2023年10月発売
ぼくたちは、自分のいちばんいいところを隠しながらでないと 日々を生きられない世界に住んでいるーー。 ある事件がきっかけで突然ゲイバレしてしまい、これまでの生活が一転してしまう高校生のオスカル。そのきっかけを作ったのは、なんと、想いを寄せて「秘密の関係」を楽しんでいた親友ダリオ。 ゲイバレ後の地獄のような日々に耐えきれず、心の痛みを紛らわすために体の痛みを選び出すオスカルだったが、一歩踏み出した新しい世界からは、希望の光が差し込んでくる!
状況を変えるのはぼく次第。 恐怖に支配されるままなんてだめだ。 人生の手綱は自分でとるべきなんだ。 ゲイというセクシュアリティをどうしても受け入れることができない、高校生のダリオ。親友オスカルとは「秘密の関係」を楽しんでいたが、ある事件がきっかけでその関係が崩れ出していく。早くに両親を亡くしてしまい、たった一人の家族は毎週教会に通う祖母だけ。ゲイバレして、親友も家族もなくしてしまうことを恐れていたダリオにもやがて転機が訪れる。
「アーティストであって、アイドルじゃない」 5人組ダンスグループGAME BREAKERSに所属する成瀬愛生(通称:アッキー)はそんなプライドを持っている。 しかしファンから聞こえてくる声は、イケメンであるとか、メンバー同士のカップリングを楽しむものとか。 ある日、メンバーの灰人が噂レベルのゴシップで炎上すると、より一層、推されることの現実と理想のちがいに悩むことに。 そんな折、自宅近くのコンビニに勤める青木マユと知り合い、素のまま付き合える彼女に徐々に惹かれていき…。
真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。
本文にも可愛らしく美麗なカラーイラストを多数採用!ゼロ・ポイントフィールドに愛された天才少女、数々の困難を阿頼耶識に支えられた自然体で華麗に乗り越える薫子の痛快活劇をお楽しみください。そして社会問題、数々の問題提起にも注目です。人間が生まれながらにして備えている「妬み、嫉み、僻み」(ねたみ、そねみ、ひがみ)、生物が生きるために必要なこの「重要機能」が人間自身を苦しめる。そして他人の不幸を快楽と感じる歪んた精神作用「シャーデンフロイデ」最新の心理学研究を元に書き上げられたこの小説、心の病とも向き合い、深いところにメスを入れます。心の生活習慣病「意地、プライド、妬み」の原因の一つでもあります。暗いトンネルから抜けるための助けにもなれば幸いです。また、幼児の死亡事故上位の原因研究も盛り込んでいます。明石ではかつて歩道橋の圧死事故、大蔵海岸の陥没事故で幼い命が失われました。事故後市長に就任した北口寛人明石市長が慰霊碑に献花の後「遺族の言葉をもう一度かみしめ、事故を風化させないよう取り組んでいきたい」と語りました。そのことを忘れないようにしなくてはなりません。そしてがんのPFT検査などで利用される反物質「陽電子」反水素などの反物質の解明も進んでいます、先端科学知識もお楽しみください。
生産系スキル『植樹』を授かったせいで、砂漠へと追放されてしまったウッディ。しかし、この能力は超規格外でーー伝説の世界樹を植えられたり、美味しすぎる果物が生る樹や四大元素の属性を持つ樹、ハウスツリーまで作り出せるものだった! さらに、世界樹を目当てに神獣達も現れて……!? 新たな領主として砂漠の先住民を助けたウッディは、自分と領民達の快適安全な居場所を作るため、チートな力をフル活用し食糧や住居問題など次々と解決していく!
女神によって異世界のダンジョンのラスボスに転生させられてしまった蒼太。でも、冒険者を迎え撃つなんて無理だし、死にたくもないので……「よし決めた。おいしいご飯を作りながら快適ライフを送ってみせる!」と行動を開始する! チートスキルを使いまくり魔物から食材をゲットしたり、最下層のダンジョンエリアに作った農園で野菜や果物を育てたりと好き放題に楽しむ蒼太。さらに、やってみたかった料理屋を開くことにして……?
クロードと結婚後、タイセイ王国でボッツェリ公爵夫人として様々な活動を行い有名事業家になっていたオパール。国王の命令で、ルメオン公国からやってくる公女・エリーのお目付け役を頼まれるが、彼女には我儘で傲慢と良くない噂があった。 しかしエリーの本来の姿に気づいたオパールは、彼女が公国の次期大公に即位するに相応しい人間に育てようと試みる。そんな中、彼女に近づく不穏な影を察知し……? 華麗なる逆転劇、完全書き下ろしの新章スタート!
最強軍団を従える魔王レアは、人類側に仇なすプレイヤーとも協力し、ヒルスとオーラル、二つの王国を掌握した。 次なるお楽しみは、支配地域を持つプレイヤーに解禁されたダンジョン経営! レアの領域はどれも高難易度の魔境で、訪れた人類側プレイヤーを次々と経験値へ変えていくーー。 しかし前回イベントで顔が売れた魔王は、皆の注目の的。 もっと自由に遊びたいレアは、他所の高難易度ダンジョンを肉弾戦(ストレス発散)で単騎攻略するため、ある一計を案じ……?
新しい船の購入を考え、帝国最大の造船基地星系を訪れたヒロ。なぜか好条件で中型の実験機を買えることに……? だがその帰りの駅では、謎の教団に所属する巫女装束の狐耳っ娘クギに遭遇し、テレパシーで脳に直接話しかけられる。なんでも教団の教えに従い、ヒロに同行してサイオニック能力の使い方を教えてくれるという。サイオニック能力を自在に使いこなす武官の人間離れした技を目にしてドン引きしたりもしつつ、ヒロはクギと訓練をしていく!!
無能と虐げられていた魔法薬師のクナは、無実の罪で「死の森」に捨てられてしまう。 そこで出会った狼・ロイに導かれ辿りついたのは、聖女伝説が語り継がれる町・ウェス。 偶然命を救った冒険者のリュカに懐かれ、薬師として人の役に立つ喜びを知るクナだがーー あれ? 私のポーション、効き目なしの「外れ」じゃなかったの? その頃、生まれ育ったアコ村ではある異変が起きていて……!? 無自覚天才薬師、追放上等なのでこの地で幸せになります! 第一章 村からの追放 第二章 死の森 第三章 ウェスに到着 第四章 初めての言葉 第五章 聖女の再来 第六章 声をなくした女主人 第七章 幻の薬草 第八章 クナのホットパック 第九章 ここで生きていく あとがき
当て馬男子をついつい好きになってしまう私が転生したのは、大好きな少女漫画の世界……!? 少女漫画「スイオレ(スイートオレンジエール)」の最終巻を読み終わり、推したちの有終の美(下剋上なし当て馬男子END)に涙したが……目を覚ますと作中のヒロイン、フランが自分を心配そうに見つめていた。 「お姉ちゃん」とフランに呼ばれ、自分がヒロイン・フランの姉、セシリアになっていることに気がつく。 どうやら最終話後の世界に転生したらしく、本来見れなかったものが拝める!と舞いあがったのだけれど、実際は多くのキャラが複雑な事情や問題を抱えており、想像していたようなハッピーエンドになっていないことを知る。 「大好きな推したちが悲しんでる姿は見たくない!!」 セシリアとして推したち(当て馬男子)をハッピーに導くべく奮闘していきます!
卒業後7年ぶりに再会した、北海道立白麗高校3年6組の元クラスメートたち。それは同窓会ではなく、クラス担任だった水野先生の葬儀だった。思いがけず再会した皆は、高校時代の思い出話に花を咲かせる。そして水野が授業中におこした“事件”が切っ掛けで不登校になったクラスメートがいたことを思い出すーー。かつて高校生だったものたちを睨む“過去”。大人になるとはなにか、そして生き直すことは出来るのか。誰もが自分に問いかけた思いを描く、青春群像劇の傑作。
嘘だけど嘘じゃない、作家デビューの舞台裏! 「おいしいごはんが食べられますように」で芥川賞を受賞した高瀬隼子さんが挑む新たなテーマはなんと「作家デビュー」。 ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき……職場や友人関係における繊細な心の動きを描く筆致がさえわたるサスペンスフルな表題作に、早見有日が芥川賞を受賞してからの顛末を描く「明日、ここは静か」を併録。 【著者略歴】 高瀬隼子(たかせ・じゅんこ) 1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。2022年「おいしいごはんが食べられますように」で第167回芥川賞を受賞。著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』『おいしいごはんが食べられますように』『いい子のあくび』がある。 うるさいこの音の全部 明日、ここは静か
呪われし力で呪いを殺す 異形と異端の最強聖者!! 不死者に堕ちた最強騎士が不死者狩りの学院で無双する!! <あらすじ> 「なんでもやるさ。俺はもう、お姫さんの聖騎士だからな」 魔女の呪いによって、不死の怪物となってしまった騎士の青年アル。 三百年後の世界で、魔女の末裔の少女アストランティアと出会った彼は、全ての呪いを殲滅すべく、彼女の騎士になることを誓った。 アストランティアの願いにより、彼は呪いと戦う“聖者”を育成する学院へ入学し、正体を隠して生きることになる。 しかし、三百年磨き続けた実力は隠しきれるものではなく、入試でトップクラスの聖者を圧倒してしまい……!? 異形の騎士と異端の聖女、最強タッグが紡ぐ学院無双ファンタジー!
【第33回鮎川哲也賞受賞作】 辻真先 終盤で明らかとなるこの物語ならではの、 トリックにも感じ入った 東川篤哉 この舞台でのみ可能なトリックがあって大いに関心した 麻耶雄嵩 敵艦との交戦などストーリー的に盛り上げるべきところは 盛り上げ、しかもきちんとトリックに関与している。 正賞受賞にふさわしい 海上を征く巨大な“密室”で相次ぐ人知を超えた不可能犯罪 【第33回鮎川哲也賞受賞作】十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。強制徴募された若者たちを乗せ、戦列艦ハルバート号は北海を目指すが、新月の夜に衆人環視下で水兵が何者かに殺害される事件を切っ掛けに、続けて不可解な殺人が発生。逃げ場のない船の中で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか? フランス軍との苛烈な戦いのさなか、軍艦という巨大な密室で相次ぐ不可能犯罪を描く第33回鮎川哲也賞受賞作。
【受賞作決定!】 第33回鮎川哲也賞 選評 辻 真先・東川篤哉・麻耶雄嵩 第1回創元ミステリ短編賞 選評 大倉崇裕・辻堂ゆめ・米澤穂信 【第1回創元ミステリ短編賞受賞作】 嘘つきたちへ 小倉千明 ●小学校卒業以来、久方ぶりに東京で再会した三人。自然とあの日、あの事件を思い出す…… 朝からブルマンの男 水見はがね ●喫茶店で週三回、一杯二千円のコーヒーを注文する奇妙な客。彼の目的とは一体何か? 【新連載】 粒と棘 第1話 幽霊とダイヤモンド 新野剛志 ●元飛行士の担ぎ屋を尋ねて闇市には怪しい男の姿が。終戦から間もない東京を活写する連作 【小説】 泥酔肌着切り裂き事件 今村昌弘 ●明智恭介からの電話着信は、厄介な事件が持ち込まれる前兆だ。ただ今朝はいつもと様子が違って…… 明治殺人法廷 第6回 芦辺 拓 ●一家大量殺人の容疑者の弁護に立つ決意を固めた迫丸。かくして法廷の扉が開くーー きみのかたち 第9回 坂木 司 ●シュンの自宅であるマンションを訪れた大地とイリコ。だが、小学生にとっては問題は山積みで…… 名探偵の有害性 第3回 桜庭一樹 ●第三の事件で絶体絶命の危機に陥った名探偵。三十年後の今、その場面を私たちはテレビで見ているーー 記憶の対位法 第6回 高田大介 ●紙片の謎を調べる一方、新聞記者としても飛び回るジャンゴ。そして友人の身に思わぬ事件が…… 神の目 フランシス・ハーディング 児玉敦子 訳 ●ロンドン上空の気球から画家が不審な落下死を遂げた。容疑をかけられたメイドを助けようと下働きの少年は調査をはじめる 【コミック】 第3回 レーザービーム・ステッチ 熊倉 献 ●「パーカーの袖を、4本にして欲しいの」奇妙な頼みごとに想像は膨らんで…… 【特別企画】 日本推理作家協会賞2023年 翻訳小説部門賞 受賞記念翻訳者インタビュー 【ESSAY】 私の小さな地図帖 その三 子供たちの旅 山崎佳代子 装幀の森 第8回 柳川貴代 翻訳のはなし 第11回 『失われたものたちの本』 田内志文 ホームズ書録 パリの実録であるかのようなホームズ翻訳 北原尚彦 【COLUMN】 みすてりあーな・のーと その1 フィルポッツとクリスティ 戸川安宣 ひみつのおやつ*芋けんぴ 市川哲也 私の必需品*古本あれこれ 柳川 一 【INTERVIEW 期待の新人】 岡本好貴 【INTERVIEW 注目の新刊】 『ヴァンプドッグは叫ばない』 市川憂人 『でぃすぺる』 今村昌弘 【BOOKREVIEW】