2021年12月21日発売
「怪と幽」9号では「家」を特集! 「ステイホーム」が呼びかけられ、家で過ごす時間が増えました。本来なら心休まる場所である「家」でナニかが起きたら……憩いの場は一転して、恐怖の牢獄へと変貌することでしょう。 近年、松原タニシ『事故物件怪談 怖い間取り』や雨穴『変な家』がベストセラーとなり、小説では小野不由美による連作「営繕かるかや怪異譚」、澤村伊智『ししりばの家』、アンソロジー『家が呼ぶ 物件ホラー傑作選』……といった濃厚な家系(いえけい)作品が注目を集めています。 化け物屋敷から事故物件までーー引き籠りがちないまこそ、我が家の“怪と幽”を堪能しよう! ●特集 あやしい家 【対談】辻村深月×大島てる 場所の魔力、家族という呪縛 【対談】澤村伊智×松原タニシ 事故物件への複雑な思い 【創作】雨穴 不安な家 【寄稿】荒俣宏 こわい家を建てた人々 【寄稿】一柳廣孝 いつの世も家の怪異は恐ろしい 【寄稿】加門七海 日本家屋の呪術 【レポート】川奈まり子 怪談作家の成仏不動産ルポ “成仏”が事故物件の未来を救う!? 【寄稿】吉田悠軌 幽霊屋敷か事故物件か 【寄稿】東雅夫 文豪たちの怪しき我が家 【ブックガイド】朝宮運河 それでも家は呼ぶーー〈家系〉ホラーブックガイド ●小説 京極夏彦、小野不由美、有栖川有栖、近藤史恵、恒川光太郎、澤村伊智 ●漫画 諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 ●論考/エッセイ 小松和彦、東雅夫、加門七海、村上健司&多田克己 ●グラビア 泉朝樹、芳賀日出男、佐藤健寿、怪食巡礼 ●怪談実話 村田らむ、鳴崎朝寝、岡利昌 ●情報コーナー 押切蓮介×泉朝樹、波津彬子×山内麻衣子、宇佐美まこと、伊藤龍平、氷厘亭氷泉、岩国物の怪地図研究会、中野晴行、藤川Q、谷原菜摘子 etc……
昭和一五年、英仏との戦争に突入した日本に、米国も宣戦を布告。連合艦隊はマリアナ諸島において米太平洋艦隊と激突する。航空機の積極活用により勝利を得たものの、この勝利は逆に米国の戦意を高める結果となり、講和の道筋はまったく見えなくなった。 戦線の拡大を望まぬ山本五十六はトラック諸島を根拠地として守りを固めようとするが、米国は長距離爆撃機を繰り出しこれを妨げる。空爆を封じるためにビスマルク諸島ラバウルを押さえるべきとの軍令部の命令が下り、主力戦艦を欠いた連合艦隊は、空母を結集した機動部隊を編成した。対する米太平洋艦隊も空母を中心に据えた艦隊を送り出し、ここに、史上最大の海空戦が開始される!
2017〜2019年に上演された「舞台 デルフィニア戦記」に合わせて刊行された「デルフィニア戦記公式ガイドブック」に掲載された三中篇に加筆の上、収録した外伝集。 「王女誕生までの七日間」 国王に返り咲いたウォルはリィを王女に迎えると公表。型破りなリィの言動に王宮の人々は否応なく振り回されていくーー。 「鷹は翔んでいく」 服飾職人フランクルが婚礼衣裳の注文を受け王宮に赴くと、肝心の姫ぎみはなぜか行方不明。ようやく面会かなった時は、結婚式まであとひと月……。 「国王の女難」 王妃リィには望めない“愛する者と過ごす、国王ウォルのやすらぎの時間”のために、バルロとイヴンが競い合い選りすぐりの愛妾を紹介するが……? 「男の修行」 ファロット伯爵に呼び出されたシェラのお話。書きおろし。 「嵐の後」 愛妾として迎える前の、ポーラとウォルのお話。ほぼ書きおろし。
横溝正史ミステリ大賞・優勝賞作家、渾身のリーガルミステリ!ごく普通の一般人である二宮智樹はある殺人事件の裁判員として裁判に参加することになる。その裁判では、美容師の男が若い姉妹を殺害した事件が裁かれることになっていた。智樹ら裁判員の多くが美容師の有罪へと意見が傾くなか、八木麻衣子と名乗る若い女性だけは美容師の無実の可能性を訴える。だが評決になって、麻衣子は一転して有罪へと意見を変え、美容師には死刑判決が下る。裁判から数か月後、智樹は麻衣子とつきあうようになり結婚を申しこむが、なぜか麻衣子はそれを拒む。折しも美容師の事件の控訴審が開かれ、麻衣子は再び美容師の冤罪の可能性に言及していた。その矢先、麻衣子は忽然と姿を消す。彼女はなぜ姿をくらましたのかー。
寝つきが悪くて困っている人、夜中に目が覚めてしまう人、または一日中なんとなく不安が消えないという人も、寝る前にこの本を読めば、心を休めて穏やかな眠りに就くことができるだろう。この本に収められた物語には、子どものころに読んでもらった「寝る前のお話」と同じ力がある。