2022年1月発売
死にたいキャバ嬢×推したい腐女子 焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。 人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。 「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開くーー。 「どうして婚活なんてするの?」 「だって! 孤独だし、このまま一人で仕事と趣味だけで生きていくなんて憂鬱です。最近母親の結婚しろアピールがウザいし、それに、笑わないで欲しいんですけど、子供だっていつかは欲しいって思ってます」 「仕事と趣味があるのに憂鬱なの? ていうか男で孤独が解消されると思ってんの? なんかあんた恋愛に過度な幻想抱いてない?」 「私は男の人と付き合ったことがないんです」 推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は……。 金原ひとみが描く恋愛の新境地。 【著者プロフィール】 金原ひとみ(かねはら・ひとみ) 1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。04年、同作で第130回芥川賞を受賞。ベストセラーとなり、各国で翻訳出版されている。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞。21年『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を受賞。
几帳面な「ぼく」と自由なアントワネットは、愛に満ちた理想の二人だったー子どもに恵まれないことをのぞいては。原因が不明のまま時はいたずらに過ぎ、夫婦の間の亀裂は徐々に広がっていく…。選択できない人生のままならなさを、オランダの実力派が静謐な美しい筆致で綴る。
大陸五大ギルドの一つ『王獣の牙』所属の付与魔術師、レイン・ガーランドはある日突然ギルドを追放された。信じていた仲間に裏切られたやるせない気持ちを抱えて、レインはギルド全ての防具にかけていた『強化ポイント』を全回収し、代わりに手持ちの剣と服に付与してみるとー安い銅剣は伝説級の剣に比肩する破壊力を持ち、単なる布の服はオリハルコン級の防御力を持つことに!?しかもレインの付与魔術にはさらなる進化を遂げるチート級の秘密があった!?-レインの噂を聞いて訪れた高名な美少女騎士・リリィ、勇者候補の貴族令嬢・マルチナはじめ、新たな仲間との出会いを経て、レインは偉大なる冒険者に成長していくのだが…!?
優秀な魔法使いの家系であるフェローズ家の三男・アルマも期待を寄せられるが、何もギフトを授かることができず、「無能」の烙印を押され一家を追放されてしまう。失意に沈むアルマ。しかし直後、隠されたギフト“転生者”が覚醒。アルマは前世の記憶と能力を取り戻す。一度目の人生ですべての魔法をきわめたアルマはその瞬間、世界最強の魔法使いへと進化したのだー!目指すは、フェローズ家を凌駕する大貴族へと成り上がること。「無能」と蔑まれた少年の大逆転劇がはじまるー!
全てが2位でエキスパートではない(と思い込んだ)少年、クレオ・ファーシード。エキスパートを求める父によりファーシード公爵家を勘当されたクレオ。冒険者となって様々な事件を解決していくが、そんなクレオの前に現れたのは学園時代から婚約者を自称する暴走聖女、マリン・シンデリウス。クレオを追って冒険者にまでなろうとするマリンだが、彼女、そしてシンデリウス家は、クレオとも対峙した冒険者ゴウン・オルザールと浅からぬ因縁があった。シンデリウスとオルザールの因縁は、悲しき運命を背負った少年を呼び込んでしまいー!?
ニュージャージー州アトランティックシティ。叔母のデズとともに暮らす少女クララは、他人の強い思いをビジョンとして視ることができる能力を持っていた。その力を使った占いで生計を立てていた彼女は、ある日行方不明になった少女を捜し出してほしいという依頼を受ける。その日を境に、女性たちが傷つけられる不吉なビジョンを頻繁に視るようになったクララは、カジノホテルのスパ施設で働くリリーの協力を得て彼女たちを救おうとする。だが犯人の魔の手はクララたちにもおよび…エドガー賞最優秀新人賞受賞作。
人生のレールを外れても、夢みることを忘れてしまっても、彼女には音楽があった。五線譜の奏でに導かれるように精神科医を志した亜紀は、家庭環境の影響もあって高校を中退してしまう。深い苦しみには、癒やしの旋律をー。誰かが悲しんでいるのなら、ピアノを弾こう。“音楽”には全てある。出逢い、離別、享楽、悲哀、辛苦、苦悩、屈辱、絶望、孤独、沈黙。そして、再生ー。愛と人生を奏でる中編小説、ついに文庫化。
平凡な司祭だったジャネイだが、長い礼拝を終えて聖堂を出てみると、世界は一変していた。聖職者であるはずのシスターたちまでが、異性との行為に積極的になっている。どうやら教義と共に常識も変わっているようで、聖者として子作り教義を実践することに!?
壱岐沖の孤島に、隠れ切支丹の末裔である富豪が築いた異形の館「淆亂“バベル”館」。心理学専攻の学生・夷戸ら三人は、観光のつもりが館の使用人を名乗る男たちに囚われる。館に集っていたのは、人気劇団の役者たちとゴシップ記者。この館の主は、彼らにとって因縁深い、失踪した伝説の俳優だと言うのだがー。
花浦久兵衛は父の弥兵衛が明治維新後に設立した花浦財閥の総帥を受け継いだ。一九四五年の敗戦後、GHQ主導による財閥解体の危機に直面し、苦悩する久兵衛。やがてGHQ参謀第二部のキャノン中佐率いる一団が花浦邸を接収し、傍若無人に振る舞い、屋敷は滅茶苦茶にされてしまう…。花浦財閥存亡の危機に、久兵衛が下した決断とは?疲弊した現代日本を逆照射する歴史経済巨編!
58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。澄子は人生を取り戻せるのか?平凡な主婦による不屈の離婚達成物語
大隈重信、新しい国家・日本は、この男の登場を待っていた。名君と謳われた九州佐賀藩主・鍋島直正(閑叟)に見いだされ、歴史舞台に躍り出た大隈重信。動乱の幕末明治を駆け抜け、日本を近代国家へと導いた男の波瀾万丈の生涯を描いた歴史巨篇!この国の未来のために奔走した人々は、薩長土だけにあらず!
日本の未来を拓いた男、大隈重信。その波瀾万丈の生涯。「日本」という新しい国家のために邁進する大隈重信。国会開設、政党政治移行、内閣総理大臣就任、早稲田大学創立ー。数多の事績を残し、幕末、明治、大正と時代を駆け抜けた巨人の生涯を描く!信念のためには、突き落とされても、何度でも這い上がる!