2021年9月発売
伝説の超越者“マジックイーター”としてトレーディングカードゲームの世界に転移したマサトは、行く先々でトラブルに巻き込まれながらも順調にレベルを上げていた。戦闘だけでなく、地震で倒壊した街の復興に協力したり、難病も治療できる癒やしの湯を造ったりと大活躍するマサトの人気は爆上がり!!一緒に暮らす仲間はもちろん、拠点を置いているローズヘイムの女性たちからも熱い視線を集めていく。しかし、異世界でまさかのモテ期(!?)を味わいつつ着々と生活基盤を整えるマサトをよそに、暗殺ギルド“後家蜘蛛”は凶悪な罠を張り巡らせていたー。
平凡な会社員の男は、気付くと幽霊と化していた。どうやら異世界に転移しただけでなく、最底辺の魔物・ゴーストになってしまったらしい。自らをシグムンドと名付けた男は悲観することなく、周囲のモンスターを倒して成長し、やがて死霊系の最強種・バンパイアへと成り上がる。強大な力を手に入れたシグムンドは辺境の森に拠点を構え、人化した魔物や保護したエルフの母子と一緒に、従魔を生み出したり農場を整備したり、自給自足のスローライフを実現していくー!
パンは好きだが白飯も好き。炊き込みご飯はもっと好き。どうも、グルメな素材採取家、神城タケルです。魔素が枯渇した北の大陸パゴニ・サマクにたった一人拉致られてきた俺。それで、不便だし寂しいで困ってるんだが、そう嘆いてもいられない。というのも、この地には俺以上に切実に困っている人々がいるのだ。善良な魔族、ハヴェルマの民。もふもふ可愛いコポルタ族。そして、王城に軟禁されていたルキウス殿下。そんな心優しき彼らをずっと苦しめてきた元凶が、魔素の停滞。だから俺は立ち上がろうと思う。大地に魔素の流れを取り戻し、みんなに笑顔になってもらうのだ!魔素の困ったトラブルにはご用命あれ!信頼の実績の素材採取家さんがいつでも駆けつけます!
ブラック企業で死ぬほど働かされ、不幸にも過労死した俺は、異世界に転生して、アルフレッドという名の6才の少年として生きることになった。前世が薄幸だった分、これからは家族と穏やかに暮らしたいと思っていたんだけど、魔法はチート級だし、剣技は大人顔負けだし、何だか穏やかじゃない!?さらにちょっとしたお手伝い感覚で村の整備をしてみたら、随分と立派な感じになってしまった。それで、評判を聞きつけ王都の騎士団が調査にやって来るし、時を同じくしてゴブリンの軍勢まで襲ってくるしで…もしかして俺、トラブル体質?
風の神シルフィリールのミスによって命を落とし、異世界に転生したタクミ。森の中で双子のアレンとエレナを保護した彼は、冒険者として生活を始めた。港街ルイビアで、ルーウェン家の邸に滞在し、冒険者と交流したり依頼を受けたりと、まったり過ごしていたタクミ達。そんなある日、ルーウェン家に嬉しい出来事が起こる。グランヴェリオとアルメリアの間に、長子のルカリオが生まれたのだ! アレンとエレナは、お兄さん・お姉さんになったと大喜びで、日々、ぷにぷに可愛い赤ちゃんを可愛がる。一方でタクミも、双子達が少しずつ兄離れできるよう、とある計画を立てていてーー
製薬会社で構造解析研究者だった持水薫は、魔法のある異世界ガーランドに、公爵令嬢シャーロット・エルバランとして生まれ変わった。『構造解析』と『構造編集』という二つのチートスキルを持ってー。ついに、長距離転移魔法の入手法を知ったシャーロット。これでようやく故郷に帰れる…と素直に喜んではいられなかった。なにしろ、目的の魔法はSランクダンジョン『迷宮の森』の奥深くにあり、そこに至るまでに数々の罠が待ち受けているからだ。しかも、神ガーランドが用意した特別な試練まで突破しなければいけないという。果たしてシャーロットは、長距離転移魔法を手に入れて、無事に家族と再会できるのか!?ネットで大人気の異世界大改変ファンタジー、堂々完結!
魔法が重視される異世界に転生後、最底辺の職業『解体屋』ながら、モンスターを倒し『解体』することで、数々の戦闘スキルを身につけたアレク。 ウォーレン学園の生徒として、史上最速でFランクダンジョンを攻略し一目置かれたアレクは、幼い頃によく遊んだ幼馴染ヴァルトと再会する。もう一人の幼馴染アリスとアレクの仲たがいが、誤解によって生じていることに気づいたヴァルトは、二人の仲を取り持とうとするも、アリスは闇の力を宿したネックレスによって、アレクの命を狙うよう洗脳されてしまっていた……。事態は悪化の一途をたどり、アレクとアリスは、ついに殺し合いの決闘に突入してしまうーー!
魔法適性が「植物」だったせいで、家から追放された元貴族の青年、アシュト。彼は父の計らいにより、未開の森、オーベルシュタインの領主として第二の人生を始めるのだった。絶縁状態だった家族と和解したアシュトはある日、魔境の最奥にあるという伝説の温泉の情報を耳にする。日々の疲れを癒そうと秘湯へ向かったアシュトを待っていたのは…なんと、烈炎龍と呼ばれるドラゴンが営む温泉宿だった。聞けば何やらワケありらしく、全然お客が遊びに来ないそう。そこでアシュトは植物魔法を駆使して、経営難の宿を立て直すことにー!?万能魔法師の異世界開拓ファンタジー、第6弾!
兄に疎まれ追放された小国の王子、レオン。二千年前の英雄の生まれ変わりである彼は、大国アルファリシアで冒険者稼業をする傍ら、転生前の仲間を探していた。前世の力を一時取り戻した反動で、呪いに侵されてしまうレオン。そんな彼を救うため、炎の精霊フレアが本来の「鬼」の姿に変化!レオン、そしてもう一人の家族との記憶が彼女にかつてない力を与えるのだったーフレアの術で窮地を脱したレオンは、やがて国王との謁見の機会を得る。その場には、暗躍する教皇ジュリアン、大国最強の騎士シリウスも列席。各々の思惑が、権力の中枢で交錯するー!かつての英雄仲間を探す、元英雄の冒険譚、過去に迫る第3巻!
異世界転移で迷宮最深部に飛ばされるも、災厄竜のウィズと共にダンジョンを脱出したゴウ。街で知り合いや飲み仲間を増やしながら、美酒と美食を楽しむ日々を過ごしていた。しかし、隣国ハイランド王国の王都を魔王軍が包囲したとの急報が入り、国王救出のためゴウたちも現地へ向かうことに。魔王は恐るべき災厄竜が消失したと思い込んで領地拡大を目論んでいたのだが、桁外れの実力を持つゴウとウィズがあっさり制圧。無事戦争は回避したと思いきや、今度はなぜか両陣営の橋渡しまで任されて…。魔人族と人族、和解のカギはやっぱり「食」だった!?異世界グルメ探訪ファンタジー、第2弾!
勇者に恋人を奪われ、Sランクパーティーを追放されてしまった戦士トール。“経験値貯蓄”スキルが覚醒し、レベル300となったトールは、旅先で出会ったカエデたちと共に傷心を癒やす旅を続けていた。かつての恋人で今代の魔王であるリサと、裏切りの勇者セインを必ず自身の手で討つと決めたトールは、グレイフィールドの神殿で聖武具を手に入れ、狂戦士の谷でレベルアップを図る。その準備の最中、グレイフィールドの王都にセインが襲撃してきてー!?事態を収めたトールは、セインとリサとの決着をつけるべく、魔族の支配する暗黒領域へ向かうことに。魔族に偽装して暗黒領域に足を踏み入れたトールたちは、魔族のピオーネの案内を受け都へ。だが、その道中でピオーネに正体を知られてしまいー!?Lv300級の諸国漫遊ファンタジー、第3幕!
家族の愛を知らぬまま死に、二つの人類が生存競争を繰り広げる世界で新たな生を受けた少年ユーリ。彼は騎士院で学ぶかたわらでホウ社の事業を拡大し、いずれ来たる祖国の亡びを見越して“新大陸”の発見を目指していた。そんな中、隣国のキルヒナ王国と“もう一つの人類”であるクラ人の遠征軍ー“十字軍”との戦争がついに始まろうとしていた。そしてユーリは女王の要請により、王女キャロルをはじめとした学生からなる観戦隊を率いて、前線を視察しに行くことに。隊長として初めて隊を率いるユーリは、単身で下見も行い、万一のことが無いよう万全を期していた。前線とはいえ、王鷲による上空からの視察。この旅路には本来、大きな危険など無いはずだったが…!?のちに「魔王」と呼ばれる男が、初めて戦場を目の当たりにしようとしていたー。「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、戦争の恐怖を知る第4幕!
時代遅れの姿から『芋くさ令嬢』と呼ばれていたアニエス。彼女は、王女に婚約破棄された公爵令息・ナゼルバートを助けたことで、彼との結婚&辺境で暮らすことを命じられてしまう!成り行きで始まった辺境生活だったが、アニエスはのびのびした暮らしを満喫!夫となったナゼルバートとの関係も良好で、ついには彼から告白を受けることに!アニエスも、妻として大切にしてくれるナゼルバートへ想いを伝えようとするが、うまくいかない日々が続く。そんな中、王都からナゼルバートの元部下・トッレがやってくる。いつも元気だったトッレが珍しく落ち込んでいたため事情を聞くと、彼もナゼルバート同様ロビンに婚約者を奪われたと判明し!?さらに、その婚約者・リリアンヌを諦められないトッレから、彼女はアニエスたちが暮らす辺境に入ったとの情報がもたらされー。次々に舞い込んでくる問題に、アニエスたちの新婚生活はどうなってしまうのか…!?
構想30年!! 橋本治が挑んだ、空前絶後・前代未聞の全体小説、3000枚超の遺稿と共に遂に刊行! 千州最大の都会である比良野市では、志附子湾を埋め立てて「人工島」を作る計画が着々と進んでいた。それを知った国立千州大学二年生のテツオとキイチは、すでにある市民運動に共感することが出来なかったので、新しい反対運動を立ち上げる。彼らにとって唯一ピンと来るのは、「人工島?そんなのいらないじゃん」という、そのことだけだったのだ。 大学ではテツオとキイチを中心に同好会が組織され、人工島建設への反対運動が動き始めるが、話はやがて彼らの父母、祖父母、兄弟、近所の人々の人生にまで脱線し、街全体の歴史とそこで生きる人々の姿が浮かび上がっていく。 架空の地方都市を舞台に、この国の姿を描いた未完の大長編!! 創作の秘密を明かす500枚を超える「人名地名その他ウソ八百辞典」と、本作品の舞台である架空の街、比良野市及びその周辺について著者自身が描いた「人工島戦記地図」付。 ページ数 1376頁。 【本文より】 平成四年の一九九二年の五月のある日、キイチの部屋でゴロゴロしながらテレビを見ていたテツオは、「こんなのいらねーよなー」と言った。 テレビは夕方のニュースで、「志附子湾人工島計画に反対する市民の動き」というのをやっていた。 比良野市長の辰巻竜一郎は、「比良野市の発展と志附子湾再開発のため」に志附子湾の四分の一を埋め立ててしまうような「人工島計画」を発表し、それに対して「環境派の市民団体」が反対を表明しているというのだった。 【著者】 橋本治 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。大学在学中よりイラストレーターとして活躍。77年「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作入選。以後、小説、評論、戯曲、古典の現代語訳等幅広く活動する。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞受賞。2019年1月29日逝去。享年70歳。
ベトナム戦争、学生運動、新宿西口フォーク集会…。わが国の端境期だった1970年前後の新宿に屯した若者たちの生態を、みずからの体験を元に描いた力作!
四大奇書さいごの未踏峰、いよいよその頂へ。衣服、食物、男女、宗教…。微細にわたる圧倒的な描写を渾身の筆で受け止めた充実の訳文と、読みごたえある訳注。生活感情をあざやかに追体験させる作者のするどい眼差し。
2歳のある時、転生者であることを思い出した侯爵家の四男・ヴァン。周囲に神童と期待されて成長したヴァンが、8歳の時に授かったのは『生産魔術』。それは、攻撃魔術が優れているとされる世界で、“役立たず”のハズレ適性だった。貴族には相応しくないと父親に失望されたヴァンは、専属メイドのティルをはじめ、僅か数名で名もなき辺境の村の領主として追放されてしまう。そこは、人口百人ほどで特産品もない、存亡の危機に瀕した寂れた村だったー。現状を目の当たりにしたヴァンは、前世の知識と“役立たず”とされる生産魔術で村を発展させ、楽しく暮らしていくことを決意する。冒険者の装備を整え、家を建てるだけに留まらず、巨大な城壁を造り、さらには防衛用バリスタを配備!?名もなき辺境の村は、やがて巨大都市へと変貌していくー!追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、開幕!