2021年11月25日発売
お酒に酔っ払ったピーちゃんのミスにより、二人静が用意した拠点の存在がインターネットに流出。これを確認したことで同所には、お隣さんを筆頭にして、星崎さんや魔法少女、エルザ様と各界の少女たちが集結した。当然のようにいがみ合う面々。魔法や異能力、銃弾やマジカルが右へ左へ飛び交う。その傍らで佐々木には上司から新たなお仕事が与えられる。太平洋の大海原に巨大怪獣、来訪のお知らせ。佐々木は局員として二人静や星崎さんと共に、その調査に向かうことになった。他方、お隣さんとアバドン少年の周囲では、天使とその使徒たちによる企みが蠢く。ゲストに自衛隊をお迎えしてお送りする巨大怪獣襲来×各界クロスオーバー編、冴えない中年と文鳥賢者は無事に地球の平和を守れるのか。ヒロインたちの関係が加速していく、待望の第四巻!
「人食い鮫ヴォイド」。それが全ての始まりだったー。かつて248人もの命を奪う未曽有の獣害を引き起こした怪物は、若き天才研究者の紅矢倉雫によって退治された。10年後ー海上に作られた移動型海上研究都市「龍宮」では、科学技術研究や海洋実験が盛んに行われている。しかし、そこには恐ろしい“遺産”が隠されていてー。ある者はその存在に恐れを抱き、ある者はその存在を求め、またある者はその存在に希望の光を見出そうとしていた。その隠された“遺産”とは人類の希望か、それとも絶望か。
孤独の中、捜査に没入していた新宿署生活安全課の刑事・鮫島は、北新宿のヤミ民泊で男が射殺されるのを目撃した。新上司・阿坂景子は鮫島に、新人刑事・矢崎と組んでの捜査を命じる。その殺人の背後には、公安、ヤクザ、北朝鮮、国際犯罪者、さらに謎の美女らの欲望と陰謀が幾重にも絡み合っていた。捜査を進める鮫島は謎の獲物を巡る彼らの苛烈な“争奪戦”に巻き込まれていくー。冒頭からラストまで一気読みの、哀愁、感動、痛快さと緊迫感あふれる圧倒的な傑作長編!
「お前さ、本当はママ、嫌いなんだろう。殺してやろうか」。中学受験生、殺し屋、弁護士、フリーター。出会うはずのなかった“虐げられた子供たち”が出会い、烈しく歪な“母を殺す”戦いがはじまる。
関ヶ原前夜。東西勢力の境目に位置する越前もまた、混乱のさなかにあった。山深い田舎で育った十三歳の於くらは、越前府中城の炊飯場で下女働きを始める。ある晩、一人夜中まで働く於くらのもとに、城仕えと思しき初老の男がつまみ食いをしにやって来る。於くらの作った夜食を美味そうに頬張るその男は、なんと城主・堀尾吉晴だった。吉晴に料理の才を見出された於くらは、持ち前の機転と思いやりで、天下人の心までをも動かしていくー。越前の田舎娘から、城の台所衆へ。料理の才に恵まれた少女・於くらが、戦乱の世に出会いと別れを繰り返しながら成長していく時代グルメ絵巻!
勤め先のスーパーをクビになり、地元・武蔵新城で「なんでも屋タチバナ」をはじめた橘良太。最近は名探偵一家の主である綾羅木孝三郎の娘・有紗のお守役を仰せつかっている。しかしこの有紗が曲者で、幼いながら名探偵気取り。実際、推理力は父親をしのぎ、数々の難事件を解決してきた。そんなある日、依頼先に出かけた良太が密室殺人に遭遇してしまい…。溝ノ口&南武線沿線を舞台に凸凹コンビが大活躍!王道のユーモアミステリー、堂々の完結。
フランコ政権下の一九六九年、左翼思想を持った大学院生で作家志望のミナヤは、二七年世代の幻の詩人、ハシント・ソラナの散逸した作品の調査を行い、博士論文にすることを思いつくのだが…。過去・現在・未来の物語が反射し合い、ひとつの殺人事件の真実が浮かびあがる、実験的推理小説。
大学生の乃々華は、リモート授業ばかりで退屈な夏を過ごしていたため、暇つぶし目的にマッチングアプリに登録する。そこで出会ったのは、社会人四年目で落ち着いた空気感を纏う男性・拓海だった。好きな小説家が同じところ、映画を観ている時は一言も喋らないところ、深夜に話すのが好きなところ…。まるで息をするみたいに自然に惹かれ合い、二人は付き合うことになる。しかし、拓海はいつもどこか影があった。彼の内面に一歩踏み込めず、乃々華は寂しさを感じるように。そしてついに、拓海から別れを告げられて…。少し前までの自分たちが、全部夢だったかのように思えるー。恋が終わる瞬間を鮮烈に描いた、心に突き刺さる青春譚。『叶わなかったけど、大切な恋。』実話エピソードコンテスト最優秀賞受賞作品を小説化!
ループ7回目の人生で、皇太子アルノルトのもとへ嫁ぐことになったリーシェ。教団を巡る騒動後、アルノルトへの感情に変化が生まれつつあるリーシェは、賓客を迎えるためにアルノルトと共にヴィンリースの街へ。そこで出会ったのは、狩人人生のリーシェが仕えたシグウェル国の王女ハリエットだった。未来で大罪人と呼ばれるはずの彼女は気弱で、大罪を犯すようには見えない。そんな彼女のためにリーシェが護衛を務めることに!?まるで王子のような振る舞いで、女性たちをドキドキさせるリーシェ。そこへ、謎の男が襲撃を仕掛けてきてー!?同時に、滞在する城で幽霊騒動が発生。幽霊だけは苦手なリーシェのために、アルノルトが同室で寝てくれることに!!これまでと違った表情を見せてくれるアルノルトとの距離も近づくかと思いきや…ここにきてまさかの『初めての夫婦喧嘩』大勃発!?
「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。彼はまたもやフェル達に押し切られる形でダンジョンへ行くことに。今回挑むのは、難関と名高いブリクストの街のダンジョン。「とはいえフェル達もいるし大丈夫だろう」なんて思っていたら、直前になって創造神様から「最下層に危険な奴がいる」という不穏な情報がもたらされるのだった。そんなこんなで突入したダンジョンだけど、そこは難関ダンジョンに挑む冒険者達で大盛況。フェルに乗ってどんどん先へ進むムコーダ達も、道中では他のパーティーと交流を持つことに。気のいい冒険者が多いけれど、誰もが友好的なわけではなくて…!?そしてダンジョンで戦えばレベルも上がり、ついにムコーダの第三のテナントが解放!そこには「あの女神様」念願の「あのお店」が!!「小説家になろう」10億PV超のとんでも異世界冒険譚、いい感じの第11巻!
エルシャイド王国の聖女であるレイアには、被害妄想が酷く、『悲劇のヒロイン』気質のジルという妹がいる。ジルが「姉に虐められている」と思い込み、レイアの婚約者に泣きついたことで、レイアは婚約破棄を突き付けられてしまう!衝撃を受けつつも、信頼関係を築けない相手とは結婚したくないと考えたレイア。淡々と要求を受け入れ、いつものように聖女のお務めに向かうのだがーそんな彼女のもとに、なぜか王太子エリックがやってきて!?「君が妹を虐めている聖女なのかい?」正義感に駆られ真相を確かめにきたエリックに、レイアは虐めなどやっていないと伝える。するとエリックは事実を確かめるためレイアを観察すると言い始め、彼と王宮で生活することに!予想外の事態に困惑するレイアだったが、ともに過ごすうちに二人の距離はだんだんと縮まっていく。同時にレイアはエリックの抱える問題に巻き込まれていきー?
精霊王のエレと旧知の仲である『代行者』へ会いに行くため、大陸各地へ赴き精霊樹の差し木をすることになったチェルシーとグレン。マーテック共和国へ向かう傍ら、チェルシーはミカの里帰りも兼ねてラデュエル帝国を訪れ、歓待を受けることに。“種子生成”の力で以前帝国を救ったことから表彰されたチェルシーは、植物に関する特別な書物を贈呈される。こうして獣族の仲間に迎え入れられ、美味しいご飯に舌鼓を打ったチェルシー達は、いざマーテック共和国へ!不自然な魔力の枯渇によって疲弊した大地を目の当たりにした一行は、人々のお願いを聞き早速精霊樹を植えようとするが…そこに再び、チェルシーを狙う黒服の男性たちが現れて!?間一髪でチェルシーの危機を救ったのは、マーテック共和国で子どもを守ると言われる霊鳥シームルグ。その巣でひとり保護されることになったチェルシーは、伝達の精霊の力を借りてシームルグと交流を図り…?
「普済にもうじき雨が降るぞ」そう言い残して失踪した父、心をざわめかせる謎の男の登場、琥珀の眼を持つ金の蝉…。外の世界には、自分の知らない無数の奥深い秘密があるが、みんな口を閉じて、自分には何ひとつ漏らそうとしない。-秀米は世の中の全てにいらだっていた。茅盾文学賞・華語文学メディア大賞受賞作。