2022年11月発売
勇者パーティーを追い出され、大商会で新たな人生を歩み始めた、『万能職』の少年ロア。大海蛇を討伐したばかりの彼を待っていたのは、南海を守護する伝説の魔獣ー海竜との出会いだった!強力な魔獣たちを従えて何を成すつもりなのか。海竜にそう問われたロアの答えとはーそんな中、ネレウス王国のスカーレット女王がある企みを密かに実行に移していた。彼女はロアと従魔のグリおじさんの関係に波紋をもたらし、そして国家をも巻き込んだ大事件を引き起こすー!
15年ものチュートリアルを終えて異世界に転生した元おっさんゲーマー・テンマ。孤児のウサ耳姉妹を家族として迎え入れたり新たな従魔が増えたり、彼の異世界生活はどんどん充実していく。そんな中、テンマがかねてより亜空間内で作っていた豪華な住まいー『どこでも自宅』が完成する。そこはサウナやウォータースライダーまである夢の空間!ポンコツな英雄や領主の娘まで巻き込み、水遊びや誕生日パーティーをして楽しい日々を過ごす。しかし、ひょんなことから仲間が悪徳商人に目をつけられてしまい、快適な暮らしが一転、大ピンチに!?
不遇スキル「錬金術」持ちということで、辺境に飛ばされた僕、クロウ。そんな逆境にもめげず、開拓生活頑張ってます!さて、こっちに来て半年くらい経つ。ずっと滞在していたローズもいい加減帰ることになったんだけど、帰省ついでに王都の剣術大会に出るらしい。ローズなら楽勝で優勝だろと思いきや、この大会、ちょっとキナくさい…なら、ドラゴンのネシ子も連れて、大会の闇、暴いちゃいますか!
ギルドを追われ全てを失った冒険者ブライ。謎のスキル“ログインボーナス”が目覚めたことで、その不幸な人生は一変!スキルの力を使い、辺境のエイレーン村を復興する使命を負うのだった。彼と仲間たちが建設したスパリゾートのおかげで、村は空前の好景気に沸く。そこへ現れたのは、孤児の少女・シェリー。シェリーとブライにはとある縁があり、彼女が暮らす孤児院の子どもたちを引き取ることになる。そんなある日、空を貫くほどの大樹が突然現れ、村の近くにあるブライの居城を天高く持ち上げてしまった!しかし、ブライはその大樹に宿る不思議な力を子供たちと一緒に上手く活用することで、辺境改革を一段と加速させていくー!!
突然の火事に遭い、孤独となった男子高校生のコテツは、島根に住む遠縁の老婦・剱田かがりに引き取られる。彼女は、日本で唯一といえる女性の刀鍛冶だったー。かがりやその弟子たち、そして伝統工芸である作刀にかかわっていく中で、徐々に刀に興味を持つコテツ。現代日本において、刀をつくる意味とはなにか?悩みながらも、鉄を打ち、その熱に溶かされ、コテツは自らの心の形も変えていくー。
作家の「僕」のもとに、旧知の編集者・三間坂秋蔵から、あるノートが送られてきた。ノートに綴られていたのは、怪奇を愛した三間坂の祖父・萬造が記したと思われる怪異の記録だった。読むことで障りがあるかもしれないーそう思いつつも一読した僕は、予想を超える内容に戦慄することになる。その理由は、本書を最後まで読んで確かめてみてほしい。本書には、萬造のノートの一部と、ノートを読んだ三間坂の身に起こった出来事がまとめられている。もちろん途中で止める自由が読者にはある。「記録」として語られ続ける背筋が凍る怪異譚。その真の姿に、作者も読者も囚われる。
ヘルツ王国の王位継承問題も一段落。異世界から現代に戻ってきた佐々木とピーちゃん。そんな彼らに上司から知らされたのは、未確認飛行物体、来襲。早速、局に呼び出された佐々木は、阿久津課長から次なる職務として、宇宙空間に浮かんだ正体不明の機影の調査を命じられた。星崎さんと二人静氏、同僚二人と共に駆り出された彼は、けれど、流石に今回ばかりは手の出しようがない。ここのところお疲れ気味な二人静の意向も手伝い、向こうしばらくはマイペースに職務へ当たらんとする。すると幸か不幸か、怠惰な彼らの判断は予想外の大当たりを引き当ててしまい…?デスゲームに続くご新規さん、作中五つ目の勢力が堂々登場の第六巻!宇宙をも巻き込む新展開が今、始まる。
国を乗っ取る陰謀を打ち破り、皇位を取り戻したヴァレリアン。陛下にプロポーズを受けたフェリス。皇宮に呼ばれるも現れたのは皇帝陛下の元婚約候補者!?優秀な魔術師で凛とした公爵令嬢。まさか!?陛下と結婚するのは彼女!?オレ様皇帝陛下×がんばる錬金術師のラブファンタジー!まもなくハッピーエンドです。
愚かさこそが青春だ!!超絶難関校に通う天才・英俊は、帰路、女子のミニスカからチラ見えするパンティーに気を取られ、デコトラに撥ね飛ばされてしまう。目覚めるとそこは清朝の中国。彼は科挙に人生を懸けることを決めた。ある不埒な目的のために(表題作)。同級生が描く尋常じゃないくらい上手いエロ漫画。それを読むことが出来るのはマラソン大会の優勝者ただ一人!少年たちの熱い戦いの火蓋が切られるー(「少年激走録」)ほか、失笑連続の全九話。
ホラズム国の精鋭部隊が、それぞれにチンギスの首を狙う。ついにチンギス本隊とホラズム軍があいまみえるー。モンゴル軍がオトラルを攻囲して半年以上が過ぎた。モンゴル軍の兵站に乱れはみられず、オトラルを守るイナルチュクの予想を超えた事態が生じる。スブタイとジェベはブハラを押さえ、サマルカンドを牽制していた。アラーウッディーンは、皇子ジャラールッディーンの副官テムル・メリクにある任務を与え、トルケン太后は三百騎を率いる女隊長・華蓮にチンギスの首を奪るよう命ずる。マルガーシが所属する皇子軍、テルゲノが率いる遊軍、華蓮の軍のそれぞれが、チンギスの命を狙っていたー。
仙台郊外に立つ「医療法人社団清光会中東北総合病院」。婿養子で入った病院を一代で日本トップクラスの総合病院にした池田利宗と、出来損ないの次男として育ちながら、天才的な経営手腕を発揮し、時に手段を選ばずに病院とグループ企業をさらに大きくした池田利雄。父子二代を中心としながら、家族の確執、大病院の栄華とその躓きを描く長編小説。
文化期の浅草。天涯孤独のおせんは今日も高荷を背負って、江戸中を振り売りして歩く。時に幕府の狗に目をつけられ、板木泥棒、幽霊騒ぎ、幻の書物探し…さまざまな事件に巻き込まれながらも、おせんは退かない。すべては本を読み手に届けるため。第100回オール讀物新人賞受賞作。
第99回オール讀物新人賞受賞作。叔父を訪ねて大坂へ向かった男の道づれは、首だけのサムライだった!?(受賞作「首ざむらい」)。とある若侍が死体で発見された。下手人は河童らしく…。(書下ろし「よもぎの心」)。江戸時代を舞台に繰り広げられる、ちょっと不思議な人情奇譚4篇。
ディストピアに潜む光が闇を転覆させ静謐な狂気が明日なき世界を引き裂いてゆく。ユウラシヤ4部作もいよいよ佳境を迎え、無慈悲な迷宮で息を潜めて生きる存在は、ついにユウラシヤの謎に迫ってゆく。
父が急逝し、ルーシーは長年住み慣れた領主館を離れようとしていた。館を維持する財力はなく、継母と弟妹の面倒も見なければならない。領主館は、アメリカ人のいとこ、ソールが相続することになっている。じつはルーシーは12年前に彼に会ったことがあったが、当時、子供ゆえの幼さで意地悪をしてしまい、それをずっと後悔してきた。再会したソールは今や、いくつもの企業を切り回す大富豪となっていた。ルーシーは美しい黒髪の彼に魅了され、大いに心を揺さぶられた。しかし、二人のあいだのしこりは消えてはいなかったーソールは彼女に領主館から一秒も早く出ていけと言わんばかりに、軽蔑のまなざしと辛辣な言葉以外、微笑み一つ向けてはくれなくて…。
アンナ・リーゼははっきり言って、幸せではなかった。初めは母、続いて父も亡くし、継母と継妹にうとまれながらの日々。話し相手になってくれるのは、仲良しのがちょうだけ。そこへ、20年近く離れ離れだった幼なじみ、ピーターが帰ってきた。片想いの相手は、ハンサムで魅力的なクリパートン子爵へと成長していた。アンナ・リーゼはうれしかったけれど、自分の服を見て涙をこらえた。こんなみすぼらしい格好とあかぎれの手で、ピーターには会えない。子爵はクリスマスに舞踏会を開き、そこで花嫁選びをするのだという。継母と継妹は興奮するが、アンナ・リーゼは愛する人の選択が悲しかった。私はピーターにとって永遠に幼なじみ。彼の花嫁にはなれないのね…。