小説むすび | 2020年6月発売

2020年6月発売

虐げられし令嬢は、世界樹の主になりました 〜もふもふな精霊たちに気に入られたみたいです〜(1)虐げられし令嬢は、世界樹の主になりました 〜もふもふな精霊たちに気に入られたみたいです〜(1)

出版社

KADOKAWA

発売日

2020年6月5日 発売

「おまえなんて、生まれてこなければよかったのに」亡き生母が平民だったため、伯爵令嬢でありながら罵られ育ったフィオーラ。そんな劣悪な環境も、結婚し家を出れば終わるはず……そう信じていたのに。理不尽な理由で突然婚約を破棄され、さらには唯一の心の拠り所だった母の形見同然の若木に火を放たれて……が、その時、「僕を目覚めさせたのは君かい、主様?」 炎から若木を守ろうとした瞬間、美しい青年が現れる。フィオーラを主と呼ぶ青年の名は、アルム。この世界を支える神も同然の存在、世界樹の化身なのだった。そしてフィオーラは、その霊樹の強大な力を手にできる唯一の存在だという。世界樹の主となり絶大な力を秘めることになったフィオーラの日常は、その日から一変することに……。虐げられてきた美しい娘に秘められた才能と運命をめぐる、植物ともふもふ精霊に彩られたシンデレラ・ファンタジー。 序章 あなたはきっと、一人じゃない/1章 令嬢は虐げられる/2章 世界樹の主になりました/3章 樹歌と黒の獣/4章 精霊樹ともふもふな精霊/5章 婚約破棄の真実/6章 空飛ぶハンカチと一緒に/7章 小さな王子様と/番外編 精霊たちの住まい探し

月の客月の客

出版社

集英社

発売日

2020年6月5日 発売

書かれたとおりに読まなくていい。どこから読んでもかまわない。 一気読みできる本のように、一望して見渡せる生など、ない。 「小説の自由」を求める山下澄人による、「通読」の呪いを解く書。 父はおらず、口のきけない母に育てられたトシは、5歳で親戚にもらい子にやられた。 だがその養親に放置され、実家に戻ってきたのちトシは、10歳で犬と共にほら穴住まいを始める。 そこにやってきたのは、足が少し不自由な同じ歳の少女サナ。サナも、親の元を飛び出した子どもだったーー。 親からも社会からも助けの手を差し伸べられず、暴力と死に取り囲まれ、しかし犬にはつねに寄り添われ、未曽有の災害を生き抜いたすえに、老い、やがていのちの外に出た<犬少年>が体験した、生の時間とは。 【著者略歴】 山下澄人(やました・すみと) 1966年、兵庫県生まれ。富良野塾2期生。96年より劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』で野間文芸新人賞を、17年「しんせかい」で芥川賞を受賞。その他の著書に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『コルバトントリ』『鳥の会議』『小鳥、来る』などがある。

不良不良

著者

北野武

出版社

集英社

発売日

2020年6月5日 発売

四人の少年たちは、やがて大人になり、暴力と金の世界へーー。 北野武のド直球勝負作となる青春バイオレンス小説!! 中学の入学式、いきなり喧嘩で相手を圧倒したキーちゃん。なぜか気に入られた茂は、埼玉出身の悪ガキ鈴木、魚屋の佐々木と共に四人で毎日遊びまわることになる。飲酒喫煙、喧嘩カツアゲから刃物を使った暴力沙汰まで、とにかく悪戯や悪ふざけを越えた遊びで悪名高い集団に。しかし中学も終わりに差し掛かった頃、キーちゃんは姿を消す。どうやらヤクザになることを決めたらしい。キーちゃんの代わりに番長と見られるようになった茂の立場は微妙に変化し、高校に入ってからも様々な火の粉が降りかかるようになる。ある日、揉め事の最中、茂にちょっかいを出し続けていた岡田の腹を佐々木が出刃包丁で刺してしまいーー。チンピラから成り行きでヤクザの世界に入り込んでしまう少年たちの姿を描く、青春バイオレンス小説。 表題作の中編「不良」に加えて、単行本完全書き下ろしとなる短編「3-4X7月」も収録。 【著者略歴】 北野 武(きたの・たけし) お笑いタレント、司会者、映画監督、俳優。1947年東京都生まれ。1980年代初めに起こった漫才ブームにおいて、漫才コンビ「ツービート」として社会を風刺するシニカルな笑いで人気を獲得。1990年頃より司会業や映画監督業を活動の中心とし、MCを務めるテレビ番組の中には20年以上続くものがある。その行動や言動は、一般・芸能界問わず、多大な影響力をもつ。精力的に執筆活動も行っており、近著に『キャバレー』『北野武第一短篇集 純、文学』『首』など。

代表取締役アイドル代表取締役アイドル

出版社

文藝春秋

発売日

2020年6月5日 発売

会社というワンダーランドに迷い込んだアイドルに襲い掛かる不条理の数々! ……あなたにバカと戦う覚悟はありますか? 握手会で起こった事件のせいで、アイドル活動ができなくなっていた河野ささら。 そこに降って湧いたのが、ある大企業からの社外取締役のオファー。 たまたまテレビを見ていた社長が、ちょっと気の利いた発言をしたささらを気に入って、思いついた起用だった。 その企業、レトロフューチュリア株式会社は、アンプ用の真空管や、テープレコーダーやカセットテープやビデオテープ用の磁気ヘッド、計算尺や手回し計算機の交換部品といった古い規格の製品の隙間産業で儲けていたが、ある大学で、学生が面白半分にレトロフューチュリア社製の真空管を極低温に冷やしたところ、それが量子ゲートとして作用することが発見され、原理はわからないが、とにかくレトロフューチュリア社製の真空管を使えば、今までより桁違いに安く、量子コンピュータが実現できると、この一点において、いっきに世界規模の大企業となった会社。 「目指せ、世界一」や「売上1兆円」というあり得ない目標も、イエスマンだらけの役員会では、社長の一声で決まってしまい、研究所では、データ改ざんは当たり前、逆らった社員には陰湿ないじめが待っている……。 そんな会社で、お飾りにでなく、自分の頭で考えようとするささら。 敏腕美人秘書・菜々美とともに、ダメ会社の危機をささらは救えるのか⁉ 笑っている場合ではない、本当は怖い企業小説!

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