2021年9月発売
愛する両親を喪い、悲しみに暮れる乙女エミリーは、叔母の夫である尊大な男モントーニの手に落ちて、イタリア山中の不気味な古城に幽閉されてしまうー。刊行から227年を経て、今なお世界中で読み継がれるゴシック小説の源流。イギリス文学史に不朽の名作として屹立する異形の超大作、待望の本邦初訳!
2019年6月にスタートした韓国文学の源流シリーズは今回、短編選をスタートします。朝鮮文学時代から今の韓国現代文学に続く、古典的作品から現代まで、その時代を代表する短編の名作をセレクトし、韓国文学の源流を俯瞰できる10巻です。現代韓国文学に親しみ始めた読者が、遡って古い時代の文学も読めるようにしたいと考えています。 短編10巻、各巻は6〜10編の各時代の主要作品を網羅します。 各巻には小説が書かれた時代がわかるような解説とその時代の地図、簡単な文学史年表が入ります。よりいっそう、韓国文学に親しんでいただければ幸いです。 日本植民地時代の1930年代韓国は、プロレタリア文学とモダニズム文学との相克の時代。揺れ動く時代を背景に、若い男女の交友関係を軸に、社会運動にのめり込んでゆかざるを得ない暗い時代が描かれる。実りのない恋愛を通して強く自立した生き方を模索する愛と葛藤の日々が、読むものの心に深く響いてくる。 2021年8月上旬全国書店にて発売。
悲しい別れを乗り越え日常へと戻ったネロとミーちゃん。来る戦いのために勇者二人を鍛えながら、二都市でのお祭りを開催!冷えたエールに枝豆、モフモフふれあい所など盛りだくさんでお祭りを満喫。そして、勇者引き抜きの功績でまさかの貴族に!?ブロッケン山周辺を手に入れたので、まずは領地の整備&大掃除。モフモフ領地、運営開始します!
秋深まる季節、冒険者ギルド設立に向けて大忙しのエルト。ギルドの場所や建物を検討したり、併設するレストランのメニューを考えたり…と、そこに現れたのは危険なブルーヒドラ!新たなモフモフ種族やモフモフの着ぐるみを被ったS級冒険者も加わり、みんなでブルーヒドラ討伐&ギルド設立に奔走!領地発展はもうどうにも止まりません!?
サクヤが通う学園でついに「連合学園祭」が開幕!フユナはライバルのフィネスを倒し、常敗の第三学園の優勝を目指す。一方、フィネスは一目惚れしたサクヤの正体を掴み始めていた。様々な思惑が交差する中、二人の少女は学園祭で激突!積年の想いを剣にこめて斬り結ぶ。そんなフユナや仲間の願いを受け、サクヤは隠してきた最強の力を解放する!
信頼できる仲間たちとのんびりお店の経営を楽しむアルヴィン。ある日の仕入れ帰りに偶然助けたのは、フラヴィアと同じ超名家のご令嬢でー?庶民生活の体験にダンジョン探索、長年の願いが叶ってご満悦のザラお嬢様。しかし、砂漠に現れた魔族の砦のせいで、今度は領地に帰れない!?仲間と街に迫る脅威に、最強の魔剣を持つ商人が立ち向かう!
大人気プロジェクト小説版が登場! Paradox Live終了後、「BAE」「The Cat's Whiskers」「cozmez」「悪漢奴等」は、訪れた平穏の中でそれぞれの過去を思いだしていた。14人のラッパーたちが成し遂げたかった想いの原点が、4つの記憶の物語として描かれるーー ・アンがアレン、夏準と出会ってからBAE結成までの秘話を解禁! ・西門、神林、椿の三人で過ごした美しくも儚い日々が初めて語られるーー ・那由汰と四季の出会い、そしてサンタを信じる珂波汰にこっそりプレゼントを準備!? ・翠石組に玲央が加入した直後、紗月や北斎と夏祭りの出し物を企画するように依織から言われるがその意図とは・・・? ここでしか読めないオリジナルストーリーが満載!
警察専門のカウンセラー・高階唯子の仕事は、事件被害者やその家族のケアをすることだ。夫を殺されたのに自分こそ罰を受けるべきだという妻。誘拐犯をかばい嘘の証言をする少女。心の傷から快復したはずなのに、姉を殺した加害者に復讐した少年…多くを語らないクライエントが抱える痛みと謎を解決するため、唯子は奔走する。絶望の淵で、人は誰を想い、何を願うのか。そして長い沈黙の後に訪れる、小さいけれど確かな希望ー。深く胸に響く物語。
謎の焼死体、社長令嬢誘拐事件、不遇な少年たちの約束ーー。 全てを覆すための哀しき犯罪計画とは。 スリリングでいて、痛いほどに切ないーー。新潮ミステリー大賞作家の大飛躍。 コミュニティから爪弾きにされた三人の少年。父親が暴力団組長の玉山陸人。虐待を受け児童養護施設で育った日高航。愛人殺しの罪で服役中の父親を持つ冲匡海。不遇な少年たちは誓った。「真逆の世界」を実現させると。やがてヤクザとなった三人は、一件の放火事件をきっかけに、地元・新潟にある大手製薬会社の社長令嬢誘拐計画を立てることになるがーー。 【著者プロフィール】 生馬直樹(いくま・なおき) 1983年12月、新潟県生まれ。2016年「夏をなくした少年たち」で第3回新潮ミステリー大賞を受賞。そのほかの著書に『偽りのラストパス』『雪と心臓』。
二〇二〇年九月、新型コロナウイルスは第二波が収まりつつあった。安保宰三は体調不良を理由に首相を辞任、後継の酸ヶ湯政権がGotoキャンペーンに励み、五輪の開催に向けて邁進していた。そんな中、日本に新型コロナウイルスの変異株が上陸する。それまで目先を誤魔化しながら感染対策を自画自賛していた浪速府知事・鵜飼の統治下、浪速の医療が崩壊し始め…。浪速を再生すべく、政策集団「梁山泊」の盟主・村雨元浪速府知事が、大ボラ吹きと呼ばれるフリー病理医の彦根医師や、ニューヨーク帰りの天馬医師とともに行動を開始する。
フリーの分子生物学者(バイオハッカー)“Q”のもとにかかってきた一本の電話ーバイオソニック社のCEO(最高経営責任者)であり、Qと同じ研究室出身の織原純一郎が行方不明になったらしい。織原には失踪癖があり、今回もどこかでサーフィンにでも興じているのではないかと軽く考えるQであったが、CFO(最高財務責任者)牧村の話によれば、COO(副社長)の河原崎がCEOの解職動議を提出する気でおり、織原が臨時取締役会に出席しなければ解職は免れないという。開催日はちょうど一週間後。友人として、それまでに織原を見つけ出すことを依頼されたQは、手配された探偵兼ドライバーの黒人カカウとともに捜索に乗り出すが…。
気がつけば彼女の幻影を探す日々。孤独を抱えて生きる男にとって、カクテル『YOKOHAMA』を傾けながら「あの頃」に耽るひと時は、唯一自分の心と向き合える時間だった。表題作『未来への手紙と風の女』ほか、4作を収録。
2年前、佐藤が働くアフィリエイト広告の会社に、ひとりの女性が入社した。本名、栗原ミニ子。通称、ミニ。売れない小説家のミニは、天性の才能とセンスで商品が飛ぶように売れる広告を書き、業界で「フェイク広告の巨匠」と呼ばれ、祟められるようになる。しかし、ミニの傷を知るうちに、許されない関係になっていってー。表題作をはじめとして、「愛」にまつわる痛みや孤独を、暴力的なまでに描きぬいた短編集。