2022年8月発売
2023年7月よりテレビ東京、BSテレ東ほかにてTVアニメ放送開始!シリーズ累計100万部(紙+電子)突破! 書き下ろし番外編+コミカライズ試し読み収録!
「きみを奪うヤツは、殺(け)すね?」 邪魔者には……容赦がないようです!? 無垢な王女と腹黒アサシンの歳の差・偏愛ファンタジー第2弾! 書き下ろし番外編+コミカライズ1話試し読みを特別収録! コミカライズ、大好評連載中!
100人の参加者同士で殺し合い、残った4人だけが生き返ることができる「転生杯」。冤罪で死刑になった月坂秋人は冤罪を着せた相手と真犯人に復讐するため参戦を決意。参加者には一つスキルが与えられ、秋人が手にしたのは、ある条件下で他人のスキルを奪える最強スキル“略奪”だったー。ひょんなことから同じく転生者の美少女、春香と真冬と手を組むことになり、共闘そして共同生活が始まる!
成長と、初めての恋ーー。 「小説家になろう」で3,000万PV突破! 1巻発売後、即重版! コミックス1〜2巻も好評発売中! 眼福ギルドファンタジー第10弾! 書き下ろし短編収録!
ー - - 映画『グッバイ・クルエル・ワールド』 2022年9月9日(金)ロードショー 出演:西島秀俊 斎藤工 宮沢氷魚 玉城ティナ 宮川大輔 大森南朋 / 三浦友和 監督:大森立嗣 → https://happinet-phantom.com/gcw/ ー - - 一夜限りの強盗団。 ヤバいカネを奪ったその瞬間、狂乱の世界が幕を開ける。 ヤクザ組織の資金洗浄現場に押し入った覆面姿の強盗団、 メンツにかけて強盗団を追いかけるヤクザ組織、 ヤクザ組織と裏のつながりを持ち職務を逸脱する刑事…… 世の中とチューニングが合わない奴らが、追い込み、追い詰められながら、とことんまで潰し合う。 銃撃に次ぐ、銃撃。 時代を、撃つ。 世界をブチ壊せ! 踏みにじられたものを甘く見てはならない。 愛と裏切りの果てに、最後に笑うのは、誰だ。 映画『グッバイ・クルエル・ワールド』を鮮やかに小説化! 最高のクライム・エンターテインメント、誕生!! [Story] 全員互いに素性を明かさない強盗組織。彼らは、ラブホテルで秘密裏に行われていたヤクザ組織の資金洗浄現場を狙い、大金強奪の大仕事に成功。その後、それぞれの生活に戻るメンバーだったが、ヤクザ組織に追われる日々が始まる。ラブホテル従業員や刑事たちを巻き込み、大波乱の物語が幕を開ける。
ジュディス・ポッツは77歳。ロンドン郊外マーローの古びた邸宅に独り住まいで幸せな日々を送っている。まわりには、仕事やウィスキーの量に口をさしはさむ人などおらず、退屈しのぎに「タイムズ」紙向けのクロスワード・パズルを考案している。ある夜、テムズ川で泳いでいると、ジュディスは残忍な殺人を目撃してしまう。地元警察は彼女の話を信じず、ジュディスは自ら事件の調査に乗り出すと決め、ドッグ・ウォーカーのスージーと、司祭の妻であるベックスを仲間に加え、「マーロー殺人クラブ」が誕生する。別の死体が現れたとき、3人は自分たちの行動範囲に連続殺人犯がいることに気づく。3人が解こうとしたパズルは、逃れることができない罠となる。 (目次なし) 本文のほか、登場人物表、謝辞、訳者あとがき
「一緒に、失くした記憶を探しに行こう」。彼女の言葉で、僕らの旅は始まった。 過去を奪うものたちに抗い、ままならない現在を越えていく、〈愛と記憶〉をめぐる冒険。 デビュー作『鳥がぼくらは祈り、』、芥川賞候補作『オン・ザ・プラネット』を超える、鮮烈な飛躍作! 「ねえ、覚えてる?」--両親を知らずに育ち、就職した僕〈一志〉のもとに、見知らぬ女性が訪れる。 〈杏〉と名乗る彼女は忘れていた過去を呼び起こし、僕の凡庸で退屈な日常が変化していく。 不可視のシステムに抵抗し、時間の境界を越える恋人たちの行方はーー? 「文体が映像として浮かび上がる二人の視点の入れ替わりは、痛みを等価交換するように再生する、発明だ。」 映画監督・内山拓也(「佐々木、イン、マイマイン」)推薦!
【特集】今こそ見逃せない! 大注目の翻訳ミステリ 印象的な男 ピーター・スワンソン 務台夏子 訳 アマポーラ ルイス・アルベルト・ウレア 門野 集 訳 2022年東京創元社の翻訳ミステリ刊行リスト 2022年上半期翻訳ミステリの動向 若林 踏 ジャナ・デリオン 〈ワニ町〉シリーズ応援イラスト 松島由林 名作ミステリ新訳プロジェクト・パーフェクトガイド 祝 翻訳ミステリー大賞および読者賞決定! 【特集】慄(ふる)える・惑(まど)う・憑(つ)かれる 真夏のホラー 古池町綺譚 小田雅久仁 紹興庵(しょうこうあん) 幻想文学会の思い出 南條竹則 赤虫村の怪談 大島清昭 芦花公園『とらすの子』刊行記念鼎談! 多彩な恐怖の探求者たちーー新鋭ホラー作家ガイド 朝宮運河 創元ホラー長編賞 応募規定 【新連載】 記憶の対位法 第1回 高田大介 【小説】 夫の罪と妻の罪 犯罪相談員〈2〉 石持浅海 きみのかたち 第3回 坂木 司 間の悪いスフレ 近藤史恵 わたしたちの怪獣 久永実木彦 ホロウ・ダンス 雛倉さりえ 刑事何森 逃女 丸山正樹 ※澤村伊智「特撮なんて見ない」は休載です 【ESSAY】 装幀の森 第2回 アルビレオ ぼくたちが選んだ 第4回 有栖川有栖・北村 薫・宮部みゆき 翻訳のはなし 第4回 スウェーデン語─英語─スウェーデン語 柳沢由実子 ※若島 正「乱視読者の読んだり見たり」は休載です 【COLUMN】 ひみつのおやつ*ラムネ 八目 迷 私の必需品*オフの環境 阿泉来堂 【INTERVIEW 期待の新人】 藤 つかさ 五十嵐律人 【INTERVIEW 注目の新刊】 『汝、星のごとく』 凪良ゆう 『夜の道標(どうひょう)』 芦沢 央 【BOOKREVIEW】 [文芸全般] 瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF] 渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣
遺体となって発見された。死体遺棄の疑いで逮捕された男女は……。ミジンコ画家で、書字障害の征司、オネエバーで働くトランスジェンダー、ベリー、カルト教団で育ち、かなわぬ恋に焦がれる女性、キリコ──三匹のミジンコが紡ぎ出す名づけようもない関係性。強く、濃いそのつながりこそ、誰しもが求めるものではなかったか。抽象的な関係の支配にあえぎ、深い愛を求める、はみ出し者たちの生、そこには限りないやさしさが。姉妹篇三部作『臆病な僕らは幸福を病んで』『永遠をひろって』。 プロローグ 食べられないミジンコ 卵を産めないミジンコ 絶滅危惧種のミジンコ
父の失踪以来、沈む太陽が怖かった咲希。彼女の描く夕日は、死の象徴なのか、希望の光なのか。精神科疾患のある多くの患者と向き合ってきた看護師の著者が紡ぎ出す、心の苦しみに寄り添ったラブ・ストーリー。
世界中の注目をあつめる指揮者と、彼が忘却の彼方に仕舞いこんだチェリスト。二人が出会い、生み出すハーモニーは抱えた深い悲しみをも包み込んでいく。『白鳥』が結ぶ切なくも美しい愛の物語、開幕。『ラ・カンパネラ』、『愛の挨拶』、『新世界』、『G線上のアリア』クラシックの名曲が彩る、珠玉のラブストーリー。-名門オーケストラを舞台に、愛のシンフォニーは美しいハーモニーを紡ぐことができるのか。
大手証券会社に勤める春彦は、郁子と順風満帆な結婚生活を送っていたがある日を境に郁子は塞ぎ込むようになり、その変わり果てた姿に頭を悩ませていた。そんな時郁子の姉である亜希子が2年越しに帰国し、2人の元を訪れるがー。
1970年代始め、テレビCM業界の末端に潜り込んだ21歳の吉野洋行は、持ち前の度胸の良さと個性的なアイデアを武器に、10年を経ずして、業界大手の制作会社でヒットを連発する監督にまでのし上がった。だが、ある出来事をきっかけに組織のコマとして生きることに限界を感じ、自らの会社を立ち上げる。才能に溢れた若い仲間たちと共に大海原に漕ぎ出した洋行の前には、「バブル」という大波が迫っていた。
「20世紀の大危機の直後に書かれた感嘆してやまない作品……ありとあらゆる恐怖にもかかわらず、《小さな善意》は抵抗する。」 (エマニュエル・レヴィナス) 20世紀ロシア文学の最高峰。第二次世界大戦で最大の激闘、スターリングラード攻防戦を舞台に、物理学者一家をめぐって展開する叙事詩的歴史小説(全三部)。 兵士・科学者・農民・捕虜・聖職者・革命家などの架空人物、ヒトラー、スターリン、アイヒマン、独軍・赤軍の将校などの実在人物が混ざりあい、ひとつの時代が圧倒的迫力で文学世界に再現される。 戦争・収容所・密告──スターリン体制下、恐怖が社会生活を支配するとき、人間の自由や優しさや善良さとは何なのか。権力のメカニズムとそれに抗う人間のさまざまな運命を描き、ソ連時代に「最も危険」とされた本書は、後代への命がけの伝言である。 グロスマン(1905-64)は独ソ戦中、従軍記者として名を馳せ、トレブリンカ絶滅収容所を取材、ホロコーストの実態を世界で最初に報道した。一方で、故郷ウクライナの町で起きた独軍占領下のユダヤ人大虐殺により母を失う。次第にナチとソ連の全体主義体制の本質的類似に気づき、本書を執筆。刊行をめざしたところ、原稿はKGBによってタイプライターのリボンまで没収となる。著者の死後16年、友人が秘匿していた原稿の写しが国外に出、出版された。以来、20世紀の証言、ロシア文学の傑作として欧米各国、日本、中国などで版を重ねる。 地図 人物紹介 凡例 人生と運命 第一部 解説
「人生は幸福よりも大きい。なぜなら人生は悲しみでもあるのだから」 (ユダヤ人絶滅収容所に到着した人々 第二巻46章) ウクライナの町から狩り出され、移送列車でユダヤ人絶滅収容所に到着した人々をガス室が待っている。 生存者グループに選別されて列から離れる夫に結婚指輪とパンを手渡す妻。移送列車で出会った少年の母親がわりをするうちに、生き残る可能性を捨てて少年とガス室に向かった女性外科医──。 赤軍記者として解放直後のトレブリンカ収容所を取材したグロスマンは、ナチ占領下のホロコーストの実態を最も知るソヴィエトの人間だった。 国家と民族の栄光、一方は革命、他方は第三帝国の名のもとに、スターリニズムとナチズムが鏡像関係にあることを、グロスマンは見抜いていた。イデオロギーの力が死や拷問や収容所と結びつくとき、人々はモラルを失った。ナチの絶滅収容所特別指揮官は、私が望んだのではない、運命が手をとって導いたのだと語った。 普遍的な善の観念はイデオロギーとなって、大きな苦難をもたらす。恐怖と狂気の時代に、善意は無力だった。しかし、ささやかで個人的な、証人のいない善意は、無力だから力をもつ。それは盲目的な無言の愛であり、人間であることの意味である。 20世紀の証言が、時空を超えて届く。グロスマンの生涯をかけた哲学的思考が文学に結晶した圧巻の第二部。 地図 人物紹介 凡例 人生と運命 第二部
「万物は流転する。あらゆる人間は密告する。」 (元ソヴィエト保安機関職員の言葉 第三巻43章) 1942年11月、スターリングラードのドイツ第六軍を包囲する赤軍の大攻勢は、百時間で決着した。戦争の帰趨を決する戦闘が終わった。反ファシズムの希望、世界の目をくぎ付けにした都市は廃墟になった。 その瞬間からスターリンは、ユダヤ人殲滅の剣をヒトラーからもぎとり、やがて国内のユダヤ人にふり降ろす。戦後の自由な暮らしを夢みて戦った国民に、一国社会主義の独裁者はたがをはめ直した。 物理学者ヴィクトルは、核反応を数学的に説明する論文を観念論的と批判される。彼は懺悔をしなかった。失職して逮捕される不安に怯えながら、良心を守ったことで心は澄んでいた。 ところが突然、スターリンからヴィクトルに電話がかかってくる。状況は一変し、彼は称賛に包まれるが、原子爆弾開発への協力をもはや拒否できない。 困難の中で守った自由を、栄誉の後で失う人もいれば、幸せな記憶ゆえに苦難に耐える人もいる。栄光、孤独、絶望と貧窮、ラーゲリと処刑。いかなる運命が待っているにせよ、ひとは人間として生き、人間として死ぬ。この小説は、個人が全体主義の圧力に耐えるのがどれほど困難だったかを描いている。全三部完結。 地図 人物紹介 凡例 人生と運命 第三部 訳者あとがき 本書を理解するための『正義の事業のために』梗概