小説むすび | 2020年3月25日発売

2020年3月25日発売

大富豪と置き去りの花嫁大富豪と置き去りの花嫁

形だけの夫婦はもう終わり。 会えば後ろ髪を引かれるけれどーー マッテオと結婚して3年、デイジーはもう耐えられなかった。 彼が、食堂のウエイトレスだった地味なデイジーを拾って妻にし、 ギリシアの小さな町に置き去りにしてから、ずっと会っていない。 そう、マッテオと私は書類の上だけの夫婦。 彼が余命わずかな祖父の会社を受け継ぐための契約結婚だった。 約束は2年のはず。だが祖父は生きながらえ、結婚は宙に浮いた。 いま、ついに契約解消を訴えたデイジーを前にして、 マッテオはかすかな動揺を瞳に浮かべつつも、尊大に言った。 「ぼくは決めた。ぼくたちの夫婦関係を……本物にする」 なぜ今になって? 結婚を公にもせず、私を無視してきたのに。 人気作家のケイト・ヒューイットがその実力をいかんなく発揮したドラマティックな夫婦ロマンス! 妻の顔さえ覚えていなかった夫は、3年の時を経て大人になった妻を見るに、たちまち手放すのが惜しくなり……。傲慢なプレイボーイ大富豪の変貌ぶりが見物です。

床磨きのサラの恋床磨きのサラの恋

苦労ばかりの人生の先には、 シンデレラストーリーが待っているの? 深夜のオフィスを掃除していたサラは最後に回った部屋で、 その大企業のCEO、ベン・ガーディナーにふいに声をかけられた。 彼は自社商品のために“普通”の女性の意見を聞きたいと言って、 彼女を三つ星レストランのディナーに連れ出した。 まさに平凡なサラにとって、それは夢のデートのようだった。 するとベンが、サラの意見をおもしろいと思ったのか、 1週間のミラノ視察に同行し、アドバイスしてほしいと言い出した。 報酬は1万ポンド。家族を養う身には願ってもないボーナスだ。 そして脳裏には、ミラノの街を寄り添って歩く二人の姿がーー 何考えてるの! 清掃員の私が大富豪の彼に似合うはずもないのに。 億万長者のベンは、女性とは1カ月以上の関係を持たないと言い切るほどのプレイボーイ。つらいことばかりを経験してきたサラは、彼の申し出がただの気まぐれとわかっていても、胸は自然とときめいて……。心温まるラブストーリーを、気鋭の作家がお届けします。

日陰の妹の白い秘密日陰の妹の白い秘密

彼を好きになっても将来はない。 だけど、好きな気持ちは増すばかり……。 ドリューは病に倒れた友人の代役として、ある親睦会に出席した。 そこででくわしたのは、兄の親友であり同僚でもある、 会社重役リードーーこれが生身の人間かと疑うほどの美貌を持つ男性だ。 彼とは、ドリューが十代の頃に会ったきりになっていたが、 体重を気にする冴えない少女だった彼女は、密かに恋をしていた。 当時は見向きもされなかったけれど、9年ぶりに会うリードは、 努力して見違えるほど魅力的になった彼女に熱い視線を注いできた。 「クリスティーナというのか。かわいい名前だ」 友人名義の名札を見てそう言った彼は、親友の妹と気づいていない。 なのにドリューは本名を告げられぬまま、彼の誘いに抗えずに……。 叶いそうもなかった長年の片想いが、今この瞬間だけでも花開くのなら……。親友の妹として扱われるより、情熱的な恋人関係を結びたいと思い、正体を隠したドリュー。この罪のない秘密が行き着く先は? 『始まりは秘密の接吻』『時計じかけの恋物語』の関連作。

伯爵と永遠のワルツを伯爵と永遠のワルツを

乙女は決して忘れなかった。 愛することと、夢見ることを。 ロンドンにある親戚の屋敷に居候しているシャーロットは、 意地悪なはとことその母親に虐げられながら暮らしていた。 そんなある日、一家はシャルフォード伯爵邸に招かれる。 新伯爵アダム・ファントンが花嫁候補たちを一度に招待したらしい。 魅惑的なアダムを目で追わないよう、シャーロットは自らを戒めた。 伯爵夫人にふさわしいのは、はとこのような美人の令嬢。 持参金もない地味な私は、引き立て役にすぎないのだから……。 しかしアダムは信じがたい言葉を口にしたーー君は最高にきれいだと。 そして突然、情熱的なキスをした。貧しい娘と知りながら。 シャーロットは無垢な心を差し出した。叶わぬ恋と知りながら。 夢のようなひとときもつかのま、父の訃報によってシャーロットの暮らしは一変します。親戚母娘は悲嘆に暮れる彼女を使用人のようにこき使い、屋根裏部屋に追いやって……。本国の編集部と読者はもちろん、翻訳者も絶賛のRITA賞受賞作品をお読み逃しなく!

影の宮廷魔術師 1 〜無能だと思われていた男、実は最強の軍師だった〜影の宮廷魔術師 1 〜無能だと思われていた男、実は最強の軍師だった〜

隠していた智謀と魔術で全てを影から支配するーー 王国のしがない宮廷魔術師・レオン。 気楽に過ごしていたが、ある日その勤怠ぶりを咎められ、戦目付として戦場へ左遷されてしまう。 戦場で無気力に働く中、第三王女・シスレイア姫率いる部隊が包囲されたとの凶報が入る。 自軍の士気が低迷し絶望的な戦局下で、レオンは隠していた才覚で打開策を立案。 さらに、類稀なる智謀と魔術を駆使し、10倍もの戦力差を覆す! 王都へ帰還したレオンだったが休息も束の間、戦功を認めた姫から専属軍師に任命され!?  聞けば、女王に即位し腐敗した王国を改革するためにレオンの力が必要だという。 平穏を惜しみ固辞するが、姫は対価として躊躇なくその美貌を差し出し、忌み子として負った傷を曝すことさえ厭わない。 姫の覚悟を受け、レオンは遂に動き出すーー。 手始めに王位継承戦に備え、直属軍拡充を図り、巧みな交渉術で政敵を翻弄! レオンはひたすら“影”に徹し、全てを支配していくーー! 最強軍師による暗躍戦記ファンタジー、堂々開幕!!

フシノカミ 2 〜辺境から始める文明再生記〜フシノカミ 2 〜辺境から始める文明再生記〜

本(知識)の眠る神殿で文明復興の鍵を探る! 前世の記憶らしきものを持つ少年・アッシュは、『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻そうと寒村で奮闘していた。 その成果によって村の発展に貢献したアッシュは、都会である領都イツツへの留学の権利を手にする。 まだ見ぬ神殿の数多の蔵書へと思いを馳せるアッシュを迎え入れたのは、領主代行の好青年・イツキと、その弟を称する男装少女・アーサーーーだけではない。 期待を下回る水準の技術力に、不足気味な資源など、山積した問題たちだった! アッシュは、共に留学してきた村長家の一人娘・マイカに加え、アーサーすらも巻き込んで、危険とされる堆肥の利用、さらには毒とされている作物の食用化へと乗り出し、食糧事情の改善、ひいては都市全体の生活水準向上を目指していく! しかし、そんなアッシュたちに、人類衰退の原因である“魔物”の足音が迫っていてーー!? 理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第二幕!

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