2021年12月27日発売
「現実を転覆する」韓国SFのめくるめく想像力による新しい時代の、新しい未来。ヒト、機械、鯨、ドローン、虫、ウイルス…星々に生きるものたちの6つの物語。新鋭から巨匠まで、韓国SFの最前線。
地球上の兵器システムをすべて月に移し、軍拡競争をAI任せにした人類であったが、月面での兵器の進化がその後どうなっているのか皆目わからない。地球から送られた偵察機が一台も帰還することなく消息を絶つに至り、泰平ヨンが極秘の偵察に赴くが…レムの最後から二番目の小説にして、“泰平ヨン”シリーズ最終話の待望の邦訳。
一流の証とされた新聞連載の仕事を再現。昭和8年(1933)の息吹きが、88年の時を経て、新漢字・新仮名遣いでよみがえるー。邦枝の「江戸」を絵で昇華させた“雪岱調”の完成形、記念碑的作品。挿絵59点+カット7点完全復刻。
王太子のため、国のため尽力したにもかかわらず、異世界から来た聖女に手柄を奪われ、挙句の果てに王太子から婚約破棄までされてしまった公爵令嬢レオノーレ。ついでに王太子妃となる聖女の侍女になるよう申しつけられーー。打ちのめされる彼女に優しく声をかけるのは、王太子の双子の弟ディートハルト。「ねえ……王太子、殺す?」「あなた何を言っているのか、理解していますの?」この物騒な幼馴染をどうにか制し、ひとまず離宮で一緒に暮らすことに。王家を捨て田舎暮らしを実現するため、農作業や洗濯、料理の修業にともに励むのだけれど、自分に懐きまくっていたディートハルトがふと見せる恋の駆け引きに胸が高鳴るようになりーー?
伯爵令嬢テティスは、社交そっちのけで魔導一筋の「珍獣令嬢」。宮廷魔導士になるための足がかりとして出場した魔導武闘大会で優勝するも、褒美として国王から直々に「愛され末っ子王子」として人気の高い第三王子ベリザリオの婚約者に指名されてしまう。令嬢教育を無視して魔導に打ち込んでいた自分が王宮暮らしなんて……と絶望していた彼女だが、ひょんなことから国家転覆の陰謀に巻き込まれ、国家機密に触れてしまう。その上、黒幕をおびき寄せるため、なぜかベリザリオと同居するはめに!? 押しつけられた婚約者同士、最初はギクシャクしていた二人だが、共に暮らすにつれて関係性に変化が……?
韓国における女性作家の草分け 朴景利による大河小説『土地』第四部完結! 全五部・20巻のうち第四部の完結編にあたる15巻では、満州事変、上海事変、盧溝橋事件そして日中戦争へと争いが拡大していく時期(1931年〜1938年)の中国、韓国、日本を舞台に物語が進みます。 15巻 あらすじ 独立運動の資金を得るために寛洙が中心となって計画した晋州での強盗事件には、吉祥も陰で協力していた。平沙里の村人の間では、社会の変容から世代間に齟齬が生じ、家族が揺らいでいる。学校を追われて家出した寛洙の長男・栄光は、東京で進む道を模索していた。日本の傀儡政権・満州国が建国され、間島の独立運動に対する圧力も強まり、活動家たちは活路を探っている。 そんな中、一時は東京に滞在していた仁実がハルビンに姿を現した。彼女を捜し続けていた緒方次郎も、新京で職を得ていた。新京で自動車修理工場を経営する弘の元には、異父姉の任や密偵だった金頭洙が訪ねてきて、不気味な影のようにつきまとう。 第四部 第四篇 仁実の居場所 三章 強盗事件 四章 葬式の日の夜 五章 東京の仁実 六章 栄光の負傷 七章 永鎬の母の頼み 八章 牛耳里で 九章 満州事変 十章 趙容夏の自殺 十一章 養子の話 十二章 姉と弟の再会 十三章 良絃と李府使家 第四部 第五篇 悪霊 一章 自動車修理工場 二章 東盛飯店で 三章 仁実の変身 四章 老婆になった任 五章 南京虐殺 六章 日本人の時局観 七章 旅立つ馬車 訳注 訳者解説