2022年発売
かつてその世界で魔法と最強を極め、“賢者”とまで称されながらも『魔法戦闘に最適な紋章』を求めて未来へと転生したマティアス。幸運にも最強の紋章を手に入れられたが、転生先の未来では魔法戦闘に最適な紋章が「失格紋」扱いされ、優れた魔法理論さえ退化させられていた。そこに魔族の陰謀を感じ取ったマティアスは、幾多の魔族の挑発を排し、古代文明時代の王グレヴィルを学園の教師に据えて無詠唱魔法復活の礎にすると、ガイアスを蘇生させて世界の脅威“壊星”を宇宙に還し、『破壊の魔族』ザドキルギアスをも退ける。今回、自らを地下迷宮に封印した「半魔族」の男レイタスの枷を解き、新たに学園の教師としたマティアスは、レイタスの身体から抽出した「理外結晶」を最強の武器にすべく、必要な鉱石を手に入れるため、エーテル・ドラゴンの待ち受けるマリナイト海域へと船を走らせるがー!?
幼い頃に、とある高貴な女性に「悪役令嬢」のレッテルを貼られて、貴族社会で孤立してしまったオティーリエ。 苦しい立場で耐え続けながら、王族や貴族の子女が入学する学園に入ることに。 年々酷くなる周囲からの対応に耐えながら、オティーリエは学生生活を続ける。なぜならーー 学園内で婚約者が見つからなければ、オティーリエは貴族の地位を棄てて平民になる約束を両親と取り付けていた。
「お嬢様!たった今この時より、貴様はこの地上で最下等の生物に格下げとなる!」ヴィクラント王国第二王子ウィリアムから婚約破棄された公爵家令嬢アリシアに、罵声が浴びせられる。その声の主は従者アベル、正確には彼と同化したアメリカ海兵隊カイル・デヴィッドソン少佐のものだった!婚約破棄に絶望したアリシアが破滅を迎える前に、“クソッタレの殺戮兵器”へと仕立てるため新兵訓練を施す。並み居る政敵どもをなぎ倒し、国家に平和と秩序をもたらすために!!電撃の新文芸2周年記念コンテストスカッと爽快、勧善懲悪!部門大賞作品。
不死身の魔王イブリスを討伐し、ミューリッド要塞を守り抜いた懲罰勇者部隊。しかし、彼らに平穏は訪れない。 「ザイロ、人間が相手では、私は……能力を使えません」 「気にするな、雑魚が群れたところで大したことねぇ」 なぜか《剣の女神》テオリッタを狙う暗殺教団、人に紛れているという魔王スプリガンなど、数多の敵がザイロ達の前に立ちはだかり、街ごと壊滅させるような大乱闘へーー! 遠征を行っていた竜騎兵と砲兵も合流し、ついに集結した極悪勇者部隊は、激しさを増す闘争と陰謀の渦に巻き込まれていくーー。
同人女子とドルオタ男子の、偽装結婚から始まる楽しすぎる結婚生活、その続き。相沢咲月はドルオタで同僚の滝本さんにプロポーズされ、無事籍を入れる。結婚式の写真も撮りすっかり新婚ムード。趣味も近くて、お互いに理解のあるふたりの打算で始めた偽装結婚は、徐々にかけがいのない本当の結婚へと変わっていって…。超打算で結婚した咲月と、打算の顔して実は咲月がずっと好きだった滝本さんの偽装結婚ーから本当の結婚になる、ふたりのオタクの話、第2弾。
2度の転生を経て最強賢者としての力を得た青年・ノア。今世では王族として生まれ変わり、前世では働き詰めだった分、今回は無能として振る舞うことにするがーー? 「アインの村のリスタと申します! あなたに先ほど助けてもらった村娘です!」 領主としての仕事をこなしていくにつれて、可愛くて胸も大きい村娘のリスタを皮切りに領民に実力がバレてしまい、手抜き王子が模範的な慕われる領主様に!? 「俺が有能だってことばれちまったじゃねえかよぉ!」 「ノア様が有能なの、わりと前からバレてたっすよ!」 本当は無能として見られたいのに、最強賢者の片鱗が見えすぎて英雄と崇められる無双系ファンタジーコメディ!
祝・第170回芥川賞受賞。 新芥川賞作家の原点。第73回芸術選奨新人賞受賞作。 どうして娘っていうのは、こんなにいつでも、 お母さんのことを考えてばかりいるんだろう。 社会派YouTuberとしての活動に夢中な14歳の娘は、 私のことを「小説に思考を侵されたかわいそうな女」だと思っている。 そんな娘の最新投稿は、なぜか太宰治の「女生徒」についてーー? 第126回文學界新人賞受賞作「悪い音楽」を同時収録。
「私が、おかしいんやろうね、異常なんやろうねー」セックスに凄まじい執着を見せる亜子、性に拒絶と関心のジレンマを覚えたるり花、他人の性欲の犠牲となり、ただただ嫌悪感を募らせる由真…。「生きづらさ」を抱える女たちの叫びの果てに、答えはあるのか?全人類必読の長編スペクタクル・ロマン活劇!!
昭和12年、日本海軍は世界最大の大型戦艦建造を起工する。 その一方、海軍軍縮条約をかいくぐるため、 有事の際に商船を短期間で戦力化する商船改造空母構想も練られていた。 しかし雷撃機も搭載できず、収容できる機数も少ないなど大きな制約が課せられていた。 そうした中、艦上戦闘機を必要に応じて爆装し急降下爆撃機とする方法を考案。 さらに航空魚雷までも搭載する改造まで開発された。 こうして昭和16年12月、日本海軍は新たな戦力を手にした小型改造空母「雪鷹」を完成させ、 マレー半島侵攻作戦を実行に移す。 日本海軍の進撃に英海軍が立ち塞がるも、新生戦闘爆撃機が襲い掛かる!
夏海は裕福といえる家庭に育った。だが、エリートの父は姉弟に教育虐待を加えた。逃れるようにドロップアウトした夏海は現在38歳、SMの女王として生計を立てている同居人の自称俳優の時生は、酒に酔うと「社会不適合者が」と詰りながら夏海を殴る屑のような男との暮らし、精神を病んだ弟から連日届く呪詛のようなメールー果てのない悪夢のような毎日に、弟の自殺の報せが届く。
【第166回芥川賞候補作】 【第45回すばる文学賞佳作】 前代未聞の筋トレ小説、誕生! 「別の生き物になりたい」。 筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、 O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、 本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには 筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかったーー。 鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、 職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、 母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。 モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。 彼女が決勝の舞台で取った行動とは? 世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作。 【著者プロフィール】 石田夏穂(いしだ・かほ) 1991年埼玉県出身。東京工業大学工学部卒。2021年「我が友、スミス」で第45回すばる文学賞佳作。
ダイナゼノンのもう一つの戦いが今始まる! ダイナゼノン・グリッドナイト・ゴルドバーンーー全員の力を合わせた超合体竜王・カイゼルグリッドナイトは、その圧倒的な力で強敵怪獣・ギブゾーグを撃破。束の間の平和が訪れる。 一方その裏では、不穏な何かが胎動を始めていた。 ある日、麻中蓬がガウマに会うと、彼は何故か自分と出逢って以降の記憶が無いような振る舞いを見せてきた。同じく様子のおかしい南夢芽にも遭遇し、蓬はタイムスリップでもしてしまったのではないかと混乱する。 ところがその直後、全く未知の怪獣が街に出現。蓬は戸惑いながらも再びダイナゼノンに搭乗し、戦いを繰り広げる。さらに蓬は、見たことのない色の謎のダイナソルジャーまで手にしていた。 それは、さらなる死闘と不思議な日常の序章に過ぎなかった。 現在・過去・未来全ての可能性が混在した謎の空間で、蓬と夢芽、ガウマ、山中暦、飛鳥川ちせ、ナイトと2代目、そして怪獣優生思想が、もう一つの物語を紡ぐーー。 ますます盛り上がりを見せる"GRIDMAN UNIVERSE"!! SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONに続き、未知の怪獣と新たなる合体が織り成すSSSS.DYNAZENONの公式ノベライズ登場!!
おなじみの料理、異世界でもご賞味あれ! “ジャパニーズアイ”は右目が黒くなるだけのクズスキル。荷運者(ポーター)のリオは、自分のスキルをそう思い込んでいた。 しかしある日、勝手に能力が発動してしまい、誰も見向きもしないハズレアイテムに不思議な文字が浮かぶ。 「【味噌】・・・・・・って、なに?」試しにそれを使ってみると、野菜の煮汁が美味しい味噌汁に! 更に、この味噌汁がきっかけでS級冒険者のパーティーに誘われ、人類の危機にも大活躍!? カレー、ちゃんこ、豚汁。 これは、どこかで見たことのある料理で奮闘する、頑張り屋な少女の物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 日本ではおなじみの料理を使い、異世界でたくさんの人々に笑顔を届けるお話。 あなたもお腹が空いてしまうこと、間違いなしです!!
信念のキャリア・竜崎に、入庁試験トップの新ライバルが出現!? 「俺は、ただの官僚じゃない。警察官僚だ」次々と降りかかる外圧に立ち向かう、人気シリーズ第9弾! 神奈川県警刑事部長となった竜崎のもとに現れた、同期入庁試験トップの八島という男。福岡県警から赴任してきた彼には、黒い噂がつきまとっていた。さらに横須賀で殺人事件が発生、米海軍の犯罪捜査局から特別捜査官が派遣されることにーー。次々と降りかかる外圧に、竜崎は警察官僚としての信念を貫けるのか。新展開の最新刊。
高知から終点宿毛へ走る特急「あしずり」で、新任大臣が毒殺された。これを発端に、各地で不気味な事件が続発する。ところが、第一容疑者には常に確実なアリバイが。世直しを訴える奇妙な手紙との関係は?十津川警部は、姿なき犯人と闇で蠢く難事件に、いかに立ち向かうのか。
著者史上最大のスケールで描く、圧倒的筆致の人間ドラマーー! 昭和13年、鉱山技師の那須野寿一は、北海道東部の山奥で、巨大な水銀鉱床と地図にない集落を発見する。〈フレシラ〉という名のその集落には、ある秘密を抱えた一族が暮らしていたーー。 フレシラの鉱夫となった一族の青年アシヤ。寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。太平洋戦争、朝鮮戦争特需、水俣病の公害問題……昭和の動乱に翻弄された二人の青年の、数奇で壮絶な生き様を描く! 【目 次】 第一章 赤い岩 -昭和13年 第二章 水飲みたち -昭和17年 第三章 不死身の鉱夫 -昭和18年 第四章 冷たい山 -昭和24年 第五章 ある母子 -昭和26年 第六章 人間の血 -昭和34年 第七章 湖底 -昭和38年 第八章 飛ばない鳥 -昭和39年 第九章 きらめく水のほとり -昭和43年
東京都北区に住む彫刻家の自宅から「妖精」が誘拐された!?ブロンズの少女像が忽然と消えてしまったというのだ。同じ頃、荒川河川敷で絞殺死体が見つかる。浅見光彦は、一見何の繋がりもない二つの事件に、同じ四桁の数字が関係していることを発見する。事件解決の鍵と思われたが、ある一族の「呪い」や少女像のモデル探しが絡み事態はさらに錯綜するー。地元・北区で起きた難事件に名探偵が挑む!