2021年12月15日発売
日露戦争終結から十二年たった、大正六年。敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していた。三月、警視庁の新堂は、連続強盗事件の容疑者を捕らえるが、身柄をロシアの日本統監府保安課に奪われてしまう。新たに女性殺害事件の捜査に投入された新堂だったが、ロシア首都での大規模な騒擾が伝えられ…。ロシアの属国と化した日本で、男は、警察官の矜持を貫けるのか。「もうひとつの大正」を描く、入魂の改変歴史警察小説、第二弾。
殺した後、一晩かけて遺体をバラバラにする殺人鬼ー通称「真夜中の解体魔」。婚約者を殺された救急医の秋穂は、深い悲しみを抱えながらもなんとか職場に復帰をしたところだった。そこに運ばれてきたのは、交通事故で重傷を負った美少年・涼介。無事、命を救うことができたが、手術室を出た秋穂に刑事が告げる。「彼は、『真夜中の解体魔』だ」とー。涼介に復讐しようとする秋穂に、涼介は涙を流しながら訴える。「僕は罠にかけられただけなんです」とー。無実に思える証拠を見せられた秋穂は、ためらいながらも涼介と真犯人を探すことになるが…涼介は真犯人に操られた哀れな人形なのか、それとも周囲を操る冷酷な人形遣いなのか。衝撃のクライマックスに、きっとあなたは絶叫する。
野望、宿命、誇り、謀略ー様々な因縁が交錯する上田城攻防戦。民とともに、一族の存亡と男の夢を賭けた真田家の戦いに刮目せよ!!舞台は稀代の策士・真田昌幸が愛して作り上げた、信州小県郡、上田の地。日の本を真っ二つに分けた大乱に強大な敵が攻め来る。敵は天下取りへ驀進する徳川家康。二十倍の大軍勢を前に、一族、家臣、城、領地、民、忍び、すべてをつぎ込んだ真田の戦略が動き出す。密命を帯びた真田忍びの源吾は、真田信幸付き小姓に姿を変え、敵味方の間を駆け続ける。果たして若き忍び武者の役割とは!?そして、真の正体とは!?
時は享保。異界と現世が混ざりあった江戸の町にてー徳川綱吉が治める貞享の世にて、突然現れた“異界の門”より、子犬人ーコボルトが江戸に降り立った。その愛らしい姿を見た綱吉公は彼らを深く愛し、保護をするよう命じる。その後、時を置いてやって来たえるふやどわあふとも幕府は友好関係を築き、異界の知識を得ることになった江戸の世は一足早い文明開化を迎えていた。さらに時が流れー徳川吉宗が治める享保の時代では、コボルトをはじめとした異界の住人が江戸っ子としてすっかり町に馴染んでいた。江戸城内に秘匿された異界の門の残滓、異界迷宮によって得られる資源を求めた吉宗公は、御庭番の青年、犬界狼月とコボルトのポチに異界迷宮攻略を命じる。その日から、狼月とポチの、花のお江戸と迷宮を行き来する奇妙な生活が始まるのであった。「小説家になろう」発第2回アース・スターノベル大賞奨励賞受賞作。
結婚式を終え、正式に夫婦となったカロリーナとエドワード。しかし政略結婚ゆえ相手の愛情が自分に向いているとは互いに知らぬまま。一方帝国では数々の異変が起きていた。魔力の暴走、作物の成長速度と収穫高の向上に、魔物の出現率の低下…テオドールは原因を推定し、二人の避暑をかねたハネムーンに同行するが、避暑先では波乱が待ち受けていてー第2回アース・スターノベル大賞奨励賞受賞作、お待ちかねの第2巻。
ハスブナル国とのあれこれ以来、平和なアーライル国。ドロードラングでも新しいカップルや子供が誕生したりする中、いよいよお嬢も15歳に。新年早々目覚めると、結婚式の予行?が始まろうとしていてーウェディングドレス姿で大団円&祝学園卒業!!の最終巻。その後のSSもたっぷり収録、大満足の一冊!!
「魔人は……あとどれくらい世界に残っているのかしら?」 ザビリアと再会し、カーティス、ブルー、グリーンの三人とともに竜の住処で歓待を受けるフィーア。 楽しい時間を過ごした翌日、霊峰黒嶽の探索に出掛けた三人に対し、ザビリアとともに留守番をするフィーアだがーー 一方、カーティス、ブルー、グリーンの三人は、薬草摘みの最中に黒髪黒目の少女と出会う。 魔人の特徴を持ちつつも、人間にしか見えない少女に対し、カーティスは静かに剣を向ける。 300年間姿を現さなかったはずの魔人との、突然の邂逅。 強大な“敵”を前に、フィーア最大の危機!? 霊峰黒嶽編の後日譚に加え、人気投票1〜6位のキャラクターの特別エピソードを収録! なんと全体の約半分が書き下ろしという、過去最高のボリュームでお届け!
クラスメイトのほとんどが召喚者である賢者から“ギフト”を与えられたにもかかわらず死んでいく中、元々特殊な“即死能力”を持っていた夜霧と壇ノ浦流弓術という古武術の達人だったのに加え、壇ノ浦もこもこという強力な守護霊が憑いていた知千佳は、元の世界に帰るために着々と“賢者の石”を集めていた。そして、この世界の神であるマルナリルナが死んだことで封印が解け、“賢者の石”は女神ルーとなり夜霧たちに協力してくれることになる。一方、UEGと名乗る女神は世界を滅ぼそうとして夜霧に倒される。ところが、この世界に来てからの全てが夢だったことにされてしまいー。書き下ろし前日譚シリーズ「弟子」を収録。
イザベラの見聞を広げるため、男性陣とは別行動中をしていたアルマたちは、精霊村で彼らと合流する。村の近隣では不可思議な事件が起こっており、その謎を解くにはある人物の協力が必要だった。そうしてアルマが呼び出したのは魔族で、しかも彼女の「父」」だというーー事件を解決するため父オリアクスと行動を開始し、導かれたのはフォルカスの母国フェザレニア。一家とも初対面だし、事件の鍵はどうやらフォルカスの妹が握っているようでーー
各分野でエキスパートの両親、兄姉を持つリリアーヌは、最高水準の教育を受けどの分野でも天才と呼ばれる程の実力になっていた。しかし、わがままにならないようにと常にダメ出しばかりで、貴重な才能を持つからと引き取った養子を褒める家族に耐えられず、彼女は家出を決意した。作った魔道具は高く売れ、歌を披露すると大観衆になり、レアな魔物は大量捕獲ー家族からの評価が全てだったリリアーヌは、無自覚にあらゆる才能を発揮していき…!?
ギルドからの緊急依頼で腐食の大地に向かったレクス一行。しかしメグリが突然姿をくらます。その行方を捜したみんなが目にしたのは、隠されたメグリの意外な事実だった。秘められてきたメグリの本当の姿とは?レクスの魔法が腐食の大地に轟き、単身最強の敵へと挑んだリリエラが秘めたる実力を発揮する!!巻末書き下ろしエピソード『お姫様冒険記』を収録!ドラゴンスレイヤーズのメンバーもレクスチート教育のおかげで着実にランクアップ!思わぬ新展開を繰り広げる新章、スタート!!
現実世界にモンスターがあふれて11日目。 謎の少女に課されたクエストをクリアしたカズト達が手に入れたのはーー人間からの『進化権』! 新たな可能性と『安全地帯』での生活を手に入れたカズトだったが、突如として現れた高レベルモンスター・ドラゴンの襲撃により事態は急変する。 更に喰った人間の存在すら奪い去る超大型モンスター・トレントのペオニーによる襲撃も重なり、ドラゴンも交えた三つ巴の戦いが幕を開ける! 『安全地帯』をペオニーに囲われたカズトが思いついた起死回生の策はーー 「アイツをーーあのドラゴンを仲間にできれば……もしかしたら!」 愛するモフモフと共に、元社畜が生存を賭けた戦いに挑む!!
皇帝の十三番目の子供という生まれながらの地位チートに加え、生まれつきレベル∞、かつ、従えた他人の能力を自分の能力にプラスできるというチートスキルを持った世界最強のステータスを持つノア。天より与えられた才能を持つノアは、魔剣の中でも最上位に君臨する水の魔剣レヴィアタンをリヴァイアサンへと覚醒させ、さらには完全治癒薬ハイポーションの生成に成功し、また一つ偉大な功績を残す。最強の力を手にし、国を導き、新時代を築いていく皇帝ノア。しかしそんな彼から思いもよらぬ提案が…「武闘大会のようなものを開かせたい」親征を控えた大事な時期の、突然の発言に困惑する部下たちだが、その裏には、さらなる発展を考えたノアなりの考えがありー。まだまだ自身が掲げる理想の皇帝としては程遠いノアだが、着実に、一歩ずつ偉大な皇帝として、歴史に名を刻んでいく!!
≪TVアニメ 好評配信中!!≫ ≪シリーズ累計200万部突破!≫ ≪「小説家になろう」にて日間1位、週間1位を獲得!≫ ≪累計1億PV突破!≫ ≪初巻18刷達成!≫ ≪WEBサイト「ガンガンGA」、アプリ「ガンガンONLINE」「マンガUP!」にてコミカライズ&スピンオフ小説好評連載中!≫ ≪このライトノベルがすごい!2019 単行本・ノベルズ部門9位!!≫ 300年スライムを倒し続けていたら、 いつの間にかーー女神様がカエルになってました!? 今度は何の件でニンタンを怒らせたの?…なんて軽く考えていた私。 ところが、ニンタンも戻せずすっかり困ってしまっている様子でーー!? 他にも、ヴァーニアと料理大会に出たり(私は助手!)、 シャルシャが精霊に弟子入りしたり(しばしの別れ…(涙))、 フラタ村に怪しい宅配サービスが生まれたりします! 巻末には、ライカのはちゃめちゃ“学園バトル” 「レッドドラゴン女学院」も収録でお届けです!!
「ユーリ様って、すごく悪役っぽいですわよね」 「僕にシンパシーでも感じているのか? 迷惑だからやめてくれ」 無能と蔑まれる悪役令嬢と天才と敬遠される悪役令息の、不器用だけど温かい恋物語。 名門貴族の出身でありながら、“名無し”と呼ばれる最弱精霊と契約してしまった落ちこぼれ令嬢ブリジットは、その日第三王子ジョセフから婚約破棄を言い渡された。 彼の言いつけでそれまで高慢な令嬢を演じていたブリジットに同情する人物は、誰もおらず……そんなとき、同じ魔法学院に通う公爵令息ユーリが彼女に声をかける。 「第三王子の婚約者は、手のつけられない馬鹿娘だと聞いていたが」 何者をも寄せつけない実力と氷のように冷たい性格から氷の刃と恐れられるユーリだが、彼だけは赤い妖精と蔑まれるブリジットに真っ向から向き合う。やがてその巡り合わせは、落ちていくしかなかったブリジットの未来を変えていくきっかけになりーー。 「……まったく、無駄に心配させられた」 「……心配、してくださったんですの?」 そんな中、彼女が契約した最弱精霊にも覚醒の兆しが見え始め……? ーーこれは無能と蔑まれる悪役令嬢と、天才と敬遠される悪役令息が惹かれ合い、やがて恋に落ちていく物語。
魔法の道を極め神域の魔法使いと呼ばれた男は、死の間際に転生魔法を使い、五〇〇年後の世界でルシアンとして新しい人生をスタートさせる。なぜか魔法技術が退化していた世界で前世の技術や知識を広めて魔法技術の改革をするべく、魔法学院に通いはじめたルシアンは、その規格外の魔力で早くも学院内で頭角を現し始める。そんな中、学院対抗の魔法競技会が行われる。競技会に国王が来場することを知ったルシアンは、そこで自身の独自魔法を披露し、新たな魔法理論を提唱すべく出場を決めるのだが…。
地球が回りつづけねばならぬのなら未来は貴方がたが決めるのよ。生きるためなら他人となるも厭わぬ、そんな人生の許された時代に大西洋を往還する者たちの運命。スーザン・ソンタグ絶賛のデビュー作『都会のヴードゥ』から16年、ブエノス・アイレスの映画作家が還暦からの新生を遂げた奇跡の短編集。