2022年6月発売
オルゴール館に封印された謎が、今、開かれる。大学二年生の白兎と、彼が淡い恋心を抱く後輩の志希。二人は路上で倒れこむ唯と出会う。彼女が手にしていたのは、唯の父、御剣大が著した20年前のベストセラー『神薙虚無最後の事件』。「神薙虚無」シリーズは、実在した名探偵・神薙の活躍を記したミステリで、最終巻では解かれるべき謎を残したまま完結し、好事家の間では伝説となっているという。白兎と志希は、大学の「名探偵倶楽部」に所属する金剛寺らと作品に秘められた謎を解こうとするのだがー。過去と現在、物語の中と外。謎が繋がり、パンドラの箱が開くとき、目にするのは希望か絶望か!?多重解決&作中作ミステリの新たな金字塔が誕生!
忍者って、もはや生き辛いのかも。伊賀と甲賀。消えたはずのライバル忍者一族は、令和の今も人知れず暗躍していた。手裏剣術などの古き伝統を守りつつ郵便ネットワークを牛耳る大組織・伊賀、麻酔銃やドローンなどを積極的に活用する少数精鋭の実力派集団・甲賀として。お互い忍者だと知らずに結婚した悟郎と蛍。燃え上がったのは最初だけで、悟郎の男尊女卑的役割分担に辟易した蛍が三行半をたたきつけようとしていた。ある日、伊賀系の大物政治家が暗殺された。現場を去るあの後ろ姿は見慣れたあいつ?忍者ラブコメディー開幕!
武家に生まれた歌川広重は浮世絵師を志す。しかし、彼が描く美人画は「色気がない」、役者絵は「似ていない」と酷評ばかり。葛飾北斎と歌川国貞が人気を博するなか、鳴かず飛ばずの貧乏暮らしに甘んじていた広重だが、ある日舶来の高価な顔料「ベロ藍」に出会いー。日本の美を発見した名所絵で歴史に名を残す、浮世絵師の生涯!
身に覚えのない罪状で第二王子との婚約を破棄され、いきなり辺境の貧乏伯爵に稼ぐことになってしまった公爵令嬢アンジェリク。辺境の地ブールで彼女を待っていた結婚相手のセルジュは、異性に興味のなかったアンジェリクでも見とれてしまうほどの超イケメンだった!しかし、セルジュはドラゴンの世話に夢中で領地の管理をほったらかし、お城もボロボロで使用人も最低限しかいないポンコツ領主と判明!幼い頃から領主としての教育を受けてきたアンジェリクは領民たちのため、そして大好物のお肉を食べるため、領地改革に乗り出すことに!やがて、領地の経営も夫婦の関係も軌道に乗り始めた頃、王都では大事件が起こりつつありー?凸凹夫婦とドラゴンが織りなす領地経営ストーリー!
「魔法の使えない娘など追放だ!」魔法第一主義のリース王国で、与えられたスキルは物を温めるだけ、魔力もゼロだったため、危険な辺境に追放されてしまった公爵令嬢ユオ。しかし領主として訪れた辺境の村でユオは不思議なぬるま湯を発見し、試しに入ってみると超気持ちイイ!!しかも奇跡的な効能まで発揮し始めた!!この「温泉」で世界一豊かな村を築こうと決意するユオ。さらに彼女のスキルは、敵を瞬時に爆発させ、目から熱線を飛ばすなど実は災厄級の威力で、領民たちから伝説の「灼熱の魔女」と崇められていく…。無敵スキルとトンデモ効能温泉で、魔力ゼロの元公爵令嬢がかわいい仲間たちと無自覚にのし上がっていく異世界温泉物語!
目立たないように注意していたリアナは知らず知らずのうちに評価され、ギルド史上最速で銀級冒険者になってしまった。そのタイミングで、フレドが元侍女のアンナを連れて帰り、念願の再会を果たす。平穏な生活が始まるかと思いきや、誘拐事件の解決や魔道具の開発と、せわしない日々を送ることにー。フレドの提案で、たまにはゆっくり休もうと温泉旅行に向かうと、そこで出会った獣人の子供から弟子入りを申し込まれ…!?
幼い頃に魔王に拾われたが、魔王軍四天王によるパワハラ教育に耐えかね、魔王城を脱走して冒険者となったブラッド。強大な力を持つ古代竜を倒すなど、ブラッドはその実力を認められ、Sランク冒険者として認定された。そして彼は、王都で行われる『王国一武闘大会』に、ノワール代表として、仲間のアリエル、エドラと三人で参加することになる。騎士団代表のユリアーナをはじめ、手強いライバルが待ち受けているようだ。そんな中、ブラッドを連れ戻しに出た四天王のひとりクレアが、いよいよ、彼のもとに迫り…!?
七つのダンジョンを攻略すれば、どんな願いでもひとつだけ叶う不思議な島エルディアス。“万年レベル1”を脱し、遂にレベルアップを果たした荷物持ちの少年・リオは砂漠地帯に位置する七大迷宮のひとつアヌビスを目指していた。その道行きで冒険者仲間であるリザードマンのグラートとワーウルフの少女・グレーテと出会い、ともにダンジョンに挑むことに。さらに死亡したはずの母・リーヴァが風の魔剣を携えて現れて…!その手に持つは、「新たな力」と「新たな仲間」-“絶対死なない”究極スキルを持った少年は、さらに高く飛翔するー!コミカライズ連載中の異世界ファンタジー、待望の第2弾!
冒険者のロアは『無能』と蔑まれた底辺冒険者。しかし、ある日、所持スキルである“アイテム作成”が“魔法創造”に進化。ふたつのスキルの相乗効果でロアは冒険者として急成長を遂げた。防御役の少女・ソニアとともに順調にダンジョン攻略を進めていたロアであったが、ギルドにて顔見知りの行商人・マーシャと悪徳冒険者たちとのトラブルを解決する。しかし、その手腕に目をつけた女騎士・メリルから騎士へと勧誘され、ひょんなことから模擬戦をすることにー!「新たな出会い」と「新たな戦い」が待ち受ける第2巻!
代々剣聖のクラスを有するウドヴァン伯爵家に生まれたエルマは、“加護の儀”で典型的なハズレクラスである重騎士を発現し、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。偏ったステータスに低すぎる攻撃性能から使えないと思われている重騎士だが、エルマは知っていた。この世界は前世で遊び尽くしたゲームの世界でありー重騎士こそが、最強のクラスであることを。伯爵家を追放され一人の冒険者となったエルマは、重騎士の性能をフルに活かすため知識を駆使し効率的なレベル上げとスキル獲得で成り上がる!
光溢れる世界の夢を見る。家族。学校。友達。電車。バス。映画。本。『私』は光の世界で成長し…最後に白い部屋の中で、闇に包まれていた。夢から覚めると、魔界と呼ばれる世界で小さな一体の悪魔になっていた。「-帰りたいー」『私』の心に広がるのは、夢で見た光の世界への憧れ。そしてある日、目の前に現れた『召喚門』に飛び込む。再び『私』が目を覚ますと、人間の赤ん坊として生まれていた。そこは『聖王国』。「帰りたい」と願った世界とは異なる人間の世界。悪魔でありながら、赤ん坊の力しかない『私』は恐怖する。自分が悪魔だということは隠し通さなければー…。
「処刑は明日の正午だ。ここで、これまでの人生を悔いるといい」突然処刑を言い渡された私は気がついた。自分がドハマリしていた乙女ゲーム『ゲーテンベルグの白百合と黒薔薇』の悪役令嬢フェルリナになっていることに!そして処刑を宣告したのは最推しキャラのアルフリートだということに!さらに思い出す。自分が全スチルを回収できていないことに…!「私を裏庭に連れてって!!今なら告白スチルを生で回収できるから!!お願い!!どうせ死ぬならスチルを生で拝ませてよぉぉ!!」「裏庭にだけなら連れて行ってやる!わかったから少し黙れ!!」イベントスチルの回収に執念を燃やすフェルリナの熱意は、処刑回避に繋がるのか!?もう遅くない、まだ間に合う!?爆走ヒロインによるタイムアタックラブコメディ、スタート!
冒険者としてお金を稼がなくてはいけない少年、アンリ。しかし、“回避”というハズレスキルしか持っておらず、貧弱すぎるステータスのため蔑まれていたアンリは、ついにパーティーを首になってしまう。絶望の中、それでも稼ぐためソロでダンジョンに挑戦するが、モンスターに襲われる中で、ある条件のもとで発生する回避スキルに隠された秘密ー壁をすり抜けることができるということに気がつく。“回避”スキルを使い一度しか獲得できない初回報酬を何度も手に入れ、アンリの成り上がりが始まるー!
独裁政権下のルーマニアのある町。毎回10時きっかりの少佐の呼び出しに向かう路面電車の中で「私」の意識に過去の出来事が浮かび上がる。路面電車内で起こる出来事に過去と現在のエピソードが絡み合いながら、物語は進行する。「今日」の自分に出会いたくなかった「私」は新たな『ユリシーズ』を紡ぐ。歴史に翻弄される辺境のマイノリティを描き出す。
やり込んでいた乙女ゲーム『100人の彼と100の恋☆乱舞』のヒロイン・スフィアに転生した涼花は喜んだ!「この世界には最推しのアルティナ様がいるじゃないか!!」と、しかしスフィアは100人のイケメンたちに言い寄られる設定で、惚れやすいアルティナと必ず恋敵になってしまう。そして、最後には悪役令嬢となった彼女を「ざまぁ」しなければいけなかった。愛する人をこの手で不幸にするなんてできません!!そうなるくらいなら、恋の花が開く前に芽を刈り取らせていただきます!