小説むすび | 2021年11月発売

2021年11月発売

怖い家怖い家

決して開けてはいけない扉があるーー。 エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』、H・P・ラヴクラフト『忌み嫌われた家』、シャーロット・P・ギルマン『黄色い壁紙』、ブラム・ストーカー『判事の家』……。怪奇ゴシック小説の古典から異色短編、ニューロティック・ホラーの傑作まで、名だたる巨匠たちが「家」にまつわる恐怖を紡いだ名作14編が、わかりやすく読みやすい新訳で登場! 唯一無二の幽霊屋敷小説アンソロジー。 【収録作家】 エドガー・アラン・ポー エドワード・ブルワー=リットン アルジャーノン・ブラックウッド H. G. ウェルズ H. P. ラヴクラフト アンブローズ・ビアス オスカー・ワイルド パーシヴァル・ランドン ブラム・ストーカー シャーロット・パーキンス・ギルマン M. R. ジェイムズ ギ・ド・モーパッサン 小泉八雲 サキ 【編者紹介】 ジョン・ランディス:映画監督、脚本家、プロデューサー。1950年、米国イリノイ州シカゴ生まれ。『ブルース・ブラザーズ』(1980)、『狼男アメリカン』(1981)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988)などをはじめとする数多くのヒット作を手掛け、マイケル・ジャクソンの画期的なPV『スリラー』(1983)の監督としても知られる。ホラージャンル全般に造詣が深く、著書に『モンスター大図鑑』(ネコ・パブリッシング)などがある。 【訳者紹介】 宮崎真紀:英米文学・スペイン語文学翻訳家。東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。最近の訳書に、ジョルジャ・リープ『プロジェクト・ファザーフッド:アメリカで最も凶悪な町で「父」になること』(晶文社)、『花嫁殺し』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、スザンナ・キャハラン『なりすまし:正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』(亜紀書房)、ビクトル・デル・アルボル『終焉の日』(東京創元社)、ニナ・マクローリン『彼女が大工になった理由』(エクスナレッジ)など、多数。

マリアライカヴァージンマリアライカヴァージン

出版社

幻冬舎

発売日

2021年11月22日 発売

ジェンダーと女性の生き方の多様性を問う問題作 私が愛した男(マリア)は、 けっして私を愛さない 出会った瞬間に運命を感じた男は、残酷なほどに美しかった。 この愛を貫くことは、そのまま どんな自分として生きたいのかを問い続けることーー <新人作家 衝撃のデビュー作> 【あらすじ】 ある雪の降る日、みちるは、偶然マリアに出会った。 切れ長の茶色の瞳、筋の通った鼻、口角の上がった唇、ストレートの黒髪。 マリアに亡くなった母の面影を見たみちるの目から涙があふれると、 マリアは不思議そうにしながら、ハンカチを渡してくれたーー。 孤高のギタリスト、両親を知らず施設で育ったマリア。 知れば、知るほどに惹かれていくみちるだが、 手を伸ばせばいつでも触れられるほど近づいても、決して愛は手に入らない。 傷を抱え、それでも潔く生きる大人達に背中を押され、 この愛を貫くために、みちるは人生をかけた大きな決断をする。 序 奏 暗闇坂の犬 ルルドの泉 婆の家 動き出す人生 人類の誕生 崩壊 それぞれの事情 おおマリア、あなたはどうしてマリアなの 告白 博物館デート 生と若さの無軌道 マタイによる福音書 背負った十字架 マリアの見た風景 見たかった景色

それぞれのうしろ姿それぞれのうしろ姿

B T S のR Mが投稿した 話題の韓国エッセイ 待望の邦訳! しばらく立ち止まってしまっていたあなたへ。 スケッチブックにつづられた「あらたな視点」をもたらす言葉たち <著者のことば> 芸術家は、ほとんどの時を 沈黙のなかで、 事物と対話をつづけながら過ごしている。 木を削りながら素材と語り合い、 絵を描きながら左手と右手が対話する。 この無言の会話がふと途切れ、 静寂が流れるとき、 事物はささやきはじめ、 それぞれの物語がたちあがる。 ーーアン・ギュチョル <本文 植物の時間 より抜粋> 花木だけでなく、冬はあらゆる草、虫、雑草までもが 変わらぬ姿で厳しい時間を耐えている。 だが、わたしたちには、それらを憐れむ資格があるだろうか。 その小さなものたちが無慈悲な自然にあらがわず、 岩のように黙々とときを待っているのに、 わたしたちはなぜときを待てずに苦悶し、葛藤するのか。 虚しさを何かで埋めるために、じっとしていられないわたしたちの焦りは、 植物たちからしたら滑稽に映ることだろう。

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