2020年3月25日発売
転生したら中華風乙女ゲームのライバルキャラ!?皇帝の寵愛をいいことに後宮を牛耳る悪役寵姫?このままでは処刑エンドにまっしぐら!回避するため前世の記憶を駆使してフラグ解消に暗躍!-のハズが攻略対象が全員、私にメロメロに?オレ様皇帝陛下、天才少年文官、武骨な軍人、チャラ男武将に、美貌の宦官まで!!逆ハーレムエンドも、ご遠慮願いますっ!異世界転生×中華後宮ラブコメ!!
SNS炎上、不倫スキャンダル、借金まみれ。人生崖っぷちの人々を攫って匿って問題解決!それが、誘拐屋。腕利きの誘拐屋・田村健一は、ある日、新人誘拐屋の根本翼とコンビを組むことになる。あまりにもお節介な翼は、自らが誘拐した人物の人生相談に乗ってしまう。淡々と仕事を全うしたい田村の抵抗もむなしく、いつの間にか2人は関係のないトラブルに巻き込まれていく。だがすべての出来事は、実は田村の秘めた過去につながっており…。
海洋調査を専門とする日本海洋科学機関ーJAOTECのパイロット・夏海ら潜航チームは、天才科学者・奈良橋教授の開発チームとともに、潜水調査船「りゅうじん6500」に搭載された新型マニピュレーターの検証実験のため、フィリピン沖に向かう。だが、突如武装集団の襲撃に遭い、母船が占拠、船員を人質にとられてしまう!彼らの目的は、深海の沈没船に隠された、世界を変えうる力を持つ「宝」のサルベージだった。仲間の命を救うため、夏海は調査船に乗り込み、銃を突きつけるシージャック犯とともに、暗く蒼い海の底へと生死をかけたダイブに臨むー。緻密な取材に基づくリアリティの極致と圧倒的スケールで迫る、深海エンタメ超大作!
食材偽装の告発にからみ、子会社へ左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。過酷な業務に耐えかねて本社への復帰を図ったが、冤罪での逮捕をきっかけに家庭は崩壊する。すべてを失った入矢は娘に助けを求められ、裏社会へ足を踏み入れる。現代社会の闇を疾駆するノンストップ・ノワール!
弟が放火犯の疑いがある女と姿を消したらしいと、母から連絡があった。僕は、彼と交流があった人物に会いに行ったが、弟の印象はそれぞれまるで異なっていたー。僕たちの声は、弟に届くのだろうか。人生の「希望」とは何なのか。
父が託した二つの遺物、それが全ての始まりだった。偽史と小説、大国・伍州で生まれ、その奇抜を極めた内容から遠古より虚構とされてきた二書には、伝説の国、壙と〓南(じなん)の王を巡る、ある“悲劇”が記されていた。数奇なる運命のもと、時代、国境を越え読み解かれていった、物語の結末とは。そして、書に導かれるかのごとく約束の地を訪れた「私」が目撃した光景とはー。二つの虚構が交わる時、世界の果てに絢爛たる真実が顕れる。5000と70年の時を繋ぐ、空前絶後のボーイ・ミーツ・ガール。「日本ファンタジーノベル大賞2019」受賞者による破格のデビュー作。
国民投票でEU離脱が決まったことも知らず、101歳のダニエルは、イギリスのとある村の療養施設で眠りつづけている。足しげく彼を見舞い、語りかけ、本を読んできかせるエリサベスは32歳の非常勤講師。少女時代を過ごした家の隣人がダニエルだった。当時すでに老人だった彼は、エリサベスに詩や小説、舞台や音楽、絵画の魅力を折りにふれ伝え、いつもこう訊ねた。「何を読んでいるのかな?」-エリサベスと母との確執、60年代に早世した女性ポップアーティストとダニエルのかなわなかった恋、ナチの手にわたったらしい彼の妹…。かつてない分断にさらされるイギリスと、時代の変転を越えてつづいてゆく人々の人生を描いたブッカー賞最終候補作。
すべてを数学に置き換えるインテリ親分とその任侠(「理系ヤクザ」)、突然「ピアノを始める!」と言い出した親分を巡り繰り広げられる大騒動(「ヤクザのピアニスト」)、集まればグチとゴシップ三昧、どうしょうもないオヤジのある一夜(「粗忽飲み屋」)、さらに浅草時代に「俺」が体験した「面白くて怖い人」達との零れ噺(「愉快な人達」)まで、時事ネタ満載!文豪・北野が「組織」に悩む人に贈る、最新小説!
生誕百年前のジョン・レノンに出会ったその同じ冬、隼は旅重なる亡命者スピノザの帰還に立会った…ユウラシアの霧に視界を阻まれ…正夢という名の悪夢、孤高のドゥルージアンによる魔術的時空を舞台とする脱領域的物語。第二長篇『ユウラシヤ』(全4部)の第2部。
大井の港湾倉庫で火災事故が発生。湾岸署の矢島は被害のあった冷凍倉庫で保管されていた身元不明の五体の死体を発見する。異例の事件に警視庁は捜査本部を設置。死体がどこからきて、誰の手で何のために保管されたのか。死体の中で一番最初に身元の判明したフリーライター・如月啓一の遺稿に六人の名前が遺されていたー。“『死』に直面した人間”という究極のテーマに挑戦し、胸に迫る意欲的傑作長編!
武田、今川、北条の同盟で政略結婚をさせられた、三人の姫ー黄梅院、嶺松院、早川殿。束の間の幸せは三家の対立によって崩れてしまう…。戦国の世の道理に翻弄されながらも、愛する家族のために生きる女たちの運命とは!?本願寺顕如の室・如春と亡き朝倉義景の娘や、信玄の娘・松姫の悲恋なども収録した渾身の短編集!
凍りつくように寒いローマの朝、アウロラは行くあてもなく、赤ん坊をかかえたまま、この20年を思い返していた。幼いころは、ニコと結婚できると夢見ていた。でも初恋を捧げても、バージンを差し出しても、成功者で富豪のニコは私を拒みつづけた。実は彼の子供を産んでいたと知ったら、どんな顔をされるかしら?愛のない結婚に縛りつけたくなくて勝手に姿を消したけれど、もうニコ以外に頼れる人はいない。助けてくれる人も。アウロラは彼に電話した。「ニコ、ごめんなさいー」