2020年3月18日発売
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告動画を投稿した。猶予は9時間。火薬探知犬と盲導犬を左右に司る爆弾処理班のエース、『両犬あざな』こと扉井あざなが捜査を進める中、容疑者となった隠館厄介の依頼により、忘却探偵・掟上今日子も参戦するがー。忘却探偵の最速の推理をもってしても、このタイムリミットには間に合わない!?
何かが失われている。世界から? お前自身から? 5年ぶり待望の長篇小説! この女優に付いていってはいけない──制御しがたい抑うつや不眠に悩んでいた小説家は、混乱と不安しかない世界に迷い込み、母の声に導かれて迷宮を彷徨い続ける。『限りなく透明に近いブルー』から44年。ひと筋に続く創造の軌跡の集大成にして重要な新境地作。「こんな小説を書いたのは初めてで、もう二度と書けないだろう」。
〈北条サーガ〉に待望の新シリーズ 富樫倫太郎が、今度は北条家3代目の生涯を描き出す! 「北条早雲」と「軍配者」-- ふたつの人気シリーズを受け継ぐ壮大なストーリー「北条氏康」が幕を開ける 祖父・早雲に可愛がられた伊豆千代丸は、やがて3代目・氏康として立つ。 関東全土の支配を目指す氏康の生涯には、今川義元との対立、河越夜襲、そして武田信玄や上杉謙信との死闘……幾多の試練が待つことに。 新シリーズ第一弾は、早雲に可愛がられた伊豆千代丸時代から、軍配者・風摩小太郎との出会い、小沢原の初陣まで!
120年前、誕生して間もない日本を襲った未曾有の危機。それは、現代でも起こりえる明日の物語。明治33(1900)年5月。柴五郎陸軍中佐は、公使館付駐在武官として北京に赴任した。おりしも清国では、後に「義和団の乱」と呼ばれる攘夷運動が激化。北京市内の外国公使館地区でも皆、警戒を強めていた。しかし自国民保護を目的に列強各国が武力介入に踏み切ると、清の権力者・西太后はこれに抗すべく宣戦を布告して公使館地区へ攻撃を開始。日本を含む各公使館の人々は救援到着まで団結しての籠城を決意するが、500人足らずの寄せ集めの籠城連合軍に対し、敵は数万…。はたして、津波の如き勢いで迫る敵軍を防ぐことは可能なのか?そして、救援が来るその日まで生き延びることはできるのだろうか?ここに55日に及ぶ、地獄の籠城戦が始まった!!
『三体』著者、劉慈欣による表題作ほか、現代の北京でSNS産業のエリートのひとりとして生きる主人公の狂乱を描いた、『荒潮』著者の陳楸帆による「開光」など、14作家16篇を収録。最先端の現代中国SFを収録した、ケン・リュウ編によるアンソロジー第2弾