小説むすび | 2020年8月12日発売

2020年8月12日発売

誘惑のドレスに隠した無垢誘惑のドレスに隠した無垢

あらゆる罪も喜びも知り尽くした彼こそが、 世継ぎの父親にふさわしい。 まだ恋も知らない若き女王アストリッドは、父の死後、 世継ぎを待ち望む家臣たちに結婚を急かされていた。 ある日、雑誌で中世の略奪者さながらの野性的な風貌の男性、 イタリアの放蕩富豪マウロ・ビアンキを見て、国に伝わる 秘法の行使を思い立つ。“宿した世継ぎに父親はいないーー そう宣言すれば女王の地位は守られる” 身分を隠し、生まれて初めて着るセクシーなドレス姿で ひそかにマウロのクラブ〈氷の宮殿〉を訪ねたアストリッドは、 黒曜石のような瞳の彼と目が合った瞬間、全身に電流が走った。 純潔であることをひた隠し、やがてマウロと体を重ねるが……。 無垢なヒロインが宿した世継ぎの秘密の父親は、“女性にありえないほどの喜びを与える達人”。メイシー・イエーツらしい大胆な発想力と生き生きとした表現力が光る、情熱の初恋物語。世にもセクシーなプレイボーイとのスリリングな誘惑シーンにご注目!

十八年後の奇跡十八年後の奇跡

この腕に抱いた幼子の温もりは、 片時も忘れたことがなかった。 ローズは17歳で、生まれたばかりのダニエルを養子に出した。 初めて愛した相手には去られ、両親にも見捨てられて、 彼女は独り、ロンドンに出て、息子のダニエルを産んだのだった。 息子とのつらい涙の別れの後、ローズは看護師として自立した。 それから18年、彼女に奇跡のような再会の機会が訪れた。 ダニエルの養父であるオーウェンに呼び出されたのだ。 会ってみると、オーウェンは荒削りだがハンサムな男性だった。 養母を亡くして失意の息子が、生母に会いたがっているという。 すぐにも会わせてほしいと懇願するローズに、オーウェンはしかし、 息子に近づかせまいと、金を渡して引き下がらせようとして……。 2017年に惜しまれつつこの世を去ったロマンス小説家ジェニファー・テイラー。作家と生前に親交のあった泉智子氏が翻訳を手がけた本作は、やむなき事情で手放したわが子を想うヒロインと、その子を守ろうとするヒーローの出逢いと深い愛を描く感動ロマンスです。

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