2021年12月発売
辺境の冒険者ギルドで職員として働く、邪神の前世を持つ少年、コウヤ。いつものように楽しく仕事をしていた彼の元へ、とある依頼が持ち込まれる。それは、王国全土で勢力を誇る大盗賊団『霧の狼』の討伐! 各地にある盗賊の支部を一挙に殲滅すべく、コウヤが持ち出したのはーーマンタ型の巨大飛行船!? ステルス機能も搭載したオーバーテクノロジーの産物が、異世界の空を舞う! しかし、『霧の狼』はどうやらただの盗賊ではないようで……討伐の先に待っていたのは、王家をも揺るがす大事件だった!?
超貴族主義の国で奴隷のように働かされていた鑑定士の青年、アルト。彼は敵国の軍人に鑑定の才能を見抜かれ、母国を捨てて帝国へ亡命することになった。帝国を襲った邪竜を倒し、〈蛇殺しの英雄〉と称されるようになったアルトに言い渡された新たな任務は……休暇を楽しむこと。初めて与えられる休日に驚いたものの、彼は可愛い後輩や新しく知り合った剣士の天然少女と共に、思う存分帝都散策を楽しむのだった。その一方で、アルトの母国に住む悪党貴族が帝国を破滅させるための次なる計画を立てておりーー?
整形外科医の惣太は大学病院の若きエース。関東一円を牛耳るヤクザの御曹司・伊武の命を救ったことをきっかけに二人は結ばれ、絶賛ラブラブ交際中。愛し愛される喜びに幸せいっぱいの惣太だったが、ある日を境に、伊武の本家で暮らす双子の茉莉と悠仁のまわりで怪しげな出来事が起き始めて…?人気作家・谷崎トルクが贈る、いまだかつてないホスピタル・ラブコメ、待望の第3巻!
累計630万部超の大ヒット異世界×自衛隊ファンタジー新章開幕! 「ゲート」シリーズ始まりの物語「銀座事件」が小説化! 20XX年、8月某日ーー東京銀座に突如『門(ゲート)』が現れた。中からなだれ込んできたのは、醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。彼らは奇声と雄叫びを上げながら人々を殺戮しはじめ、銀座はたちまち血の海と化してしまう。この事態に、政府も警察もマスコミも、誰もがなすすべもなく混乱するばかりだった。 ただ、一人を除いてーーこれは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
「第1回アルファポリス次世代ファンタジーカップ」ユニークキャラクター賞受賞作! 『魔物使い』のジョブを与えられたティーゴは、しかし一匹の魔物もテイム出来ない落ちこぼれ。彼は幼馴染が結成した冒険者パーティで、必死に雑用係の任を果たしていた。ところが、ダンジョンの攻略中に事件が発生。強大な魔獣フェンリルが突然現れ、ティーゴは囮として見捨てられてしまったのだ。さすがに未来を諦めたその時ーーなんと、意図せずしてフェンリルの使役に成功してしまう! SSSランクの聖獣でありながら、なぜか人間臭いフェンリルに、ティーゴは『銀太』と命名。数々の聖獣との出会いが待つ、自由気ままな旅が始まったーー! 元落ちこぼれテイマーの”もふもふ無双譚”開幕!
異世界に転生して、女神様から万能の錬金術スキルを与えられた僕、タクミ。前世ではほぼ女性に縁のない人生を送ってたんだけど、こっちでは何故か奥さんが三人もいるんだよね……不思議。それはさておき、その奥さん達がこのたび出産を迎える事になった。めでたいなぁと喜んでいたのもつかの間、ん? 三人同時ってどういう事!? そももそも、赤ちゃんのお世話って何をすればいいの? 何を食べさせていいの? 何をしたら喜んでくれるの? うわぁ知らない事だらけだ! これはいつも通り錬金術に頼るしかない!
最強最古の神竜の魂を持つ青年ドラン。世界を滅ぼす終焉竜との死闘を終えた彼は、故郷のベルン村で安息の日々を送っていた。ある日、ドランの“魂の娘”レニーアが、ガロア魔法学院の生徒を引き連れてベルン村を訪れる。彼女は国内にある魔法学院の頂点を決める『競魔祭』の連覇を目指し、代表選手の特訓を行う為にやって来たのだ。そんな彼女が模擬戦の相手として目をつけたのは、モレス山脈に住まう竜種。地上最強種の胸を借りるという前代未聞の提案に、生徒達は震え上がる。竜種の側も困惑する中、ドランの全面協力により舞台は整えられ……ついに地獄の強化合宿が幕を開ける!
ある日気が付くと、タブレットを持ったまま、異世界の街にいたケント。便利なアプリを駆使して、冒険者・魔法薬師として活躍する彼は、ギルド職員の護衛付きで上級ダンジョンに入ったり、その職員に料理を教えたりと、気ままに日々を過ごしていた。そんなある日、ケント達は仲間とともに、以前招待状が送られていた妖精族の国に足を運ぶ。国内を観光し、友人のデレルの家でもてなしてもらって楽しく滞在していたのだが……王女のナディーが、妖精族のみが罹る奇病「人形病」に感染してしまう。王女の治療法を探すため、ケント達は奔走するーー王女の危機もタブレットの新アプリで挽回! 超快適な異世界ライフ、第5弾!
王国に協力することを断り、気ままに異世界を旅していたトーイチ。旅の途中、彼は「勇者温泉」なるものの評判を聞きつけ、魔王国にたどり着いた。魔王国の温泉街にある旅館でしばらくダラダラ過ごしていたトーイチだったが、偶然出会ったトラブルメーカーのソウシ夫妻に連れられ、誰もクリアしていない特級ダンジョンを攻略することになる。しかし、そこにいかがわしい思惑を持つ王国兵の軍勢が介入してきて、のんきにダンジョン探索を楽しむどころではない事態に!?果たしてトーイチは、強力な魔物達が巣くうダンジョンを踏破できるのかー?湯けむり大冒険!!「第13回ファンタジー小説大賞」奨励賞作品、完結!
謎のスキル【ログインボーナス】の力で、底辺冒険者から一躍、国の英雄にまでなったブライ。彼が暮らす北方の村は、度重なる魔族の襲来で疲弊し切っていた。手始めに、ダンジョン攻略を通じて目前の食料難を乗り切ることに成功。そして余った分を近くの温泉街に売って一儲け……と意気込んだものの、有数の観光地であるはずのそこも苦境に喘いでおり、断られてしまう。そんな中、仲間のエストが提案したのはーー『スパリゾート開発計画』! 巨大な温浴施設を建設して、村も温泉街も復興させようというのだが……予想外の敵が現れて、辺境改革は思わぬ方向へ走り出す!?
神様の娘を助けたお礼に、無限の経験値と超スキルを授かれるようになったユーリ。邪悪なセクエストロ枢機卿の罠によって放浪の旅に出た彼は、道中でとある山賊のアジトを壊滅させたことにより、周囲の人々から魔王と呼ばれるようになってしまう。だがユーリはこの噂を利用して、近隣の国で国民に圧政を敷く悪い王様を成敗することを思いついた。一国という大戦力を相手に戦うためにユーリが召喚したのは……なんと、超巨大な巨神「メタトロン」だった!?
女神様の懇願に負けて彼女がお気に入りのゲームを再現した世界に転生し、美少年リアンを名乗ることになった就活生の俺。途中退場する悪役令息キャラのリアンとして、未来の英雄アルフレドを英雄様として育てるためにゲームのシナリオに沿って導くハズが、どこを間違ったのか彼に迫られることに!気づけば転生生活も5年経ち、学校を卒業した俺たちはそれぞれの道を歩む…つもりが、カッコよく成長したアルフレドは相変わらず俺のそばにいて…。ゲーム通り進むとやがて訪れる村の悲劇の日を回避すべく奔走する俺と、そんなことは知らずに情熱的に好きだ…と告白してくるアルフレドの未来はどうなるー!?
だって、ここは、僕の本当の居場所じゃないような気がするから。どうしてかはわからないけど、ただ、そんな気がするんだ。アインソフは100人目に出会った老人・ケセドからこの世界の秘密・宇宙の真理を学び、やがて自分の居場所を見つける。自分とは何か?本当の自分の姿を知り、真実の「愛」に気づく物語。
世界的作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの盟友、アルゼンチンを代表する作家のひとりビオイ・カサーレスの妻、アルゼンチンでもっとも裕福な女性のひとり、そして20世紀スペイン語文学におけるもっともエキセントリックな小説家、シルビナ・オカンポ。 1937年のデビュー作『忘れられた旅』から1970年の『夜の日々』までに書かれた5つの短篇小説集をもとにして編んだ日本独自の短篇選集。 数も形も明らかにされていない無数の蛇口からしたたる滴たちの轟音、鳥たちは蛇口の旋律を奏で、犬たちは満月の夜に蛇口の歌を吠える……チベットの奥地にある秘境を旅した思い出を、幻想かつ詩情あふれる文体で描く表題作「蛇口」、ブチ切れるたびに自らの肉体を嚙みちぎる猟奇的な自傷行為をくりかえし、自ら命を落としてしまう女の悲劇をユーモラスに語る「マルバ」、迷信深い女と結婚した語り手の男性が、見知らぬ女へと変貌していく妻を前に困惑する「砂糖の家」、聾啞学校全生徒の一斉失踪の奇跡譚「これが彼らの顔であった」、ボルヘス風の幻想譚「見えない本の断章」など、36篇収録。
2016年11月。盲目ながら2010年のショパン・コンクールで2位に入賞したピアニスト・榊場隆平は、クラシック界の話題を独占し人気を集めていた。そんなある日、「榊場の盲目は芝居ではないか」と絡むフリーライター・寺下が何者かに銃殺される。事件は深夜、明かりの消えた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は疑わない。窮地に追いやられた榊場だったが、彼のもとに、榊場と同様ショパン・コンクールのファイナリストに名を連ねたあの男が駆けつけるー!
かつて大学で親しかった仲間が東海岸の大屋敷を共同で借り切って過ごす夏休み。アルコールとドラッグとセックスに溺れて、子供たちは放ったらかし、そこに超弩級の暴風雨が襲来し建物も電力もやられてしまう。語り手イヴを含む12人の少年少女は無為無策の両親たちを見限り、幼い者たちを連れて迫り来る危機から脱出する。だが外に広がっていたのは黙示録のような混沌の世界だった。そして、壊滅的な状況で起こる出来事は、イヴの弟ジャックが持ち歩き「解読」している絵入り聖書物語をなぞり始める…気候変動、経済格差社会、世代間の断絶という今ここにある現実を、子供たちの冒険譚として、予言的で痛切ながら溌剌とした「気候フィクション」の名作。全米図書賞最終候補となり、「ニューヨーク・タイムズ」年間ベストテンに選ばれた。
おとなは誰でもはじめは子どもだったーー。 《あなたの心の中に王子さまを取り戻そう。》 職場や学校、恋愛、人間関係の悩みの中で消えてしまった「子どもの頃の自分」をもう一度見つけて、本当の幸せを手に入れるためのヒントが「星の王子さま」にはあふれている! 星の王子さまのように…… ■子どもの頃のものの見方で世界を見るためには? ■自分のことを大切にするためには? ■「急ぎのしごと」と「重要なしごと」を区別するためには? ■他人から理解されないことを受け入れるには? ■人生の新しいページをめくるためには? ■愛することを学ぶためには? おとなになった今こそ読み直したい、サン゠テグジュペリの不朽の名作。 自分らしく生きるために大切な、目には見えない宝物が、そこにはきっと詰まっている。
乙女ゲーム『Revolution』の世界に、ヒロインのレイ=テイラーとして転生した社畜OL・大橋零。そんな彼女の推しは攻略対象の王子たち…ではなく、悪役令嬢・クレア=フランソワだった!平民を毛嫌いしているクレアのいじわるを、嫌がるどころか嬉々として受け入れるレイ。前世でゲームをやりこんでいた彼女は、その知識と愛で、クレアとお近づきになることができるのか?推し一筋、激動のラブコメ・ファンタジー開幕!!
人はそれぞれの星を持っている。病気の少女のため、地の果てに棲む火守の許を訪れたサシャは、火守の老人と共に少女の星を探す過酷な旅に出るーー。世界的SF作家が放つ、心に沁みるハートウォーミングストーリー。 (本文より)サシャは東の孤島に立っていた。彼をこの世界の果てに放り出した帆船が、海と空の境界線に消えていく。最東端の島は、海に露出した錆さびた鉄片のようだった。周囲には命の気配すらない。 サシャは島の奥に向かって歩き出した。何日も船酔いに苦しみ、いまだに足下がおぼつかなかったが、小さな島は中心に辿たどり着くのもすぐだった。低い丘に、彼を見つめる怪しい目のような黒い穴が開いている。穴の周りには黒い石炭の層があって、ここが炭坑であることを示していた。坑道の側の開けた場所には石窯がそびえ立ち、見たこともないほど大きな鉄鍋が載せられている。ひっくり返せば、サシャが今まで見た中で一番大きな屋根にもなりそうだ。 といっても、サシャはこれまで遠出をしたことがなかった。大きな家を目したことだってない。ヒオリと恋に落ちたサシャにとって、大事なのは世界を見ることではなかった。だけど、彼は意を決し、彼女のために世界の最果てまで旅をしてきた。 石窯の火は消え、巨大な鉄鍋から独特の油臭いにおいが立ち上り、辺りに漂っている。 火守 訳者あとがき プロフィール
「組織で生きる者の矜恃」 オール書き下ろし新作 次世代ミステリー作家たちの警察小説アンソロジー 「孤狼の血」スピンオフ、「刑事犬養」シリーズ新作収録 収録作 葉真中顕 「上級国民」 刑事事件化されなかった交通事故に隠された真実 中山七里 「許されざる者」 東京オリンピックの裏で起きた悲劇 呉勝浩 「Vに捧げる行進」 街で頻出する落書き犯の驚愕の意図 深町秋生 「クローゼット」 バディを組む上野署の刑事が抱える秘密 下村敦史 「見えない刃」 性犯罪の捜査に乗り出した女刑事が見たもの 長浦京 「シスター・レイ」 半グレたちのトラブルに巻き込まれた謎の女 柚月裕子 「聖」 ヤクザに憧れ事務所に出入りする少年が目指すもの