2020年6月18日発売
君も誰かにとっての「特別」であることに気付いたとき、世界が眩しく思えて、きっと涙が止まらないーー。 すべてにおいて普通で個性がないこと(永遠の脇役)がコンプレックスの高校生・影子。 同じクラスには影子とは違い、すべてにおいて特別で〈永遠の主人公〉な真昼という同級生がいた。 彼は大人気アイドルグループのメンバーで、学校でも人気者。 そこにいるだけで目立つ彼は、影子とは別世界すぎて同じクラスなのにほとんど話したことがなかった。 だが、ひょんなことがきっかけで一緒に図書委員をすることになり、真昼の陰の部分を知ることに……。 学生に読んでほしい作家No.1。 ラストシーンに、きっと涙する! 読後、世界が輝いて見える希望の物語。
師匠は私を作家にしてくれた 二度目に会った時はお骨になっていた 苦節の十年、彼はずっと後ろに「いて」くれた 私淑する宇宙的私小説作家・藤枝静男。その深淵を新エピソードとともに読み解く。 他の誰にも書けない、敬慕の情に満ちた「師匠説」。 師匠!師匠! 戦争、拷問、結核を超え キリストもマルクスも彼は信じない 仏像を床の間に置き天皇を叱る 一日に四百人の眼球を診察し 茶碗が空を飛ぶ私小説を書いた
現代。ソレーヌは、困窮した女性が避難できる施設のボランティア。百年前。ブランシュは、その施設創設のため奔走する。背景の異なる人との連帯に苦労しつつ、手をとりあうソレーヌ。理解と資金を得ていくブランシュ。だが、2人の前に最後の壁が立ちはだかる
1937年の大みそか、マンハッタン。タイピストのケイトとルームメイトのイヴは、バーで居合わせた若き銀行家ティンカーと友達になる。この出会いをきっかけに、3人の人生は大きく動き出す──戦間期のニューヨークのきらめきの中で過ごした3人の、1年間の物語
葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断するーー! 13万部を突破した『三体』待望の第二部、ついに刊行!
引退を決心した71歳の精神科医のもとにやってきた最後の新患は、若くして希死念慮にとらわれた女性だった。精神科医は彼女の面談をとおして、他者とのかかわりを避けてきた自らの人生に向き合う。デンマーク人精神科医が描く、老いと死を静かに見つめる小説。
「わたしが取り返してほしいものとは…鶴屋南北なのです」不可解な依頼から事件に巻き込まれた森江春策。大道具の上に突如現れた男、振り子のような死に様、紙吹雪の中の女…鶴屋南北に操られているかのような連続死と芝居そのものの謎を追い森江は奮闘するのだが…。
東京の高級住宅街・松涛で窃盗事件発生との報を聞き、萩尾警部補は相棒の秋穂と現場に向かった。被害者でIT長者の館脇によると、盗まれたのは神から与えられたという伝説をもつ「ソロモンの指輪」で、四隠円かけて入手したものだという。キュレーターの音川は、指輪の盗難に暗殺教団が関わっており、館脇が命を狙われていると指摘。古代文明に精通した探偵・石神が館脇の警護につくがー。
文久二年(1862年)。酒を巡る騒動から6年、江戸は仄暗い不安に揺れていた。討幕の動きが日に日に強まるなか、甚夜は妖刀を巡る事件をきっかけに、幕府に忠義を捧げる会津藩士・畠山泰秀と出会う。泰秀は幕府存続という目的のため、鬼を使役する武士だった……。大人気和風ファンタジーシリーズの第四巻。武士と鬼ーー滅びゆく者たちの美学を描く幕末の物語。
高等部編突入! あいかわらずシナリオ改変しています!(無自覚) 侯爵家の嫡男として生まれたテオドールは、自分が異世界転生したことはわかっていても、そこが乙女ゲームの世界で、自分も攻略対象者のひとりだとは気づかずにいた。運命の相手・ミュリエルとも出会い、新しい人生を順風満帆に送っていたが、本人の意図しない行動が次々とシナリオ改変に繋がることに。乙女ゲームの世界に転生した自覚がある公爵令嬢のカトリーナやゲームのヒロインであるアイリーンが困惑する一方、魔王一派の暗躍はとどまることを知らず……!? 風雲急を告げる待望の第3巻!
ジルが学園のプリンセス候補に⁉ 1年半ぶりに学園に戻ることが決まり、友人たちとの再会を果たしたジルは、父親であるオーランシュ辺境伯が襲撃されたという噂を耳にする。犯行声明を出した集団を調べるうちに、気になる人物の存在が浮かび上がるが……? 一方、学園では創立記念の皇華祭を開催。皇華祭の『プリンセス』候補になったジルは、選考のための競技に参加することになってーー⁉
ダンブルドアは逝ってしまった。数々の謎、疑惑、使命、そして「R.A.B」のメモが入った偽の分霊箱を遺して。17歳、魔法界での成人を迎えたハリーは、分霊箱を見つけ破壊するため、旅立つことを決意する。一方、勢力を増したヴォルデモートは、ついに魔法界の支配へと動き出す。残る分霊箱は、どこにあるのか? あてのない旅は、ハリー、ロン、ハーマイオニーの揺るぎない友情にも、ひびを入れる。
ハリーたちは、分霊箱を探す旅の途中で、古い童話に記された伝説を知る。それは、ニワトコの杖、蘇りの石、透明マントという3つの「死の秘宝」。その一つを手に入れたヴォルデモートは、さらに勢力を増していく。死喰い人を総動員し、ホグワーツを包囲する。激しい戦いの中で、ハリーはついにすべての真相を知る。「一方が生きるかぎり、他方は生きられない」。最後に「死」を制する勝者は、はたして……。