性の姿で葬儀に出る燕飛は、不審な死を迎えた夫婦や世間を騒がせる義賊らの謎と出会い、その真相に迫る。さまざまな境遇の人びとと接することで、燕飛が手にしたこの世の理とは。 女装姿で哭女を続けなければいけない少年の苦悩と成長、そして年上の貴族青年・青蘭との奇跡のような友情を描く。新時代の旗手が放つ歴史青春ミステリ小説! 【著者略歴】 小島環(こじま・たまき) 1985年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科卒業。2011年「美しき豹と、黄河の花嫁」が第2回『このライトノベルがすごい!』大賞で2次選考を通過。13年同作が西尾 嘉泰(にしお よしやす)名義で青松書院より刊行。14年「三皇の琴 天地を鳴動さす」で第9回小説現代長編新人賞を受賞。15年同作を改題した単行本『小旋風の夢絃』でデビュー。他の著書に『囚われの盤』。
旅行作家の菊地文彦が、東京の自宅で刺殺された。直前に岩手県の宮古へ取材に行ったことが判明。捜査にあたる十津川警部は、相棒の亀井刑事と宮古へ向かう。菊地が訪れた姫川村の寺で、砕かれた石碑に“列”という刻字を見つける。東日本大震災で破損しただけでなく、故意に粉砕したと感じた十津川は、石碑の由来を調べ始める。第二次大戦の特攻作戦に繋がると睨んで鹿児島へ飛ぶが…。特攻隊員の妻の命の叫びが、現代の殺意を呼んだ!?岩手と鹿児島を舞台に描く戦争&旅情ミステリー。書き下ろし。
いまや世界中に広がった日本食「握り寿司」。 江戸時代に考案された酒粕から造る「粕酢」の登場が、現代まで続く寿司人気のきっかけとなった。 のちのミツカングループ創業三代、三人の又左衛門を描く歴史長編!
だれもが知っているサンタクロースには、だれも知らない物語がありました。それを知るには、妖精たちが住む不思議な森のことからお話しなければなりません…… 『オズの魔法使い』の作家ボームによる驚きの物語が、詩人・田村隆一の翻訳と、和田誠のイラストレーションで復活。 あのサンタクロースにも、少年時代があったことを知っていましたか? 赤ん坊のときに、森の妖精に拾われて育てられた少年は、どんなふうにしておもちゃを作り、世界中の子供たちに配るようになったのでしょう。どうして靴下をつるすようになったのでしょう。なぜトナカイのそりがつかわれるようになったのでしょう。そして、どうしてサンタクロースは、いまもおもちゃを配ってくれるのでしょう…… 『オズの魔法使い』の作者ライマン・フランク・ボームが、サンタクロースの人生と冒険を語ります。
親友に裏切られ事故死した雫は、気づくと乙女ゲームの悪役令嬢・シルフィに転生していた。待ち受ける破滅エンドを回避するため、天敵のゲームヒロイン・マイカを助けひと安心!「これからは好きなことだけして生きよう!」そう願うも、マイカやイケメン王子・アイザックが何かと絡んできて…!?もう私のことはほっといてください!
神から授かったスキルで人生が決まる世界。冒険者を目指していたラルドは、ハズレスキルとされる【武器職人】を授かったことでその夢を絶たれた。 それから数年後、ラルドは初心者ご用達の武器職人として細々と暮らしていたが、突如スキルが【精霊剣職人】に進化! 強力な精霊を宿した【精霊剣】を生み出してしまう。さらに精霊剣が美少女の姿に変化し、店の従業員となったことで彼女たちとラルドのドタバタな日常が幕を開けるのであった。
Sランクパーティー【白虎】のお荷物と言われ続け、遂に解雇を申し渡された冒険者のジオウ。これからは世界の片隅で細々と暮らすか……と田舎の小村へ向かうジオウだったが、道中で行き合った美少女冒険者レアナのスキルで、ジオウの隠されていたスキル《縁下》が覚醒! 契約を結んだ相手のステータスを底上げするという、世にも稀なそのスキルを最大限に活用すべく、ジオウは自らギルドを起ち上げる決心をする!!
秘められた谷で若き戦士たちは愛するもの、愛する谷を守るため剣を取った。谷の人々は時代に翻弄されつつ、もぎとられても切り裂かれても信じる道を進み、誇りと愛を失わなかった。その先が地獄とわかっていても。 生きて、誓いを守るために・・・・・・。 ーー『月と金のシャングリラ』漫画家・蔵西 亡命チベット人医師が遺したチベット愛と苦難の長編歴史小説 1925年、若きアメリカ人宣教師スティーブンス夫妻は、幾多の困難を乗り越え、チベット、ニャロン入りを果たした。現実は厳しく、布教は一向に進まなかったが、夫妻は献身的な医療活動を通じて人びとに受け入れられていく。やがて生まれた息子ポールと領主の息子テンガは深い友情で結ばれる。だが、穏やかな日々も長くは続かない。悲劇が引き起こす怨恨。怨恨が引き起こす復讐劇。そして1950年、新たな支配者の侵攻により、人びとは分断され、緊迫した日々が始まる。ポールもテンガもその荒波の中、人間の尊厳を賭けた戦いに身を投じてゆく。
越後国小千谷で、犬田小文吾はなぜか目が見えなくなり、旅籠屋に長逗留していた。そこへ瞽女に扮してやってきたのは、あの船虫ーーかつて小文吾に夫を殺された因縁のある女だった。今では、盗賊の妻になり、悪事を働いていた。船虫は小文吾に刃を向けたが、逆に捕らえられ、荒堂に吊るされた。そこへ通りがかった犬川荘助。船虫の芝居にだまされ、盗賊の隠れ家へついていった。そこで密談を漏れ聞き、小文吾のもとに夜討ちに押しかけた盗賊たちを、みごとに絡め取った。ところが小文吾と荘助は、盗賊退治を褒められるはずの領主の館で、かつての刑場破りの罪を咎められ、打ち首が決まってしまった! 一方、江戸では犬村大角と犬飼現八もまた、思わぬことから盗人と誤解され、囚われてしまう。次々と窮地に立つ犬士たちを救う術は……? 犬士たちの不思議な巡り会いと、波乱に富んだ冒険を描く、歴史エンターテイメント第4弾!
国民的スターって、今、いないよな。…… いや、もう、いらないのかも。誰もが発信者となった今、プロとアマチュアの境界線は消えた。新時代の「スター」は誰だ。作家生活10周年記念作品〔白版〕「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した立原尚吾と大土井紘。ふたりは大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、利益、受け手の反応ーー作品の質や価値は何をもって測られるのか。私たちはこの世界に、どの物差しを添えるのか。朝日新聞連載、デビュー10年にして放つ新世代の長編小説。
製作委員会、制作会社、ゲーム、配信、中国、テクノロジー、コロナ後…… これが日本のアニメの“リアル”! 「俺たちはあまりに善人だ」 「誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」 アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する。 しかし業界の抱える「課題」が次々と浮き彫りとなり、波乱の状況下、窮地に追い込まれる。 一方、フリーアニメーターの文月隼人は、ある理由から波紋を広げる “前代未聞のアニメ”への参加を決意するが……。 アニメに懸ける男たちの人生が交差するとき、【逆転のシナリオ】が始動する!
ブラック企業を退職し、ネットカフェを泊まり歩く冒険者となった朽木竜胆。商店街の福引きで手に入れたスキルがバグだらけだったため、無双に近いと状態となった朽木は、美少女ガンスリンガーの江奈・キングスマンと共に強大なモンスター・アクアとの戦いを制するも、見慣れぬ土地に飛ばされてしまっていた。 仕方なく、郊外型のネカフェでつかの間の休養を取っていた朽木と江奈だったが、その土地はゴブリンとホブゴブリンが大量に生息する未開の地で、朽木たちは苦戦を強いられる。 そんな中、ゴブリン退治のさなかに、朽木は冬蜻蛉と名乗る男の子を筆頭に、7人の子どもたちを助け出す。「なぜこんなところに子どもが?」。不思議に思う朽木に対し、江奈も「今は子どものことに構っていられる状況ではない」と言うが、朽木は冬蜻蛉たちを見捨てることが出来ない。しかし冬蜻蛉にはある秘密が……。
神に近い知能を持つ賢蒼竜のイリオスは、人里離れた岩山で静かに暮らしていたが、捨てられた人間の子供を拾って育てることにした。レクシアと名付けられたその女の子はすくすくと成長したが、イリオスはレクシアが普通の人間では持ちえない能力を有していることに気が付いていた。ある日レクシアは、かつて世界を危機に陥れた邪竜が、再び世界を滅ぼさんとしていることを知る。レクシアは世界と、自身の家族を守るために戦いの旅に出ることを決意する。「大切なものを守るためなら、私だって、戦えるよ」。こうしてレクシアは、己の大切なものを守るため、蒼竜の騎士となるべく、生まれ故郷を後にするのだった。
アニメ『キープ・キリング』の世界から帰還した“俺”こと中村翔太。妹のミカも病を克服し、翔太を追って現れたアルメーヌや病院の同僚たちとの平和な日常が訪れたのも束の間、今度はミカがスマホゲーム版『キープ・キリング』の世界に囚われてしまった!これは翔太に敗れ、ヴァンパイア化したクライヴによる復讐なのか?翔太とアルメーヌは“死にゲー”と称される高難度ゲームの世界に転移し、知識と機転で“全滅フラグ”を回避しながら魔王城へ向かう。魔王を倒す“真の勇者”は誰なのかー物語は思いもよらぬクライマックスへ!
雨城大学に通う棗裕太(なつめ・ゆうた)の大学生活は、薔薇色とはかけ離れたものだった。周囲にいるのは恋愛とも遊びともまるで縁のない18人のむさくるしいボンクラども。万年空き教室に集っては怠惰にだべり続け、日が沈むころには安居酒屋になだれ込んで酒浸りの日々。まさに、灰色のキャンパスライフ……のはずだった。謎の同級生灰原(若干パリピ)とあの、魔法少女に出会うまでは! 突然、「生き残りですか!? もしまだ戦えるようでしたら、申し訳ありませんが救援をーー」と言って裕太と灰原の前に現れた魔法少女のホワイト。特別な力なんてもちろん持っていないけど、ノリと勢いと友情(?)で、異世界からの侵略者を撃退できるはず。なぜなら俺たちは、天下無敵の一般大学生だから! 大体コメディ、時々シリアス。魔法少女のおかげで、灰色のキャンパスライフからはおさらばだ!? 異色の青春ファンタジー、ついに刊行!
神道とはなにか? 天皇家の正統性とは? 日本人はどこからきたのか?われわれにとってタブーでありつ づけた、古代史究極の謎。──その鍵は最高神“アマテラス”、そして宮中最大の秘祭 “大嘗祭”に封印さ れていた……。キンドル版有料コンテンツで常時ベストセラーのタイトルを、待望の書籍化!