2021年11月30日発売
博多至上主義の「羽片世界」。そこには福岡市の転覆を狙うカタハネという者たちがいた。彼らを止められるのは、生粋の博多っ子のかなめと博多にトラウマを持つ博の凸凹コンビだけ!?稀代の世界観構築士が贈る超ド級エンターテインメント!
ーー日常から逃げ出したいあなたへーー 心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。 超絶美形のオーナーに不思議な従業員、ロビーでは暖炉が赤々と燃え、食事は絶品のアイルランド料理。 しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。 ブラック部活に疲弊する少年、マタハラに悩む女性など、今日も救いを求める者がたどり着く。 人をたぶらかす、謎めいた彼らの正体と目的とはーー? 「マカン・マラン」シリーズの著者が描く、愛と涙の物語。 祝・古内一絵作家デビュー10周年!
『結城友奈は勇者である』シリーズ最新ノベル。結城友奈の世代から300年前の初代勇者の時代。過酷な運命のなかで生き抜いた初代勇者とそれを支えた巫女たちの物語。
『結城友奈は勇者である』シリーズ最新ノベル。今まで明かされていなかった、初代勇者の1人、高島友奈が奈良から四国へ至る第三章と、アフターエピソードをつづった書き下ろしを収録。
物を捨てよ、心も捨てよ。ミニマリストの男が直面するSDGs時代の悲喜劇。必要最低限の物だけで暮らすライターの男。物だけでなく人間関係にも淡泊で、同志が集うサイトの運営と投資で生計を立て、裕福ではないが自由でスマートな生活を手に入れた。だがある日、その人生に影が差す。自分の昔の所業を知る人物が現れたのだ。過去は物ほど簡単には捨てられないのか。更新される煩悩の現在を鋭く描く。
一族に受け継がれる怪異の血脈。それは、忌むべき業か、或いは神が与えし恩寵か。血と畏れが織りなす、類稀なる因果律を見よ。自らを水憑きと称する不村家。その繁栄の影には「一族に仇なすものを赦さない」とされる怪異・あわこさまが蠢いていた。異形の奉公人たち、狗神遣いの少女、生首で生き存える双子の姉妹ーー。昭和、平成、そして現代を貫く一族の悲劇は、やがて思いもよらぬ結末を迎え……。唯一無二の筆致で描く、戦慄のホラーミステリ。
性愛の対象が同性であることに気づいたのは、中学生の頃だったー。有名企業の経営者一族に生まれ、何不自由ない学生生活を送る「僕」。ある日、同級生男子への思いを綴った“妄想ノート”がクラスメートの女子に見つかってしまい…。BLマンガのようにはならない初恋、出会い系サイトでの冒険、大失恋に家族への露見ー胸焦がす想いを歌にたくして「お金持ちのダンくん」が歌人・小佐野彈になるまでを描く自伝的青春小説。
あの名作誕生の舞台裏には、400年前のパンデミックによる悲劇があった! シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか? 夫がロンドンで働く父親不在の一家で子ども達を守り、ペスト禍で奮闘する不思議な能力をもった女性アグネスーー。史実を大胆に再解釈し、従来の悪妻のイメージを一新する魅力的な文豪の妻を描いて、イギリス中で喝采を浴びた女性小説賞受賞作。
王国中を巻き込んだ壮大な兄妹喧嘩が始まる!!極悪非道な兄vs悲劇を乗り越えた妹。自分を追われて、スラムから再出発。悪事を目論む王に立ち向かう世直し系ヒロインたちの大活劇。
新設の看護専門学校へと赴任してきた国田克美は看護師養成に熱意を燃やして数々の改革を行い、数年で学内の実質的権力を握っていた。そんな折、一つの疑惑が浮上したことをきっかけに彼女の狡猾で悪辣な姿が暴かれていくー。
イギリスのベストセラー作家、ロザムンド・ピルチャー。彼女の描くイギリスの田園風景や魅力的な人々。描かれる人々は身近な誰かと似ているー時には自分の一部に。人の強さ、そして弱さを愛おしく感じる珠玉の短篇集第二弾。
2019年7月、小説家の桑島洋介はベトナム戦争を題材に新作を書こうと思い立ち、取材のため彼の国を訪れた。ベトナム人女性で、旧知の新聞記者ホアン・タオにホーチミン市内を案内してもらった折に、戦時中に米兵が所有していたらしいひとつのジッポーを、桑島は手に入れた。約50年前、激戦地で任務に就いていた兵士の名は「JIMMY HOWARD」と刻まれている。俄然、興味が湧いた桑島が調査に乗り出すと、次々に意外な事実が明らかになり、やがてアメリカで殺人事件が発生する。いまだ癒えぬ戦争の影と米軍の闇を暴く正統派ノンストップ・サスペンス‼ 目 次 一九六八年一月 クアンチ 二〇一九年七月 ホーチミン 二〇一九年一〇月〜一二月 東京 二〇二〇年一月 ジョージア州コロンバス 二〇二〇年二月 東京 二〇二〇年二月 ジョージア州コロンバス 二〇二〇年三月 ホーチミン 二〇二〇年三月 ジョージア州コロンバス 二〇二〇年四月 ベトナム 二〇二一年四月 フォート・ベニング 二〇二一年五月 ホーチミン 主要参考文献
悲しみではなく美しさを、拘束ではなく自由であることを 冷笑ではなく憐れみであることを、倒れることではなく起き上がることを 恋人との逃避行を前に故郷の村に帰った「私」が、幼い頃家族に起きた出来事や揺れる思いを彼に綴った書簡形式の表題作をはじめ、百編余りの短編からシン・ギョンスク自身が「胸の内をすべて見せるように」選んだ七編を収録。 ここに登場するのは、さまざまな傷を負い、あるいは困難な状況に直面する人たちだ。 彼らの悲しみ、苦しみに寄り添い、人を愛することの切なさを情感豊かに描く美しい物語が静かに、熱く、胸を打つ。 庭に関する短い話 草原の空き家 鳥よ、鳥よ オルガンのあった場所 彼がいま草むらの中で ジャガイモを食べる人たち 暗くなったあとに 作家のことば 訳者あとがき