2021年11月22日発売
日本最古の歴史書「古事記」をラノベ風に現代翻訳した、大人気の「ラノベ古事記」の新作がついに登場!! 本書では古事記の上中下巻からなるシリーズの中で、日本建国が書かれた「中巻・天皇記」の前半部分を 読みやすく笑いあり涙ありのドラマティックな内容へと翻訳しています。 また、『ラノベ古事記』に書かれた『原文』の対応箇所も分かるようになりました! 神様の国造りの軌跡を分かりやすく記した地図や解説図も収録し、パワーアップした1冊に。 読み終わったときには、あなたも神様と日本の歴史が大好きになっているはず!! ※本書は古事記のストーリーを楽しんでいただくことを目的としているため、学術的な正当性を示すものではありません。 ※相関図や目次に使われている名称の漢字について、基本的には古事記のものを使用していますが、一部わかりやすさを優先した表記に変更しています。
皇族華族の内面をこれほど正確に描ききった小説は 読んだことがない。傑作である。--歴史学者・磯田道史 いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしいーー 梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。 方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、一刻も早く、良縁を見つけてやらなければならない。 聡明で率直、そして行動力に溢れた伊都子妃は、誰も思いつかなかった方法で、娘の方子女王を〈皇太子妃〉にする道を見つけ出すが……。そのために乗り越えなければならない課題は、伊都子妃の想像を越えるものだった。 高貴なる人々が避けては通れない縁談を軸に繰り広げられる、ご成婚宮廷絵巻が幕を開けます。
子どもたちだけは生き延びさせねば。昭和20年終戦前後、日本が最も悲惨な時代を生きた母と子たち。その絆や愛とたくましさが、戦前世相歌とともに蘇るー。非常時の母と子を疎開生活を通して描く戦災・終戦ドラマ。
ある雪の降る日、みちるは、偶然マリアに出会った。切れ長の茶色の瞳、筋の通った鼻、口角の上がった唇、ストレートの黒髪。マリアに亡くなった母の面影を見たみちるの目から涙があふれると、マリアは不思議そうにしながら、ハンカチを渡してくれたー。孤高のギタリスト、両親を知らず施設で育ったマリア。知れば、知るほどに惹かれていくみちるだが、手を伸ばせばいつでも触れられるほど近づいても、決して愛は手に入らない。傷を抱え、それでも潔く生きる大人達に背中を押され、この愛を貫くために、みちるは人生をかけた大きな決断をする。ジェンダーと女性の生き方の多様性を問う問題作。新人作家衝撃のデビュー。
昭和31年生まれ、大阪で苦労して育った正行は、就職後、東京に出て羽振り良く暮らしていたものの、事業に失敗し、中学生の長男の面倒をみながら主夫としてヒモのような生活を送っていた。偶然再会した古い仲間との邂逅が、過去の自分の人生と向き合い、自分を変えて生き直すきっかけをくれる。読み終わった後、多くの気づきと清々しさをくれる感動作。
本土よりはるか南方の“東硫黄島”。この小さな無人島は四方を海に囲まれ独自の生態系を形づくっていた。学芸員の蜂須賀をはじめとする調査団が組織され、島の生菜系と生き物たちを調査することになった。外来生物の持ち込みを防ぐために厳重な準備と防護のもと、島に上陸を果たす。しかし、到着後まもなく調査団のひとりが殺されてしまう。口の中に外来植物の種子を詰め込まれたおぞましい遺体に、疑心暗鬼になっていく調査団メンバー。調査船とも連絡が取れなくなり、ボートも使用不能に。島から脱出できない中、第二の殺人が起こってしまうー楽園の島に閉じこめられた調査団を襲う惨劇。
B T S のR Mが投稿した 話題の韓国エッセイ 待望の邦訳! しばらく立ち止まってしまっていたあなたへ。 スケッチブックにつづられた「あらたな視点」をもたらす言葉たち <著者のことば> 芸術家は、ほとんどの時を 沈黙のなかで、 事物と対話をつづけながら過ごしている。 木を削りながら素材と語り合い、 絵を描きながら左手と右手が対話する。 この無言の会話がふと途切れ、 静寂が流れるとき、 事物はささやきはじめ、 それぞれの物語がたちあがる。 ーーアン・ギュチョル <本文 植物の時間 より抜粋> 花木だけでなく、冬はあらゆる草、虫、雑草までもが 変わらぬ姿で厳しい時間を耐えている。 だが、わたしたちには、それらを憐れむ資格があるだろうか。 その小さなものたちが無慈悲な自然にあらがわず、 岩のように黙々とときを待っているのに、 わたしたちはなぜときを待てずに苦悶し、葛藤するのか。 虚しさを何かで埋めるために、じっとしていられないわたしたちの焦りは、 植物たちからしたら滑稽に映ることだろう。
スカーレット・マッケインは、荒れ果てたイングランドをわたり歩く無法者の少女。今日も銀行から札束を盗むと、無人地帯の森に逃げこんだ。そこで見つけたのが、横転したバス。中にいたのは、野獣の餌食になるのを免れただひとり生き残った男の子、アルバート・ブラウンだった。スカーレットは仕方なく、この頼りなさそうな少年を次の町まで連れていくことにした。しつこい追跡者から逃走しながら…。
父と子、交錯する運命ー後鳥羽と土御門、北条泰時と時氏、そして貴種の落し胤玄洲。動乱の時代に生きるそれぞれの葛藤を描き出す。