2022年発売
野生のJKとあだ名される柏野由紀子はひょんなことから異世界で大衆酒場『ニホン』を営むことに。彼女の人柄や料理の腕に惹かれ、有力者たちが次々と常連客になっていく。無事リニューアルオープンを果たした大衆酒車『ニホン』。いっそう常連が増えていくなか、店にやってきたのは見慣れない二人組。周りが遠巻きに見つめる彼らにも、JK女将の由紀子は分け隔てなく接するのだが、実はとんでもない身分の人物だと発覚して…?さらに、大衆酒場の経営だけでなく、チャリティーイベントの企画や新業態への展開。もちろん新商品開発や狩猟採集、しかも悪党退治でも大活躍で、ますますたくさんの人たちから愛され頼られていく!JK女将と看板娘たちが営む異世界酒場、連日連夜の満員御礼!
『鑑定』スキルというものがある。アイテムの正体やその価値を知りえる力ー俺はそいつで、いつも優しく、見た目は可愛く、なにより胸部が巨大な受付嬢・サティさんのヒミツ(胸のサイズ)を知るために『鑑定』を使った。そして彼女が胸の裡に秘めた様々なヒミツを知ることになるのであった。ヒミツを共有する俺たちは気の置けない仲へとなってゆく…といいな!ただ唯一の問題が俺の幼馴染、勇者なんだよね…。
エーヌビディア王国での勇者パーティ選抜試験を終え、アリスたちの勇者パーティに所属することになったネット。魔王の手掛かりを探すため、ネットたちは存在力7の冒険者ですら生きて帰れなかった魔境、アイルーン遺跡の攻略を目指す。アリスたちと共に久々に冒険を始めたネットは、いつも通り人脈を駆使してあらゆる障害を打ち破る。命が幾つあっても足りないと言われるアイルーン遺跡の攻略にあたって、ネットは世界学術研究機関に所属する天才考古学者のエーリを助っ人として呼んだ。エーリの協力もあって、遺跡の攻略は順調に進む。しかしそんなネットたちの前に、他国の勇者パーティが立ちはだかったー。
児童養護施設で暮らす高校生のななみ。「馬鹿にされちゃアいけない」と小学生の頃から祖母に言われ続けた言葉を胸に、医学部進学を目指して受験勉強に励む日々を送っている。進学費用のための懸命なアルバイト、ダンス部仲間との最後の文化祭、初めての彼氏…など、高校生活を色濃く過ごすなか、高三の夏、ななみが自分の意志で選びとった道とはー。新たな世界へと踏み出す少女の心許なさを掬いとりながら、前途を温かく照らす感動長編。
依頼主の死後、預かった荷物をしかるべき人のもとへ届ける『天国宅配便』。この世からいなくなったあの人が、最後に届けたかったものとはー?親友、祖母、初恋の人、先生…4つの小包が想いを繋ぐ、心揺さぶる救いの物語。
検察官をやめ郷里の福岡で法律事務所を開業している一坊寺陽子。そんな彼女のもとに同期の弁護士である桐生晴仁から2つの依頼が届く。ひとつは「桐生晴仁が佐灯昇を殺した」と書かれた懲戒請求書の差出人を捜してほしいというもの。佐灯昇とは桐生が弁護をし、陽子が公判担当検事をつとめた16年前の「両親殺し」の犯人。もうひとつは、虐待を受けていた少女が実の父親を殺した事件の弁護。「2つの親殺し」を調べていくうちに、それぞれの裏に隠された衝撃の事実が浮かび上がっていく…。
時空移動の力を駆使して、令和と昭和の日本を自在に行き来する鳴神武人。 日本を理想の国家に変えるべく、現代の最新技術や軍事知識などを最大限に利用し、 航空主体の新生日本軍を創り出すことに成功する。未来の力による大幅な軍備増強が叶い、 いまやアジアどころか世界でも有数の軍事力を保有する日本であったが、 各国の思惑はときに鳴神武人の予想を超え、 米国とソ連それぞれを相手どるという熾烈な世界大戦のうねりに巻き込まれていく。 戦争の長期化を嫌った日本は、敵国をはるかに凌駕する航空戦力を集結させ、 昭和世界では常識外であった潜水艦の活用を武器に、米太平洋艦隊との最後の戦いに挑む!
クトゥルー神話ファン待望! 怪奇と幻想の豪華短編集 英国南西部、セヴァン・ヴァレーを覆う影ーーH・P・ラヴクラフトの死から四半世紀を経て、アーカムハウスより鮮烈なデビューを飾ったラムジー・キャンベルの、ラヴクラフトの影響の色濃い初期作品を中心に編まれた珠玉のクトゥルー神話作品集がついに邦訳。湖に棲みつく星界よりの怪物が告げる黙示の数々が、今ここに明かされる。全21編のうち、第1巻には「ハイ・ストリートの教会」「湖の住人」「ムーン・レンズ」など11編を収録。 【グラーキの黙示1 収録作品】 「ハイ・ストリートの教会 The Church in High Street」(1962) 「城の部屋 The Room in the Castle」 (1964) 「橋の恐怖 The Horror from the Bridge」(1964) 「昆虫族、シャッガイより来たる The Insects from Shaggai」 (1964) 「ヴェールを剝ぎ取るもの The Render of the Veils」(1964) 「湖の住人 The Inhabitant of the Lake」(1964) 「奏音領域 The Plain of Sound」 (1964) 「魔女の帰還 The Return of the Witch」(1964) 「ユゴスの坑(あな) The Mine on Yuggoth」 (1964) 「スタンリー・ブルックの遺志 The Will of Stanley Brooke」(1964) 「ムーン=レンズ The Moon-Lens」(1964)
「あのときのメンツ、今みんなこっちにいるみたいだぜ」「まさか、スイ子か? なんでまた?」スイ子こと、山際彗子が秦野市に帰ってきた。手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるというのだ。28年ぶりの再会を果たした高校時代の同級生・種村久志は、かつての仲間たちと共に、彗子の計画に力を貸すことに。高校最後の夏、協力して巨大なタペストリーを制作した日々に思いを馳せるが、天文台作りをきっかけに、あの夏に起きたことの真実が明らかになっていく。それは決して、美しいだけの時間ではなかった。そして久志たちは、屈託多き「いま」を自らの手で変えることができるのか。行き詰まった人生の中で隠された幸せに気付かせてくれる、静かな感動の物語。
書店に勤めていた妹が、ビルから飛び降りた。相談したいことがあるとメールをしてきたその日に。結婚と同時に上京し平穏に暮らしていた姉・梢子は、妹の飛び降りの理由を探るため、実家に戻り同僚たちに会いに行く。妹を追い詰めたものはなんなのか?母の過剰な期待と父の無関心、同僚からぶつけられた心ない言葉、思うようにいかない恋愛…。妹の過去を辿ることは、梢子自身の傷に向き合うことでもあってー。
猫のまたぐらよりも暑い夏の日の午後、ヒョウアザラシのヒョーの誕生パーティーの只中に、マフィアのチェレンコフとその一味が銃殺された。ひとりのこされたヒョーはチェレンコフの亡霊に促され、アザラシ用ゴルフカートで町へと繰り出す。汚染された土地、プラスチックの雨、奇妙な人々、破壊された次の地球ー。ふくざつな世界の大きなかなしみをめぐる、比類なき物語。
ふだんは消防暑で待機して、緊急通報が入ると出動する。事故現場でトリアージを行ったり、余命を肉親に譲る場に臨んだり。国家資格者として憧れの的、聖職者とも呼ばれる保管士ーそれが私のプロフェッション。肉親を前にしても同じ処置を施す自信と誇りを持っている、そんな私の存在理由を覆すような異人が眼の前に現れた…。異色のファンタジー。
どんなふうに生きてもいいはず。私はひとりしかいないのだから。なのに、なぜ、こんなにも囚われてしまっているのだろうー美しい長女、知的な次女、風変わりな三女、年の離れた末妹。母と四姉妹はどう生きてきたか。家族のなかで自分を生き抜くための物語。
幼い頃から数奇な運命に弄ばれてきた雫。そんな彼女を側で支え、愛し続けた透。つらく苦しい数々の出来事を乗り越えて、永遠を誓った二人だったがー。衝撃の青春ミステリー。
女神様の懇願に負けて彼女がお気に入りのゲームを再現した世界に転生し、美少年リアンを名乗ることになった就活生の俺。途中退場する悪役令息キャラのリアンとして、未来の英雄アルフレドを英雄様として育てるためにゲームのシナリオに沿って導くのが俺の役目。…のハズが、カッコよく成長したアルフレドになぜか迫られ、その情熱的な愛の告白に、この世界のためにはその想いに応えてはいけないと分かっていても自分の気持ちも止められず、俺は身も心もすべて受け入れてしまった…。そんなシナリオとは異なる道を選んだ俺たちに、それでも村の“災役の日”は否応なしに近づいて…アルフレドと俺は定められた運命を変えられるのかー!?