2023年10月発売
「アーティストであって、アイドルじゃない」 5人組ダンスグループGAME BREAKERSに所属する成瀬愛生(通称:アッキー)はそんなプライドを持っている。 しかしファンから聞こえてくる声は、イケメンであるとか、メンバー同士のカップリングを楽しむものとか。 ある日、メンバーの灰人が噂レベルのゴシップで炎上すると、より一層、推されることの現実と理想のちがいに悩むことに。 そんな折、自宅近くのコンビニに勤める青木マユと知り合い、素のまま付き合える彼女に徐々に惹かれていき…。
真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。
生産系スキル『植樹』を授かったせいで、砂漠へと追放されてしまったウッディ。しかし、この能力は超規格外でーー伝説の世界樹を植えられたり、美味しすぎる果物が生る樹や四大元素の属性を持つ樹、ハウスツリーまで作り出せるものだった! さらに、世界樹を目当てに神獣達も現れて……!? 新たな領主として砂漠の先住民を助けたウッディは、自分と領民達の快適安全な居場所を作るため、チートな力をフル活用し食糧や住居問題など次々と解決していく!
女神によって異世界のダンジョンのラスボスに転生させられてしまった蒼太。でも、冒険者を迎え撃つなんて無理だし、死にたくもないので……「よし決めた。おいしいご飯を作りながら快適ライフを送ってみせる!」と行動を開始する! チートスキルを使いまくり魔物から食材をゲットしたり、最下層のダンジョンエリアに作った農園で野菜や果物を育てたりと好き放題に楽しむ蒼太。さらに、やってみたかった料理屋を開くことにして……?
クロードと結婚後、タイセイ王国でボッツェリ公爵夫人として様々な活動を行い有名事業家になっていたオパール。国王の命令で、ルメオン公国からやってくる公女・エリーのお目付け役を頼まれるが、彼女には我儘で傲慢と良くない噂があった。 しかしエリーの本来の姿に気づいたオパールは、彼女が公国の次期大公に即位するに相応しい人間に育てようと試みる。そんな中、彼女に近づく不穏な影を察知し……? 華麗なる逆転劇、完全書き下ろしの新章スタート!
最強軍団を従える魔王レアは、人類側に仇なすプレイヤーとも協力し、ヒルスとオーラル、二つの王国を掌握した。 次なるお楽しみは、支配地域を持つプレイヤーに解禁されたダンジョン経営! レアの領域はどれも高難易度の魔境で、訪れた人類側プレイヤーを次々と経験値へ変えていくーー。 しかし前回イベントで顔が売れた魔王は、皆の注目の的。 もっと自由に遊びたいレアは、他所の高難易度ダンジョンを肉弾戦(ストレス発散)で単騎攻略するため、ある一計を案じ……?
新しい船の購入を考え、帝国最大の造船基地星系を訪れたヒロ。なぜか好条件で中型の実験機を買えることに……? だがその帰りの駅では、謎の教団に所属する巫女装束の狐耳っ娘クギに遭遇し、テレパシーで脳に直接話しかけられる。なんでも教団の教えに従い、ヒロに同行してサイオニック能力の使い方を教えてくれるという。サイオニック能力を自在に使いこなす武官の人間離れした技を目にしてドン引きしたりもしつつ、ヒロはクギと訓練をしていく!!
無能と虐げられていた魔法薬師のクナは、無実の罪で「死の森」に捨てられてしまう。そこで出会った狼・ロイに導かれ辿りついたのは、聖女伝説が語り継がれる町・ウェス。偶然命を救った冒険者のリュカに懐かれ、薬師として人の役に立つ喜びを知るクナだがーあれ?私のポーション、効き目なしの「外れ」じゃなかったの?その頃、生まれ育ったアコ村ではある異変が起きていて…!?無自覚天才薬師、追放上等なのでこの地で幸せになります!
当て馬男子をついつい好きになってしまう私が転生したのは、大好きな少女漫画の世界……!? 少女漫画「スイオレ(スイートオレンジエール)」の最終巻を読み終わり、推したちの有終の美(下剋上なし当て馬男子END)に涙したが……目を覚ますと作中のヒロイン、フランが自分を心配そうに見つめていた。 「お姉ちゃん」とフランに呼ばれ、自分がヒロイン・フランの姉、セシリアになっていることに気がつく。 どうやら最終話後の世界に転生したらしく、本来見れなかったものが拝める!と舞いあがったのだけれど、実際は多くのキャラが複雑な事情や問題を抱えており、想像していたようなハッピーエンドになっていないことを知る。 「大好きな推したちが悲しんでる姿は見たくない!!」 セシリアとして推したち(当て馬男子)をハッピーに導くべく奮闘していきます!
卒業後7年ぶりに再会した、北海道立白麗高校3年6組の元クラスメートたち。それは同窓会ではなく、クラス担任だった水野先生の葬儀だった。思いがけず再会した皆は、高校時代の思い出話に花を咲かせる。そして水野が授業中におこした“事件”が切っ掛けで不登校になったクラスメートがいたことを思い出すーー。かつて高校生だったものたちを睨む“過去”。大人になるとはなにか、そして生き直すことは出来るのか。誰もが自分に問いかけた思いを描く、青春群像劇の傑作。
嘘だけど嘘じゃない、作家デビューの舞台裏! 「おいしいごはんが食べられますように」で芥川賞を受賞した高瀬隼子さんが挑む新たなテーマはなんと「作家デビュー」。 ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見有日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき……職場や友人関係における繊細な心の動きを描く筆致がさえわたるサスペンスフルな表題作に、早見有日が芥川賞を受賞してからの顛末を描く「明日、ここは静か」を併録。 【著者略歴】 高瀬隼子(たかせ・じゅんこ) 1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。2022年「おいしいごはんが食べられますように」で第167回芥川賞を受賞。著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』『おいしいごはんが食べられますように』『いい子のあくび』がある。 うるさいこの音の全部 明日、ここは静か
呪われし力で呪いを殺す 異形と異端の最強聖者!! 不死者に堕ちた最強騎士が不死者狩りの学院で無双する!! <あらすじ> 「なんでもやるさ。俺はもう、お姫さんの聖騎士だからな」 魔女の呪いによって、不死の怪物となってしまった騎士の青年アル。 三百年後の世界で、魔女の末裔の少女アストランティアと出会った彼は、全ての呪いを殲滅すべく、彼女の騎士になることを誓った。 アストランティアの願いにより、彼は呪いと戦う“聖者”を育成する学院へ入学し、正体を隠して生きることになる。 しかし、三百年磨き続けた実力は隠しきれるものではなく、入試でトップクラスの聖者を圧倒してしまい……!? 異形の騎士と異端の聖女、最強タッグが紡ぐ学院無双ファンタジー!
一七九五年、フランスとの長きにわたる戦いによって、イギリス海軍は慢性的な兵士不足に陥っていた。戦列艦ハルバート号は一般市民の強制徴募によって水兵を補充し、任務地である北海へ向けて出航する。ある新月の晩、衆人環視下で水兵が何者かに殺害されるが、犯人を目撃した者は皆無だった。逃げ場のない船の上で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか?フランス海軍との苛烈な戦闘を挟んで、さらに殺人は続く。水兵出身の海尉ヴァーノンは姿なき殺人者の正体に迫るべく調査を進めるがー海上の軍艦という巨大な密室で起きる不可能犯罪を真っ向から描いた、第三十三回鮎川哲也賞受賞作。