2021年7月28日発売
婚約中で、同じアパートの隣同士の部屋に住んでいる百瀬と亜子。百瀬は、たまたま見かけた迷子のサモエドを追いかけたなりゆきでそのサモエドを一時的に預かることになった老婦人、小高トモエのサポートをすることに。一方、二世議員の宇野勝子は東京の花粉一掃を公約に、もえぎ村の杉林伐採を掲げて選挙に打って出る。杉林の守り神と崇められる神出鬼没の木こり、森林蔵と話を付けようとするがー。仕事に真っすぐな亜子、出産を控えた春美、浪人中の正水直…みんなの活躍から目が離せない!
「異端」の少年アキラと、彼が恋するAIドクターのエリカ。心の交流を通じ、感情や夢見る力を身につけた教育係のアンドロイド・ゴーレム3は、世界の秩序を覆すとてつもないものを作り出そうとしていたー。
罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー! 「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。 彼には、脅迫者を追及できない理由があった。 そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。 探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。 彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。 ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。 大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。 背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。
「もし万が一、冤罪が生まれるとするなら、それはほかでもない、君ら弁護人のせいだ」病院で起きた点滴死傷事件。入院中の4人の幼い子どもたちの点滴にインスリンが混入され、2人が死亡する。逮捕されたのは、生き残った女児の母親。人権派の大物弁護士らと共に、若手弁護士の伊豆原は勝算のない裁判に挑む!
「悽愴、怪奇、愛慾、冒険! これぞ真に大人の読むべき小説だ!」 直木賞受賞作「ナリン殿下への回想」の続編的内容である表題作はじめ、「MR・タチバナ」が語る数奇な物語の数々。著者が最も得意とする「創作実話」の観点から、未収録作品を精選した秀作集。 地獄への同伴者 亜米利加からの手紙 燃える地平線 五十何番目の夫 解説:谷口基