小説むすび | 2023年2月発売

2023年2月発売

紙魚の手帖Vol.09紙魚の手帖Vol.09

【明智恭介シリーズ、最新短編!】 宗教学試験問題漏洩事件 今村昌弘 ●期末試験直前。神紅大学ミステリ愛好会は、待望の事件に遭遇したがーー明智恭介シリーズ最新短編 【特集「2023早春・若手作家の宴」】 酔来酔去 斧田小夜 ●漢の武帝の時代、天より麒麟が飛来したーー第10回創元SF短編賞優秀賞を「飲鴆止渇」で受賞した新鋭が贈る 不死者の物語ーー肖像画家 川野芽生 ●その画家の青年は、時代や場所を超えてあちこちに現れる。定命の人々の間で、静かに長い時を生きている バッグ・クロージャー 君嶋彼方 ●大嫌いな兄が結婚することになった。しかも、結婚相手は俺の初恋の人だった 今際(いまわ)の際(きわ)の断崖から 夕木春央 ●海面に衝突して死ぬまであとわずか、私は自分が突き落とされた理由を考察する。注目の俊英、本誌初登場! 血を綴じる書庫の殺人 京都辻占探偵六角 床品美帆 ●皮肉屋だけど頼りになる、名探偵・六角が帰ってきたーーミステリーズ!新人賞受賞作家が贈る二一世紀型不可能犯罪! 懸命に努力するものだけが成功する ディーマ・アルザヤット 小竹由美子 訳 ●#MeToo運動以前のハリウッドで、ある女性インターンに起こった出来事ーー現代アメリカ文学の新鋭による鮮烈な一編! 【INTERVIEW 期待の新人】 五十嵐 大 木江 恭 【小説】 明治殺人法廷 第3回 芦辺 拓 完璧な計画 犯罪相談員〈5〉 石持浅海 1(ONE) 後編 加納朋子 きみのかたち 第6回 坂木 司 特撮なんて見ない 第6回 澤村伊智 サエズリ図書館のワルツさん 電子図書館のヒビキさん 紅玉いづき ベラベッカという名前 近藤史恵 【ESSAY】 装幀の森 第5回 アルビレオ 翻訳のはなし 第7回 グランジェ翻訳裏話ーー謎の翻訳家・高岡 真 平岡 敦 乱視読者の読んだり見たり 第5回 小説の窓、映画の窓 若島 正 【COLUMN】 ひみつのおやつ*祖母の?油漬けにんにく 木犀あこ 私の必需品*仕込み杖 青本雪平 【INTERVIEW 注目の新刊】 『明智卿死体検分』 小森 収 『グッドナイト』 折原 一 【BOOKREVIEW】 [文芸全般]   瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF]      渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣

セーチャメ 三姉妹セーチャメ 三姉妹

著者

金由汀

発売日

2023年2月13日 発売

一度ひとの心に植えつけられた、 自分より劣った人がいるという意識は抜きがたいーー。 なぜこうまでして生きねばならないか? 朝鮮半島南端の済州島と在日社会の戦時戦後を舞台に、放浪の巫女ミンスッから生まれた三姉妹の数奇な人生。ウォルミ、ウォルゲ、ウォリの娘たちに重くのしかかる暗い生活。その根っこにある差別が、三姉妹の自我を押しつぶしていく様を観念的に描く。済州島の習俗や、日本の植民地統治、解放、済州島四・三事件、朝鮮戦争といった時代との結びつきも織り交ぜた小説。 (一) 兎山村 (二) 海女の喧嘩板 (三) 牛島 (四) 竜王祭 (五) お祓い (六) 京城(ソウル) (七) 妊娠 (八) 出稼ぎ (九) 出産 (十) 長島 (十一) 悪霊祓い (十二) テイニ (十三) 君が代丸 (十四) スナニ (十五) 猪飼野町 (十六) チフス (十七) 占い (十八) 市 (十九) 漢江 (二十) テイニ (二十一) 徴用 (二十二) 天王寺駅 (二十三) パンツ屋 (二十四) 北海道 (二十五) 鉱山 (二十六) 廃墟の村で (二十七) 竜宮 (二十八) 死と再生 (二十九) 南里峠 (三十) 逆瀬川 (三十一) 再会 (三十二) 帰国熱 (三十三) 終焉

零合(創刊号)零合(創刊号)

小説はどこに? 百合はここに。 “女性の物語”と「いま」を紡ぎつなぐ“唯一百合”の文芸誌 ジャンルの壁を越えて新鋭作家が集結、読切全9編収録 百合小説&イラスト6枚(カバー含)+紙書籍だけの描き下ろし有 ここに集う人々が「百合」という大地から大いなる志を抱き、文芸の未来、そして現実世界の未来を志向して立ち上がることを願ってやみません。 -- 逢坂冬馬 注目 百合を読む楽しみを知った児童は、次はどこに向かえばいいのでしょうか。ライトノベルは、初めてのきっかけを与えることができます。その先は? -- みかみてれん 激励 百合はここから、どこへでも。 不安“同期士”の視点から社会を点描するSF『不安スポンジたち』 歯と母と過去をめぐる現代劇『あーちゃんはかあいそうでかあいい』 嘘を重ねていく少女の波乱をハードボイルドな筆致で描く『嘘n』 アラツー×アラサー漫画家志望が共創×狂騒する春夏秋冬のドライブ『東京デザート2019』 など、多様な作家陣が編み出す読切小説&イラストを収録 【小説】 坂崎かおる 『あーちゃんはかあいそうでかあいい』 ーー「歯」から始まるいびつな二人のいびつな交差 山口隼 『嘘n』《n乗目の嘘》 ーーいくつも噓を重ねた先でふいに出会った本当のこと 赤坂パトリシア 『不安スポンジたち』(解説:紅坂紫) ーーふたつのくにを生きる女性のスポンジのようなケアと愛 御神楽 『人よ、子らのスティグマよ』 ーー子どもを望む機械とヒトの、宇宙よりもふかい愛 綾加奈 『過去にはなく、未来にもなく』 ーーだったら燃やしちゃおうか、私たちを縛るものを 紅坂紫 『セイレーン』 ーー風の吹かないこの街で、風を見つけて生きのびろ 伊島糸雨 『躯駆罹彾㣔記』《くくりれいていき》 ーーこの生は無意味でない。その愛は無力でない。 青島もうじき 『ドロステの渚にて』 ーー青は遠くにある色で、あなたは青を纏っていた れむれむ 『東京デザート2019』(作画:ちふり) ーー「乗り換えないんだ?」そのようにして新章は始まる (掲載順・全作読切) 【コメント】 逢坂冬馬 みかみてれん 【イラスト】 表紙:志村貴子 裏表紙:一色 口絵:トアケミカゲ / ちふり 袖絵:AsH(灰) 【装幀】 ブックデザイン:零合舎デザイン室 カバーデザイン:Kaoru Miyazaki

逆転のバラッド逆転のバラッド

出版社

講談社

発売日

2023年2月15日 発売

人生の折り返し点を過ぎた男たちが、平凡な地方の町を侵食する欲に塗れた悪事に立ち上がる、一発逆転のリベンジゲーム。 どんなお話?)鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明、暴力団を首になった釜焚き係の吾郎、儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。彼らの前に突然現れたのは、不審死したみなと湯の銀行融資担当・丸岡の元婚約者・礼美。彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。 【本読みの達人たちから大絶賛ぞくぞく!】 しなしなのアラ還オヤジたちが巨悪との勝ち目薄き闘いに挑む。人生を取り戻していくその姿は勇気の塊。なんて愉快なおじさん小説!-文筆業 門賀美央子 こんな俺たちにも命がある。そう簡単にふみ潰されてたまるかよーーそんな呟きが聞こえてくる、見事な人間賛歌だ。-ミステリー評論家 杉江松恋 「人生の終焉が見え始めた男たち」が、本当に初めて見たもの。とんでもない「幸福の王子」に胸熱必至!-書評家 藤田香織 闇に迫れるのは、正攻法か、裏の手か。力なき庶民の巨悪への挑戦を、きめ細かく描いた著者の筆致に感服した。-ミステリー評論家 千街晶之 目を覚ましたならず者たちによる、あっと驚く逆転劇が素晴らしく小気味よい。-ミステリー評論家 吉野仁 うわあ、してやられた。「老い」は何かを諦めた時から始まるのだ。正攻法と搦め手を駆使し巨悪に挑む男たちの姿が眩しい!-ミステリー評論家 西上心太 今のままでいいのか、と強く問いかけられた。これは後悔を抱えたすべての人へ贈る、悲しくも力強い逆転のミステリだ。 ー書評家 大矢博子 優れた社会派ミステリー。だけど、それだけじゃない。この物語、裏がありすぎる。-文芸評論家 細谷正充 著者の地元を舞台に設定した汚職禍を、果敢にミステリーに仕立て上げる作家魂を尊敬します。-担当編集 人生のたそがれ時を迎えた男たちに贈る応援歌。どんなにかっこ悪くても、最後までジタバタするべし。-著者 第一章 雪うさぎ 第二章 春を刻む 第三章 甘露の口福 第四章 きゃらぶき 第五章 風の通り道

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状大雑把かつあやふやな怪盗の予告状

著者

倉知淳

出版社

ポプラ社

発売日

2023年2月15日 発売

<内容紹介> ミステリ小説みたいな事件なんて、現実にはそうそう起きたりしない。 殺人事件の犯人はだいたい怪しい人間だし、犯行現場の指紋を偽装するヤツなんてめったにいない。世に起きる事件の98%は一般的な事件であり、優秀な日本の警察によって早急に解決されていく。 だが、しかし。 2%はそうではない。 この平和な日本でも起きるのだ。密室殺人が。怪盗による犯行予告が。 そうしたやっかいな事件は並の警察官では歯が立たない。いわゆる「名探偵」の力が必要だが、毎回民間人に協力を仰ぐのも警察の名折れである。それならば警察組織にしてしまえばいい! こうして生まれたのが、警察庁特殊例外事案専従捜査課ーー略称「特専課」--通称「探偵課」。 探偵課に所属するのは民間の名探偵たち。名探偵の例にもれず全員クセがすごい、というか全員めんどくさい。事件が起きると召集され、ずかずかと現場に現れて華麗に解決する。なお報酬は歩合制である。 そんな愉快な探偵課に配属になったのは、警察庁に入庁したばかりの新人・木島。 中途半端な密室、あやふやな予告状、見立てっぽい殺人事件。次々と巻き起こるヘンテコな事件に天を仰ぎながら、クセツヨ探偵とともに今日も立ち向かう。 <プロフィール> 1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年、『競作 五十円玉二十枚の謎』への投稿を経て翌94年、『日曜の夜は出たくない』で本格的な作家デビューを飾る。2001年、『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞。『星降り山荘の殺人』で第50回日本推理作家協会賞(長編部門)候補。「桜の森の七分咲きの下」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)候補

モンスターがあふれる世界になったけど、頼れる猫がいるから大丈夫です2モンスターがあふれる世界になったけど、頼れる猫がいるから大丈夫です2

超人気『モふれる』新シリーズ、待望の第2弾!! 三毛猫ハルさんと《剣聖》女子アヤメの名コンビが行く、モフモフあふれるサバイバルストーリー。 突如として世界の激変に巻き込まれてしまった社会人アヤメとその飼い猫ハルさん。彼らは超有用なボーナススキル『検索』と『魔剣ソウルイーター』を駆使しながら、モンスターがあふれる危険な現実に立ち向かっていくーー。会社のシチミ先輩や変幻自在の黒猫メアさんも仲間にしたアヤメは、強大なボス級モンスター・ベヒモスの撃破に成功。大幅なレベルアップを経験した一行は、九州をあとにし、東京にいる家族に再会するため長い旅に出ることに。辿り着いた四国で待つのは新たな出会い、新たなる使命。ベヒモスを遥かに上回る驚異、海竜リヴァイアサンや最悪最強のモンスター『刃獣』との遭遇が、『剣聖』アヤメの覚醒を促していく。魔剣に選ばれし者がたどるべき最強へと至る道とはーー? だけどどんなに過酷な冒険だってハルさんのモフモフがあればぜったいに大丈夫! 可愛くて頼れる愛猫ハルさんと行く、サバイバルときどきモフモフ生活、待望の第2弾!!

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