2022年3月発売
勇猛な男が乙女に施したのは、 驚くほどやさしい愛の導きだった。 両親を亡くし天涯孤独となった王女エルフィンは、 非情な叔父に故郷を追い出され、修道院へ向かっていた。 道中、突然目の前に筋骨たくましい長身の男が立ちはだかる。 「その女をいただきに来た」男は高らかに宣言し、彼女を連れ去った。 ソールブランドという名の彼は王女を遠くへさらい、 無垢な彼女を妻にするつもりだった。 だが、無理やり純潔を奪うつもりはない。ゆっくり教え込むのだ……。 一方、エルフィンはソールブランドの考えなど露知らず、 自分は彼の奴隷になったものと思い込む。しかし、心は乱れていた。 私をかごの鳥にした彼を嫌ってもいいはずなのに、胸が甘く疼いて……。 ハーレクイン・ロマンスの大人気作家にしてUSAトゥデイのベストセラー作家、ケイトリン・クルーズが満を持してヒストリカルに初登場! 若きヒロインに心を奪われるつもりはなかったヒーローが、純真な彼女を溺愛せずにいられなくなる様子が巧みに描かれます。
君はなぜ、隠していたんだ? これほどまでに美しいことを。 英国屈指の富豪で有力者でもあるボウリュー伯爵は、 弟が田舎で銃の暴発事故に遭って瀕死と聞き、急いで駆けつけた。 見ると、ベッドに力なく横たわる弟のそばに、 不格好な茶色のドレスに頭巾といういでたちの老婆がいた。 なんでも、この村に暮らしている薬草医だという。 今は夜で、目深にかぶった頭巾の陰になって顔がよく見えないが、 こんな老婆にだいじな弟の命をまかせられるものか! 苛立ちを募らせるボウリュー伯爵はしかし、朝の訪れとともに、 思いがけない光景を目にしたーー陽の光を浴びた“老婆”は、 なんと若く美しい知性に富んだ顔の淑女だったのだ! ヒロイン、ローラが身をやつして、ひっそりと暮らしているのは、以前の不幸せな人生から逃げ出してきたからでした。それを誰にも知られないようにしてきたのに、“謎解き名人”としても知られるヒーローは、何やら秘密を抱えている様子の彼女に興味深々で……。
アリスは陽性の妊娠検査薬を手に絶望した。私が妊娠した?ローンが払えず、家を奪われそうな今?最後の手段として、彼女はおなかの子の父親に手紙を書いた。ロンドンで情熱の一夜を過ごした、ギリシア富豪ニコスに。彼から返事がきたときは、天にも昇る気持ちだった。よかった、ニコスも赤ちゃんの父親になりたいんだわ!しかしギリシアへ招かれたアリスは、現実を思い知らされた。現れたニコスはにこりともせず、ただ妊娠が本当か確かめた。彼女は金目当てと誤解されたまま、冷徹にプロポーズされ…。ヒロインは屈辱的な求婚に耐えられず、ギリシアから故郷へ帰ろうとするが、ヒーローにつかまり、ひどいパニック状態に陥ってしまう。そんな彼女を見てヒーローは態度を改め、償いをさせてほしいと申し出るのだった。
モンローヴァの王女ジュノは16歳のとき、憧れていた隣国の王子レオに、舞踏会でキスをせがみ、冷たく拒まれた。「子供にキスしたいと思う男など、どこにもいないよ」と。その後、両親の離婚で母とともに国を追われ、8年。ある日、祖国で父と暮らす生き別れの双子の姉が、誰あろうレオと政略結婚すると聞き、矢も盾もたまらず、ジュノは祖国へ向かった。姉と瓜ふたつの顔を怪しむ者はなく、姉妹は抱き合って再会を喜んだ。やがてジュノは言った。結婚を阻止する方法は一つー自分と入れ替わることだと。「昔、手ひどくふられた私なら、レオが気に入るはずないもの」-王にプロポーズされた物静かな女性が、突如セクシーに大変身?!人工授精でもうけるはずだった世継ぎを、自然な方法で授かることに!はたしてヒーローは、ふたりの入れ替わりに気づいているのか…?
偽りの恋人に心まで捧げるなんて。 わたしを利用する、と言った男性に。 ミアは仕事の依頼があると言われて、指示された店へ行った。 現れたのは見たこともないほど魅力的な億万長者ダミアンだった。 彼は安っぽいバッグを抱えたミアを座らせ、いきなり切り出した。 「ぼくの恋人として、家族の家へいっしょに行ってほしい」 報酬はわたしの年収の10倍? 本気なのかしら? けれど同じ部屋に泊まり、同じベッドを使うと聞くと、 男性経験のないミアにはとてもできるとは思えなかった。 どうしてダミアンは初対面のわたしに恋人のふりをさせたがるの? 「ほかの誰かじゃない、きみがほしい」と情熱的な目で。 ヒロインに“恋人”という仕事を依頼するヒーロー。人目に触れるようにおしゃれしてデートしたり、彼の家に泊まったりするうち、ヒロインは偽りの恋に夢中になってしまいます。週末が終われば、魔法が解けたシンデレラみたいに貧しい自分に戻ると知りつつも。
地味で冴えない私が、 ゴージャスなボスの花嫁にーー? ウィニーがモーガンの秘書になって5カ月。 ニューヨークでいちばんセクシーな男性と言われる彼は、 いつも美女たちに囲まれ、ウィニーの名前はおろか、 毎夜、彼を想って眠れぬ夜を過ごしているとは知る由もない。 職場を変われば、きっと彼のことを忘れられるーー ウィニーはついに転職を決意した。 ところが、新しい会社での採用が決まったばかりのウィニーを 空港で迎えたのは、ほかならぬモーガンだった! 呆然とする彼女をリムジンに乗せると、彼は切り出した。 「僕と結婚してくれ。ただし、これはビジネスだ」 数多の名作を生みだしてきたベテラン作家、ジェイン・ポーターが筆をとる、大人気のボス&秘書テーマの作品をお贈りします。
ーー「世界」が生まれてくるのが、ここに、あるみたい。 わたしのめいのサイェは、今日もあらゆるものに耳を澄ませて、ちょっとずつ大人になっていく。おもいだすこと、はじめてしること。誰もが一度は感じたことのある心のふるえや温もりを、春夏秋冬の「音」に寄せて描き出す、静かな物語の集積。
午後九時すぎ、塾からの帰り道。学校では優等生で優しい人物を演じ続けている高校生の雨月は、橋の上で真っ暗な夜空を見上げながら、「死にたい」と呟いていた。不注意で落ちそうになったところを、同じ電車でよく見かけていた他校の男子・冬夜に助けられる。心の中を簡単に見透かしてくる美しい彼に、最初は苦手意識を持つけれど、じつは彼もまた生きる理由を見出せずにいた。そして、冬夜から「“死にたがりこじらせ部”を作らない?」と提案される。死にたがりの自分を大事にできるように、二人は夜にだけ会う約束を交わし、少しずつ心を通わせていった。しかし、ある出来事がきっかけで、突然冬夜が目の前から消えてしまう。そこには、悲しすぎる壮絶な理由が隠されていた。「約束して、もうひとりで泣かないって」-悲しい過去と孤独な夜が二人を繋ぐ、奇跡と希望の物語。
不運な人生の末、事故で転生したジークベルト。また不幸の始まり…と思いきや、2度目の人生は“鑑定眼”“全属性魔法”“成長促進”“祝福加護”etc…規格外のチートを授かっていて…!?とんでも魔力の持ち主だとバレると魔術省おくりになるため、スキルを隠ぺいしながら、優しい両親と平穏な日々を過ごすジークベルト(0歳)。しかし、大切な人を失ったとある事件をきっかけに、ジークベルトは誰よりも強くなることを誓い…。「今ある環境を存分に活用する!チート上等だ!」能力を解放したジークベルトは、破竹の勢いで最強への階段を駆け上っていく…!不運→最強男の成り上がり冒険譚、開幕!
「お疲れさん。フィル──お前はここで追放だ」--SSSランクパーティー雑用係のフィルは、睡眠時間を削り懸命にパーティーのために尽くしていたが、ある日手痛く追放されてしまう。餞別として押し付けられたのは、いつ壊れてもおかしくないボロボロの剣。途方に暮れるフィルにとどめを刺すが如く、道中で凶悪な魔物に襲われ絶体絶命のピンチに陥る。しかしこの時、剣が覚醒。なんとボロボロの剣は魔神の力が宿った魔剣だったのだ! 「これは一体……!?」--禍々しい黒に染まった魔剣は、凄まじい威力を発揮し、フィルは敵を次々と切り倒し無双していく。最強の武器と、信頼できる新たな仲間に出会ったフィルは、瞬く間に世界最強への道を駆け上がっていき……! 追放された冒険者の逆転魔剣無双劇!
「お前、俺たちのために犠牲になってくれ」冒険者に憧れる少年クロノは、荷物持ちとして参加したパーティーからダンジョン内で見捨てられる。なんの戦闘スキルも持たないため死を覚悟するクロノだったが、気が付くと異空間に転移しており、一億年間ポーションを作ることになって…!?ひたすらポーションを作り続けると、なんと『究極錬金術師』、『賢者』のジョブが覚醒。クロノはあらゆる魔法が使え、賢者の石で何でも作れるように。戦闘ポーションやレア魔道具、機械竜など規格外のアイテムを次々と錬成し、次第にその名を轟かせていく。そして聖女見習いのアステラとパーティーを組むことになったクロノは、その並外れたスキルを活かし、冒険者として敵を無双していくー。この男、究極錬金術師にして最強賢者!魔法もものづくりも超ド級の、最低から成り上がる爽快ファンタジー!
戦場で交わされる想い。 そして少年が手にするものはーー 家族の愛を知らぬまま死に、二つの人類ーーシャン人とクラ人が生存競争を繰り広げる世界に転生した少年ユーリ。 クラ人の“十字軍”による隣国キルヒナ王国への侵攻を受け、彼は騎士院の生徒からなる部隊を率いて前線へと視察に赴いた。 王鷲による上空からの視察に危険は無いはずだったが、急襲してきた竜騎士と相討つ形でユーリとキャロルは墜落。 孤立無援の戦地で負傷したキャロルを背負い、ユーリは安全圏を目指すことに。 そして追手の一団をからくも撃退した夜、キャロルはユーリに想いを告げるのだった。 墜落から十日間以上かけて、どうにか拠点に使用していた村にたどり着いた二人。 そこに残されていたミャロからのメッセージを元に、ユーリは一計を案じ……? のちに「魔王」と呼ばれる男が、長き戦いの歴史に初めてその名を刻む。 「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、苦難の中で想いが交わされる第5幕!
異世界召喚されたものの、未開の地に追放されてしまったキダン。彼が農場として地道に開拓を続けた土地は、ギフト“至高の担い手”によって大きな発展を遂げていた。そんなキダンの農場に暮らす住人達が製作した品々は、ファームブランドの銘を売って魔国で販売されていた。高品質な商品の流通を喜ぶ人もいる一方、魔国の職人達から不満の声も上がっていて…?キダンは彼らの要求に応えてファームの技術開示を謳い、『博覧会』の開催を目指すが、一筋縄ではいかずー?人魚やドラゴンの美少女と送る賑やかスローライフ、第11幕!
慰謝料でのんびりカフェを開きます! 常連客はーー公爵騎士様!? 超前向き令嬢の悠々自適なハッピーセカンドライフ!男爵令嬢フローレスは、権力ばかりを振りかざす婚約者のもとで我慢を強いられる日々を送っていた。 そんななか参加したパーティーで、玉の輿狙いの令嬢に婚約者を横取りされてしまう! 公の場で笑いものにされそうになるがーー当のフローレスは「これからは自由に生きていける!」と大喜び! もらった多額の慰謝料を元手に、ずっと夢だったカフェ経営をスタート! すると、王宮勤めの騎士や役人たちの間でみるみるうちに評判が広がり、気づけば有名店ひしめく王都の一等地のなかでも人気上位を争うほどに! そうして、大好きなものに囲まれながら第二の人生を謳歌するフローレス。 そこへ、騎士団の若き出世頭として有名な公爵令息ライアンまでもが店に訪れるようになりーー!? 目指すは国一番の人気カフェ! 超前向き令嬢の気ままなセカンドライフ、スカッとスタート!!
公爵令嬢エリナと婚約し、ルベリア王国の王太子となったアルヴィス。結婚式を終えた二人は、正式に夫婦となった。エリナの立場も王太子妃となり、アルヴィスは彼女専属の護衛騎士を就けることに。そうして女性騎士二名を選び、エリナを守る体制を整えた頃、二人は公務でリュングベルを訪れる。リュングベルはルベリア王国において交易を担う重要な都市の一つ。アルヴィスは視察のために動き回るが、エリナと海に行くなど王都では得られない穏やかな時間も過ごす。エリナもアルヴィスとともに過ごせる幸せを感じていたが、海辺で出会った青年から一つの忠告を受ける。「王太子の傍にはいてはいけない」とー。寂しげな目をした青年はアルヴィスの過去と関係があるようで…?これはとある王国のお話。ふたりが恋を知り、愛を育んでいく物語。
三人の大聖女候補とお茶会&大冒険!? 魔力の枯渇によって疲弊した大地を【種子生成】の能力で癒やし、マーテック共和国の人々を救ったチェルシー。 その後クロノワイズ王国へと帰ってきたチェルシーに訪れたのは、成人である十五歳の誕生日! かつて虐げられていた家では考えられなかった盛大なパーティーも開かれて、チェルシーもついに大人の仲間入り。 そんなチェルシーに、時を同じくして隣国のセレスアーク聖国から依頼が舞い込んだ。 それは、新たな大聖女を選定する試練の見届け役になってほしい、というもの。 しかも試練を行うための『花園』は男子禁制で!? 婚約者のグレンと離ればなれで頑張ることになったチェルシーは、専属メイドのジーナやマーサ、料理人のミカたちとセレスアーク聖国へ。 そこで今代の大聖女や、三人の大聖女候補と合流したチェルシーを待っていたのは、お茶会&大冒険! 三者三様、個性的な大聖女候補と挑んだ花園での試練は、意外な出会いの連続でーー?
骸骨騎士様、本気の傭兵稼業を始めます。 枢機卿に繋がる手掛かり「転移石」を発見した骸骨騎士のアーク。 追跡のために「転移石」を発動させたアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメ共々、賑やかな地方都市へと飛ばされる。 そこはアークにとって未知の国「レブラン大帝国」の領内で!? 枢機卿を捕捉すべく帝都へ赴かんとするも、敵対国との緊張高まる帝国内では行動制限がかけられていた。 自由に移動するには帝国の傭兵ギルドに登録し、昇格を重ねて銀等級の資格を得る必要があると知ったアークはーー仲間たちと傭兵団を結成! 護衛依頼中に出現した牛頭魔人(ミノタウロス)を一蹴!! 有名傭兵団のお墨付きを獲得!?と順調に実績を積み上げていく。 そんな折、アークが帝国での拠点としていた空き屋敷を何者かが急襲。これを皮切りに街は大混乱に陥りーー!? 最強の骸骨騎士による“無自覚”世直し異世界ファンタジー第十弾、密謀渦巻く巨大国家に参上!
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したことに気づいたアリーネは、自分の幸せより、推しであるヒロインを愛でたおすことを決意。推しの幸せを最優先に、美形王子であるアレックスとヒロインをくっつけることに奔走する。陰から見守り、推しの尊い姿に滂沱の涙を流すアリーネにアレックスはーー「見ていて飽きない。むしろ、目が離せない」。果たして孤軍奮闘する悪役令嬢の努力は実を結ぶのか!?